本日の区民委員会で、「今後の高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の方向性について」の報告がありました。
区内後期高齢者における医療費に占める割合の高い疾病から、2点の傾向が…
(1)慢性腎臓病(透析あり)、糖尿病が上位。
これらの疾病は若い時の生活習慣の影響が大きいため、若年期からの予防が重要。
(2)骨折や骨粗しょう症が上位を占めており、栄養に起因していると思われる疾病が多い。
そこで区は身長と体重から肥満度を示す指標であるBMIから低栄養を定義し、低栄養対策に取り組む必要があると低栄養の改善に向け、
「気づき」から「行動」につながるような支援を検討していくことにした。
ある都営団地のエレベーターに貼ってありました。
こういう宣伝は必要です。
確かに高齢者は食が細くなり、高タンパクや高カロリーのものをあえて食べようとはしなくなります。
10年前に他界した母も、晩年医者に牛乳やチーズ、お肉を食べるようにと言われていましたが、新潟出身という事もあってか、いつもご飯に塩じゃけやおしんこというパターンで、なかなか牛乳やチーズなどは食べてはいませんでした。
頭ではわかっているようでしたが、あえて食べようとはしなかったようです。
私たち娘がやんややんや言ってやっと少し食べるぐらいでした。
低栄養を改善しなくてはいけないことはわかっていてもあえて食生活を変え、苦手なものを食べるのは苦痛なのかもしれません。
また、高齢者は入れ歯や歯の具合が悪いなど口腔環境が良くない方も多いです。
また、食の細さに加え、経済的理由などから一食分のお弁当を3食に分けて食べているなどという事もよく聞きます。
低栄養の改善は、なぜ低栄養なのかをそれこそ一人ひとりの事情に寄り添って対応していかなければ改善できない問題だと思います。
通いの場を利用しての栄養の学習も重要ですが、一人ひとりへの個別支援対応は欠かせないものだと思います。