Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

カシワの黄葉です。

2017-12-03 | 
黄葉と言えばイチョウが定番ですが、私にとってどうしても外せないのがカシワの黄葉です。
私の住む街が柏市で、撮影場所が柏の葉公園だからなのです。(^-^)

カシワ(槲・柏)はブナ科の落葉高木で、大きな葉が南国風の印象を持ちますが、日本全国に分布します。
比較的寒冷な地に多く、かつては北海道の十勝平野にも大木が群生していました。

カシワの黄葉(2017/11千葉県立柏の葉公園)


葉の大きさは場所によっていろいろですが、最大で長さ30センチを超すものもあります。
その葉陰は生き物にとって格好の隠れ家であり、夏にはカエルやセミなどがよく集まります。

カシワの黄葉(2017/11千葉県立柏の葉公園)


幹はコルク質で耐火力があるため、山火事になっても生き残るカシワがあります。
これもカシワの縁起の良さを語るのに一役買っています。

カシワの黄葉(2017/11千葉県立柏の葉公園)


古くは食器の代わりに使用されていた「柏」の葉。いつしか「特別なもの」として扱われるようになりました。
現在の宮中行事でも「神様に捧げる食器」として柏の葉が用いられています。
ここから、柏は「神様の木」として扱われるようになり、それがのちに家紋として使用される理由にもなりました。

柏の家紋


また、柏は木々の葉を守る「葉守の神」としても知られ、「神が宿っている木」とも呼ばれます。
神様に対して、手を叩くことを「柏手を打つ」と言いますので、この言葉も、柏の木の神聖さから生まれました。
拍手を打つのは神様を呼ぶためではなく、自分が素手であること、何の下心もないことを神様に証明するものです。

年が明けると神社に初詣に行く機会があると思いますので、もう一度手水と参拝の作法を復習しておきましょう。
【伊勢神宮】手水と参拝の作法(1分39秒)


柏と言えば端午の節句の食べ物として、柏餅を忘れてはなりません。
これが定着したのは江戸時代(徳川九代将軍~十代将軍の頃)と言われています。

端午の節句の定番、柏餅


柏の木の葉は、新芽が出てから古い葉が落ちます。
そこで、新芽を子供、古い葉を親にたとえ、「子供が生まれるまで親は死なない」と考えました。
そこから「家系が絶えない」さらには「子孫繁栄」と結びつき、縁起の良い食べ物として定着しました。

端午の節句の定番、柏餅とちまき


もう一つ、黄鶏は「かしわ」と読み、主に西日本で鶏肉の総称として用いられるようです。
鶏肉をかしわと呼ぶのは、近畿圏、愛媛県の一部、福岡県、鹿児島県、秋田県、愛知県、富山県だそうです。

鶏料理の店の看板


「黄鶏」は鶏の種類のひとつで、褐色の羽が特徴の日本原産の鶏をさし、語源は諸説あります。
・褐色の羽と、柏(かしわ)の葉の色が似ていたことから
・柏手を打つ姿と羽ばたく姿が似ていたことから
・宮中の食前料理を司る人を「膳」(かしわで)とよんでいたことから

など様々ありますが、羽毛の色が柏餅に使用する葉の色に似ていたことから、というのが正しいようです。


最後に、私が住む柏市のPR・紹介をさせてください。
千葉県の北西部に位置する柏市は、人口約41.4万人(2017年)と県内5番目の都市です。

柏駅周辺(写真上部は手賀沼)


2012年には、千葉県内で「住んでみたい街No1」(長谷工アーベスト調べ)にも選ばれました。
この街は、近年人口・世帯数も増加傾向にあり、私も9年前に横浜から転居してきました。

手賀沼と手賀の杜ニュータウン


自然あふれる住環境と生活利便性の高い施設が多数揃っているのが「柏市」の最大の魅力です。
さらに研究学園都市(東大柏キャンパス、千葉大柏の葉キャンパス)の顔もあり、教育環境の面でも人気があります。

東京大学柏の葉キャンパス(宇宙線研究所・新領域創成化学研究所等)(写真上)
千葉大学柏の葉キャンパス(環境健康フィールド科学センター等)(写真下)