私は一昨年、山野草に造詣の深いブロ友のKさんに変化朝顔の種を頂き、初めて変化朝顔の栽培をしました。以来、毎年栽培して今年で3年目になります。
今年も残念ながら”出物”は出ませんでしたが、たくさんの花を咲かせて楽しむことができました。
<丸咲>
変化朝顔の花形にもいろいろあり、それぞれ名前があるようです。わが家で一番多く咲くのが「丸咲」です。
昨年~今年にかけて、わが家で咲いた朝顔の花をご紹介しながら、今年の”変化朝顔”の栽培を3回に分けて振り返ります。
<爪切咲>
花弁の先が少しづつ切れています。
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していません。
<切咲>
花弁の形が深く切れている「切咲」です。
変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。
<丸咲き、覆輪咲き>
花弁の周囲に入る細い色の帯が入る「覆輪咲き」です。
この種子ができるものを(正木(まさき))と呼びます。種子ができる=「正木」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。
<切れ咲き、爪覆輪咲き>
覆輪も程度によって普通の覆輪、糸覆輪、爪覆輪、深覆輪のように呼ばれます。花弁の一部に細い色の帯が入る「爪覆輪咲き」です。
種子はできないが花の変化があるものを「出物(でもの)」と呼びます。種子ができない=「出物」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。
<切れ咲き(1スリット)爪覆輪咲き>
この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。
<花弁に不規則な斑点・爪覆輪咲き>
「親木」のタネを維持し、再び”出物”を咲かせつつ、”出物”を隠し持つ”親木”を維持していくことが”変化朝顔”栽培の最大の楽しみです。
<桔梗 覆輪咲き>
花の形が浅く切れ込んだ星形になる「桔梗咲」で、覆輪の模様が入っています。
「遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされ、幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。」
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人 刊より)
花弁に爪覆輪の模様が入った、切れ咲きの花形をしています。

突然ですが、この文字列を見て、何を表しているかお判りになるでしょうか?。実はこれ、一つの変化朝顔に付けられる名称なのです。
「あおすいしょう・ふいり・じゃっかやなぎば・あわふじ・つめふくりん・さいざきぼたん」 と読みます。
花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲きです。

花弁が細く切れ込んだ様を、昔、戦場で大将が士卒を指揮するために振った「采配」に見立てて「采咲」と呼ばれています。

<切弁>
花弁の形が深く切れている「切弁」です。

アサガオには花弁を重ねて咲く八重咲が知られています。

それでは「出物」と言われる変化朝顔とはどのような花なのか、その一部をご紹介します。
<変化朝顔:不稔の変異を含む系統群>

アサガオの基本的な花色は青、暗紅、紫、紅を加えた4色です。基本的な色に加え、白花などの変異が知られています。
