午前中、国民健康保険運営協議会が開催され、委員である私は運営協議会に参加し、明らかにされた新年度の保険料について質疑をしました。
内容を報告します。
今回の保険料案は、医療分と支援金分を合わせて1人当たり124,989円で、前年度比1,213円の値下げですが、介護分について所得割が0.32%、均等割が+2,214円で増額となり、合わせると148,306円、前年度比で3,697円の値上げとなります。
新年度の国保料をシュミレーションで見ると、介護分の負担のない世帯で低所得の均等割軽減世帯、つまり65歳以上の年金生活世帯や40歳未満の給与所得世帯は値下げになりますが、年収300万円以上の世帯は値上げの傾向です。
また、介護分が加算される40歳~64歳までの子育て世帯は軒並み値上げです。
その中で(介護分が加算される)、年収400万円の親子3人世帯のシュミレーションでは2020年度455,453円から21年度は463,542円になり、実に8,089円の値上げになってしまいます。
また、新年度は法定外繰り入れ割合(激変緩和措置)を据え置いて、今年度と同率にしたことや、コロナ禍で医療抑制がされて医療給付費が減ったことで保険料が下がりましたが、ただ実態としては値上げ幅を抑えた範囲と言わざるを得ません。
また、激変緩和措置については2022年度は据え置いた分をどうするのか、2%にするのか、原則6年ではなく年数を伸ばすのかなど区長会では全く決まっていないそうです。つまり、22年度以降は大幅な値上げの危険性もあるということです。
区長会として「国保料の据え置き」や「引き下げ」の政策的対応をとるべきです。
とりわけコロナ禍で区民生活が深刻になっている時に多くの世帯が値上げとなるこの諮問は賛成できるものではないと、反対の態度を表明しました。
しかし、この実質値上げである区長諮問事項(令和3年度の保険料)が賛成多数で通ってしまいました。
今後、区民委員会での質疑が行われます。
私たちは区民の生活を守る立場から、「保険料の値上げは許さない!」の論戦で、がんばります!