5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は140品種ほどの花木や鳥の撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿します。
松田聖子 赤いスイートピー
ヨーロッパから中近東にかけて分布するさまざまなアヤメの仲間を交配させてできた園芸品種グループです。
虹の花(レインボーフラワー)とも呼ばれるように、色とりどりの花を咲かせ、アイリスの仲間では最も華やかで、非常に多くの品種があります。
ビアデッドアイリス(ヒゲアイリス)の類に含まれ、花弁のつけ根の近くにブラシのように毛が密生しているのが特徴です。ドイツアヤメという和名でも知られています。
<ジャーマンアイリス(独逸菖蒲) アヤメ科アヤメ属>
5/22 北柏ふるさと公園
アジア原産の多年草で古典園芸植物のひとつです。中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国では古くから栽培されていました。
日本には薬用植物として伝わり、江戸時代からは「茶花」として観賞用になりました。
開花時期は5月~6月で、花の色は、ピンク系濃淡の他、赤、白、複色などがあり、一重咲き、八重咲き、翁咲きなど、いろいろな咲き方の品種があります。
<シャクヤク(芍薬) ボタン科ボタン属>
5/2 つくば実験植物園
つる性の落葉低木で、本州山形県以南,四国,九州,沖縄,および中国,ヒマラヤ,インドに分布し,山野や河原に生えて茂ります。
枝先に長さ20~30cmもの花序を直立させ、鮮黄色の花を多数つけるので、5月頃の花の時期には遠くからでもよく目立ちます。
秋に褐色に熟して口を開けると目を引きます。種は長さ約1cm、有毒です。東南アジアでは種をマラリアの薬にします。
本種の名前は、つる状の枝が絡んだ様子を、蛇がとぐろを巻いた姿に見立てて付いたと言われます。
<ジャケツイバラ(蛇結茨) マメ科ジャケツイバラ属>
5/2 つくば実験植物園
原産地は地中海沿岸で、欧米では観賞用に栽培されます。日本には室町時代に渡来したとされ、若い茎葉が食用にされています。
本種の品種には、葉幅が広く切れ込みが浅い大葉種、葉幅はやや広く切れ込みが多い中葉種、葉の切れ込みが深くて細かい小葉種があります。関西は大葉種、関東は中葉種が好まれています。
和名は他のキクが秋に花を咲かせるのとは異なり、春に黄色い花が咲き、キクに似た香りがすることに由来します。
<シュンギク(春菊) キク科シュンギク属>
5/22 あけぼの山農業公園
北海道、本州(朝日山地、飯豊山、雨飾山、北アルプス)の高山帯の砂礫地や草地に生える多年草。
花茎は中空で高さ20〜60cmになり、紅紫色の花を散状に多数つけます。花序は直径3〜4cmで、花被片は6個あり、長さ6〜8mmの卵状披針形で先は尖ります。
<シロウマアサツキ(白馬浅葱) ヒガンバナ科ネギ属>
5/2 つくば実験植物園
イタリア・シチリア島原産のつる性の一年草または宿根草。日本へ入ってきたのは江戸時代の後半と言われています。
甘い香りと優しい色合いが特徴的で、ひらひらとした花びらが可憐な花です。春を象徴する花として親しまれていますが、「春咲き」のほかにも「夏咲き」「冬咲き」と種類があり、実は年間を通じて楽しむことができます。
花を終えた後に実をつけることがあります。見た目はエンドウ豆とよく似ていますが、本種の実と莢には毒性があり、食用ではありません。
<スイートピー(麝香連理草) マメ科レンリソウ属>
5/22 北柏ふるさと公園
日本原産の植物で、ハニーサックルという名前でも呼ばれます。 とても香りが良いので、香水やアロマオイルとしても人気の花です。
卵型の葉が2枚向かい合わせに生え、その葉の付け根から両側2つずつ花が咲きます。
花は咲き始めは白、翌日には黄色に変化することから金銀花という別名もあります。
名前の由来は、花に甘い蜜があり「蜜を吸う、つる植物」だからだと言われています。
<スイカズラ(吸葛) スイカズラ科スイカズラ属>
5/15 近隣の路傍
南ヨーロッパ原産の草花です。日本には明治以前、江戸の末くらいに入ってきたと言われています。
白い毛が生えたフェルトのような質感の葉っぱや茎がユニークです。この葉の様子からフランネルソウの別名があります。
漢字で書くと「酔仙翁」で、花が赤くて酔っ払っているように見えるのでこの名前があるとされます。
<スイセンノウ(酔仙翁) ナデシコ科センノウ属(マンテマ属)>
5/22 北柏ふるさと公園
多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。
花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。
ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。
<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
5/22 あけぼの山農業公園
日本で最も多く栽培され、なじみがあるのは、ヨーロッパ原産のドイツスズランで、日本原産のスズランよりも草姿および花ともに大型で丈夫です。
長さ15〜20cmほどの幅広い葉をもち、花は葉と同じくらいの高さまで伸びて、釣り鐘形の花を下向きに咲かせます。芳香があり、香水の原料にも利用されます。
日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
<スズラン(独逸鈴蘭) キジカクシ科スズラン属>
5/2 つくば実験植物園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「5月の花のアルバム⑧」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「5月の花のアルバム⑨」に続きます。