災害から大切な命を守るために 避難所

2019年09月18日 18時23分31秒 | 日記

 今年の夏も各地で台風や豪雨におそわれ、被害がありました。足立区でも台風15号により上記のような被害が報告されています。あらためて自然災害はいつ起きるか分からないと痛感しました。

日本共産党区議団は毎年、夏を利用して全国各地で開催される学習会に参加しています。今回、「大規模災害と自治体の役割」に参加し、災害が起きた後の課題について学んできました。

今回は、関連死をうまないための避難所について簡単に報告します。  

講師は塩崎賢明(神戸大学名誉教授)氏。

 ●日本は災害大国

●最近の災害の特徴は、①直接死を上回る関連死、孤 独死がおきている(左表参照) ②豪雨災害などの日常化 ③中程度・軽度の被害の蔓延…

支援制度の欠陥   関連死の一番の原因は、避難所における肉体的・精神的疲労がトップ

 ●避難所の問題 ①前近代的な避難所 ア、90年前から変わらない雑魚寝・おにぎり・劣悪トイレ  イ、人道的問題の解決を… トイレ(T)・食事(K)・ ベッド(B)の改善が急務です。  

 避難所には国際的に定められている「スフィア基準」があり、昨年わが党の提案で、足立区は地域防災計画で「スフィア基準を参考にする」と位置付けました。具体化が急がれます。  

スフィア基準 ・難民や被災者に対する人道援助の最低基準を定める目的で、NGOグループと赤十字・赤新月社運動によってスフィア・プロジェクトが開始され、1998年に「スフィア基準」を定めた。

参考)

 “トイレは20人に1つ以上”

“トイレは男女別で、男子:女子=1:3!”  

 ‟1人1日最低15リットルの水が必要”  

 ‟1人あたり3.5m2を超える居住空間が必要”

 アメリカではCDC災害避難所環境アセスメントがあり、避難所の「子供の遊び場に関する項目」までしっかり書き込まれています。

  アメリカ・CDC災害避難所環境アセスメント(抜粋)

1、水道が使える/お湯が使える

2、一人あたり3.3㎡以上のスペースが ある

3、電気が使える/停電用発電機がある

4、避難所で食事を作る。配膳する。食事は冷たくない。               

《以下略》