能登半島(ノト=アイヌ語で半島という意味)
もののけ姫のリアル舞台。
蝦夷族のアシタカと、山の民(製鉄の民)、天朝を戴く大勢力の三者が出合う場所は屋久島ではなくここ能登。
石川県、富山県、福井県にかけてのエリアは、渡来してきた大勢力と、先住民族にとっての時代の転換地点となった。
日本海に突き出した、日本列島の龍の背ビレの様な所。
半島の先端にある【珠洲の岬】は聖域の岬と云われ、
北の気、南の気、大地の気、三つが統合されるパワースポットとして知られる。
(いや😅知られてない)
日本三大パワースポットの一つ
①富士山
②分杭峠(ゼロ磁場)
③能登半島の珠洲岬、だそうだ、、
珠洲の岬 ランプの宿
珠洲の岬は出雲国風土記にある「都都の三埼」との説があり古代出雲とも関わりがありそうだ。
日本海を望む
能登半島の先端、珠洲市にある須須神社へ寄ってみた。日本海の守護社。
珠洲神社は三社。珠洲の岬へ向かう奥能登絶景街道沿いに、
〇須須神社金分宮【御祭神】 木花咲耶姫命
〇須須神社 【御祭神】天津日高彦穂瓊瓊杵尊 美穂須須美命
〇珠洲神社奥宮 【御祭神】美穂須須美命
の順に点在していた。
【須須神社】
駐車場からの鳥居
拝殿
【珠洲神社奥宮】
奥能登絶景街道から珠洲の岬に向かい右折するポイントに、珠洲神社奥宮の入口がある。
駐車場が無いがカーブで道幅がやや広いので路肩に寄せて車を停め歩いて登った。
山伏山という小さな山(標高172m)に鎮座し山頂までは2キロほど。なだらかな道が続きそれほどキツくはない。
緑の季節に行くと、見事な緑のトンネルができるらしい。
【須須神社金分宮】
金分宮は通りから少し奥に入ったところにひっそりとある。うっかり見逃してしまったので帰りに寄った。
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古代、日本列島にいた製鉄の民は少数部族で、静かに森で暮らす蝦夷族(アイヌ)の様に天地の神を祀り、朝廷には属してなかった。
製鉄は大量の薪を必要とする為、山の中にタタラ場(製鉄所)を造って暮らしていたので、製鉄の民は、山人(ヤマト)とも呼ばれた。
蝦夷族は、古くから森に住んでいた狩猟民族だが、製鉄の為に森林を削り取る製鉄の民とは違い、森から命を頂く蝦夷族には相容れないところがあった。
王を戴く大勢力が日本列島に渡来するまでは、お互いになんとか共存していたが、朝廷軍の侵攻によって蝦夷族達は更に列島の北に逃れていった。
タタラ場がありすぐに動くことが出来なかった山の民は、朝廷に服した。
【もののけ姫】では天朝の世になると、森の蝦夷族だったアシタカはタタラ場で生き、サンは森で生きていく選択をして二人はここで別れた。
その後、サンは蝦夷族のように朝廷の及ばない北の森へ行ったと思われるが、二人は合い続けたていたという。
サンは縄文の合掌土偶の様な面をつけていたので青森まで北上したのかもしれない。
アシタカは東北の蝦夷族の英雄アテルイの子孫という設定なので、先々住民族、先住民族、大和民族まで三つの時代に股がる民族を交差させている。
交差する渡来勢力と先住民と森とが織り成す、統合の歴史を偲ぶようなスポット。
能登半島には意外に知らなかった
スポットが沢山ありもっと紹介していきたい。
山の人でヤマトというのも、うなずけますね。
また来ます!