ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

あまり読んでほしくないまずいラーメン屋のこと

2009年10月28日 | アフター・アワーズ
 ラーメンという食べ物は、ピンキリあっても、そうひどいものに出会ったことはない。インスタントだって結構いける。マルタイラーメンなど絶品だ。にもかかわらず、世の中にこれほどまずいラーメンがあったとは。

 神保町の白山通りから一本入った道の和風な構えの店だった。午後3時半、遅い昼食をとるためさっさと食べられるラーメンをと思い入ったのだ。つけめんがおすすめらしいが、普通のラーメンに味玉をトッピングして頼んだ。10分ほど待っただろうか(これは長い)。底が細く深い丼に、太い縮れ麺、スープは魚介と豚骨の合わせ、チャーシュー2枚、メンマとねぎのきざみ、海苔。スープは化学調味料を一切使わず数種類をブレンドしたかつお出汁が特徴らしい。だが、一口すすると熱くない。それに何か、煮詰めて濃縮したかつお出汁だけをすすっている感じで後味がよくない。味がぼけていてパンチがないのだ。スープがぬるいせいかチャーシューも玉子も冷たくて、味玉をがぶりとやると、冷蔵庫の臭いがついた独特の味がする。おかしいな、だんだんうまくなるのだろうかと食べ進め、麺と具は食べたのだが、やっぱりまずい。結局スープはもうすする気がなくなったので、残して店を出た。口の中に、生臭いスープの後味が残って気分が悪かった。その夜お腹を下した。きっとあのラーメンのせいだと思っている。店のカウンターはほぼ一杯。つけ麺を食べる人が多かったが、皆ラーメンのまずさをしっていたからだろうか。でも、きっとこれだけラーメンがまずければ、つけ麺だってうまいはずがない。

 どこの街でも次々と新しいラーメン店ができ、趣向もさまざまだが、今回の店、外観は悪くないのだが、入口のお品書きの字がへたくそだった。店内の布のオブジェの額が曲がっていた。コンセプトが徹底していないことが味にも現れていたわけだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あまり読んでほしくないぼやき | トップ | 富樫如来に導かれたジャズジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アフター・アワーズ」カテゴリの最新記事