ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

BEAT VISION 133号

2016-12-10 15:12:00 | 日記
今回の甲斐報の柱は2本♪
まずは、MEETS RETURNSツアーから、町田と名古屋のライブレポ

どこかの妄想又聞きレポ(笑)とは比べものにならないのは勿論なんだけど
奥さんの話と重なり「うん、うん!」と腑におちる部分も微かに…(笑)

例えば…押尾さんが、町田ライブが始まる前にレポーターの方から
「ステージの内容に関して、ほとんど事前情報を得てないんですよ」と言われて
「その方が面白いと思いますよ」とお答えになったというくだり…

奥さんが、ツアー開幕直前に上綱さんのご参加は知ったものの
冒頭から押尾さんとお二人でステージに登場されるとは想像もせず(笑)

しかもオープニングが【ブルーシティ】だと気づいた途端に
まったりしてる場合じゃないと慌てて立ち上がったのは

このレポートに書かれているように
「もうマジカルなギター・ワークには誰も驚かない
そこがスタートラインだと密かに思っていた」からでしょうし

その後、甲斐さんが今までの「MEETS」とは違って
メンバーの皆さんが先に登場されることをネタバレなさった際に

新たな展開に驚かされた「喜び(笑)」が半減してしまう気がして
少し残念に思っていたのも事実です

他に照明に関する記述についても
ほとんどライティングの記憶を留めていなかった奥さんが(苦笑)

広島で、ステージ奥の床近くから照らされるライトが眩しくて
「明暗順応」がおかしくなったと言っていたのは

「いくらLEDの光が柔らかいとは言っても
やっぱり前の方のお客さんの目にはきついだろうから
今回は少し上に向けてるんだ」という前島さんの言葉でナットク

もっとも「アングルが上向きになったライトは結果として
照明が作り出す宇宙にいっそうの膨らみを持たせる」ものだったかどうかは
映像化を待つしかないんですが…(苦笑)

名古屋でのライブ後に小須田さんが
【ダイヤル4…】についておっしゃったという
「見えないところからパンチが来たような感じ」とか

「スパイスが効き過ぎるくらい効いてたから
あとはもう酔ってるだけ、みたいになっちゃいましたね」との言葉は
まさしく初日の奥さんの感想と同じです(笑)

そして、もう1本の柱は
「ビルボード・ライブ」のライナーノーツを書かれた
大塚いちおさんが語られる「KAI音楽の魅力」です

中学時代に「サウンドストリート」に出会われ
「甲斐バンドだけでなく、映画を観る、本を読むということを含め
カルチャーの基礎を、ほぼ甲斐さんから教わったと言っていい」と大塚さん

学校では教えてくれない、でも、10代の人間にとって一番大切なことを
「甲斐さんから教わった」者が我が家にも一名(笑)
まあ、そのおかげで耳年増な女子学生が誕生した訳ですが…(笑)

ともあれ「制作時期やスタイルに関わらず
甲斐さんの音楽には一貫して変わらない何かがある」

「その[変わらない何か]というのは
言葉にしてしまうとその瞬間にズレてしまうようなもの」

「すごい熱量で訴えかけてくるだけだったら
どこかのタイミングで離れてたと思う
あるいは、ひとつの色しか持っていなかったら
いつか離れていってたと思う

でも、甲斐さんの楽曲は表面的な色の奥に
何回も聴いてるとまた別の色が見えたりするんですよ

すごく熱いんだけれど、どこか冷静な面があるんです
だから、何百回聴いても
それでも飽きることがないんだろうなと思うんですよね」と記されてます

甲斐さんご自身が「まず自分が飽きないようにしている」とおっしゃる通り
甲斐バンドのカラーを「ブラック」に決められた後も

グレーに近かったり、青味を帯びた黒だったり
角度(切り口)によって異なる色合いを見せて来られた訳ですし

その時代の空気を取り込みつつ…というより
いつも「今現在」を歌っておられるからこそ
「2年前の曲を2年前と同じようには歌えない」んでしょうね?

もちろん聴き手の方も、どの曲と、いつ、どうやって出会ったか?によって
思い入れや「のめり込み」具合が違っておられると思いますし
「いつか離れていった」方もいらっしゃるんじゃないかと…?

キャリア40年を超えるミュージシャンのファン層は
年々、複雑化してるでしょうしね(笑)

押尾さんや大塚さんのように、NY3部作から始まって
甲斐バンドの初期に遡って聴かれた方が
「名曲がいっぱいある」とか「新鮮だった」と話されていることは

奥さんみたいにデビューからリアルタイムで聴いてる者には
とても嬉しいことらしい

甲斐さんが「甲斐バンドはアルバム1枚ごとに成長しているバンド」
…とおっしゃっていたけど、初期のアルバムの技術面やサウンド面での
未熟な部分も「成長の過程」として、全て見せて来られたそうですし

少年時代から聴いておられた音楽も含め
初期からの甲斐バンドがあって、今の甲斐さんが存在なさっている訳で
その歴史というかミュージシャンとしての流れを
理解して貰えているという気がするんだとか…(笑)

「ビルボード・ライブについても
あれは表面的にはカントリーだったり、フォークだったりするけど
その本質は甲斐さんなりのロックだと思いました
つまり、芯の部分は何も変わっていないと感じたんですよね」と大塚さん

そのビルボード・ライブのライナーノーツで
「【街灯】の街灯りを背に「静かに物語が始まり
「【荒馬】が駆け出し、ロードムービーのような風景」が進み

「【冬の理由】では旅の仲間が増える
その仲間たちと軽やかにグラスを交わすシーン」が見える【ブラッディ・マリー】

「【夕なぎ】の風景を眺め、その風景を一転させる【冷血】
そのバイオレンスシーンを、荒野の乾いた風と共に感じてしまう」

…といった風に「西部劇さながらの風景」をイメージなさってましたけど
今回のRETURNSツアーのSEが
「荒野の用心棒」のテーマになっていたことや

レポーターの方が「荒野の7人」を思い出され
押尾さんをホルスト・ブッフホルツ
上綱さんをジェームス・コバーン
そして甲斐さんをユル・ブリンナーに例えておられたことは

一つの形を作られた後、また次の別な形へと移って行かれる際の
ヒントだったり、名残だったりするんじゃないかと…?
コメント
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