ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

お茶の間なき時代のテレビおまけ

2016-12-22 16:44:00 | 日記
甲斐バンドが「ザ・ベストテン」に出演した時のことを
田家秀樹さんは「水割りのグラスを持ちながらテレビに出た甲斐よしひろは
茶の間からの猛反発を買った」と記されてますが

いわゆる「サザエさん」的な家族の団欒の場に相応しくない態度だという
視聴者側の「正義」があったんでしょう(汗)

ただ、当時は公共の電波に乗るのに
「水割り片手になんて不謹慎だ」との批判が大半だったのに対し
今、同様のクレームが寄せられるとしたら
「子供に酒を勧めるような行為だ」と言われるんじゃないかと…?(苦笑)

「[しつけ]の問題までテレビのせいにされてはたまらない」
「スポンサーの機嫌を損じかねない番組はダメだ」と自らを規制し過ぎて

杓子定規に「はみ出し者」を切って捨てた結果
茶の間なき時代に「茶の間的画一性」から抜け出せず
視聴者に飽きられるという皮肉な結果になってしまった訳ですねぇ…(苦笑)

ともあれ、甲斐さんが「ベストテン」側からの再放送の依頼を
「あれはあの時のことだ」と断り続けておられたのは

「[この時しかない]ということが、最もテレビ的なのだ、ということを
最もよく知っていたのは、テレビ局のスタッフではなく
甲斐よしひろ本人だったからかも知れない」と田家さん

「サンデーモーニング」のキャスターでいらっしゃる橋谷能理子さんも
「テレビは一過性のメディア
一回の言葉で視聴者に理解して貰えなければ意味がない
言葉や伝え方には気をつけています」とおっしゃってます

…が、今や録画視聴やオンデマンド、配信サービスなどにより
「リアルタイム1回きり」の視聴ではなくなりつつある時代だし

逆に視聴者の声はSNSで瞬時に拡散するし
「radiko」の普及で「話し手の舌鋒が鈍るのでは?」との危惧も
単なる杞憂ではないようですし…

またまた「逃げ恥」を例に取りますと(笑)
最終回終了直後に、同局の「ニュース23」で放送された
アメリカ駐日大使の「恋ダンス」に対して
「踊っている場合か!」とのお叱りの声があったらしく

TPPやオスプレイ「不時着」など問題が山積みなのに
「不謹慎だ!」とおっしゃるのは「ごもっとも」なんだけど

「聖なるクリスマス」に向けて「日本の文化」に親しんでおられる姿くらい
笑って眺める余裕があってもいいんじゃないかと…?

また、政府が東京五輪を見据えて推し進めている
「ネット同時配信」が解禁になれば「NHKのさらなる巨大化」や
キー局と同じ番組を流している地方局の…
(視聴者の減少により広告収入を軸とした)
…経営が成り立たなくなる恐れが危惧されてますが

それにも増して「いつでもどこでも観られる」便利さは
オンエア中に「炎上」する危険性も孕んでいる訳で

ますます、出演者の方々の発言や一挙手一投足にまで
神経を尖らせなければならなくなると
編集された映像は面白さに欠けるものになるかも知れないし

かといって「無難なウケ狙い」だと視聴者が離れてしまうし
そもそも、生放送なんて怖くて出来なくなるでしょう(汗)

なんだか、テレビが一家に一台しかなくて
「チャンネル争い」をしていた頃が懐かしい気が…(笑)

それはさておき…「月9と平成と木村拓哉」という記事には

「フジテレビの月曜9時枠が
[若い男女が主人公のドラマ]になったのは
バブル経済が絶頂に向かう1987年
購買力をつけて来た若い女性にターゲットを絞り
トレンディドラマが次々と作られた

景気が減速し、湾岸戦争があった91年
[純愛ドラマ]路線へと微妙に方向転換し
[東京ラブストーリー]と[101回目のプロポーズ]を放つと
最終回の視聴率が30%を超える大ヒット作となった」

「大林宣彦監督の[映画は風化しないジャーナリズム]という言葉を思い出し
テレビドラマこそジャーナリズムだと確信した」

「[ジャーナリズム]というのは
社会問題や政治問題を題材にしたドラマのことを指すのではない

恋愛とオシャレにうつつをぬかす若い男女の日常のドラマこそが
時代の雰囲気を見事に捉え映し出していたという意味だ
昔は映画がその機能を担い、テレビが取って代わった」

「[月9]を象徴する俳優が木村拓哉だ
93年の[あすなろ白書]では主役の次のポジションだったが
その後、96年の[ロングバケーション]で不動の地位を築くと

[ラブジェネレーション][HERO]と視聴率記録を次々と更新し
[月9]での最多主演記録を持つ」

「月曜10時の[SMAP×SMAP]は
96年の[ロングバケーション]と同じ日にスタートしており
[月9]の全盛期の始まりは、SMAPがテレビ界で頂点に立った時と同じだ

木村以外のメンバーも[月9]で主演し
SMAPの歴史と[月9]の歴史、更に[平成]史とも重なる
譲位により平成も終わるかも知れず、SMAPも解散する
[月9]の終わりも近いのか」

「[月9]の凋落は[洗練された世界]に
特に若い世代が飽きたというか疲れたからなのかも知れない

月曜の夜は、1週間の仕事が始まったばかりで
まだ虚構と戯れる余裕がある時間帯だ
かつての[月9]は、そんな気分に合っていた
今はもう月曜の夜から、そんな余裕がないのだろうか」と記されてます

でも、前回までのブログでご紹介した通り
フジテレビは、SNSでの反応に手応えを感じ
やはり若い世代をターゲットに
エンタメ性を追求するスタンスを続けて行くみたいで

「ドラマ制作上も、絶対的なスターより
隣にいるような親しみやすさが求められているとみて
[半歩先の憧れ]を意識している」とコメント

先ほどの記事に「木村拓哉はTBSでも
[ビューティフルライフ]など高視聴率を取ったドラマがあるが
この局では、力の入ったよそゆきの演技をし

[月9]に限らず、フジのドラマでは
普段着っぽい演技をする」との記述があるのは
やはり、フジの「ウェット」な関係を築く体質のためなのかなあと…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする