ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

お茶の間なき時代のテレビ2

2016-12-19 18:45:00 | 日記
甲斐さんが「ワイドナショー」で
毎日30分、ラテ欄を読み込まれる話をなさった時に
ヒロミさんが「考えてる人も役に立ってるんだね(笑)」とおっしゃってたけど

「AERA」では、甲斐さんに「見てくれ」と語りかける(笑)
ラテ欄のコメントを考えている方ではなく

「番組をどの時間帯、どの曜日に放送するかというタイムテーブルや
半年ごとの番組改編の方針などを決め
テレビ局のカラーを作り上げる[編成]」について
各局担当者の方々にその戦略をインタビューしてます

まず「視聴率3冠王」の日テレは…
「笑点」から「イッテQ」や「行列」へと続く日曜夜の高視聴率番組群は
「長年育ったブランドのようなもの」なので、大きな変化はないものの
スタッフを変えたり、細かく変更したりしているらしい

「日テレの編成で際立つのは、1週間のタイムテーブル全体を見渡し
[習慣(週刊)日テレ]というキーワードの下、なるべく飽きないように
かつ、日テレ視聴を習慣づけて貰えるように
多様化を意識している」んだとか…

「良い企画でも、どの時間帯に置くのか
裏番組はどうかといった外的要因で結果が変わる」ため

「1周回って知らない話」は、他局が新番組を宣伝する10月を避けて
9月からスタートし、民放の並び時間帯でトップを取ったり

日曜朝の「ワイドナショー」と「サンデー・ジャポン」の時間帯には
「[ワイドショーを見たくない]層もいるとの読みで」
トークバラエティの「誰だって波瀾爆笑」をぶつけ
2回目のオンエアで並びトップを獲得したり…

また、時間帯ごとに番組の性格やターゲットをはっきりさせ
同じ枠で全く違う番組を放送して視聴習慣が途切れないように
枠のコンセプトやブランドを壊さないことを心がけているんだとか…

そういえば、甲斐さんお気に入りの「野ブタをプロデュース」や
「マイボス、マイヒーロー」などが放送されていた
「ジャニーズ枠」がありましたね(笑)

続いて、視聴率競争2位のテレ朝は「ドラえもん」「相棒」
「ドクターX」「科捜研の女」などの看板番組を擁し
その安定した数字や「固定客」の多さに

「洗練さに乏しい、だからこそ万人に受ける」やら
「連続ドラマは、1回見逃すと話が判らなくなるが
1話完結なら、その心配はない」やらと、やっかむ声が…(苦笑)

「得意な部分を維持しつつ、より幅広い世代の人に信頼され選ばれる
テレビ局を目指す」という目標は

苦戦して来た朝の時間帯の「グッド!モーニング」や
「羽鳥慎一モーニングショー」が打ち出した「安心感・安定感」により
視聴率が躍進したことで達成されたらしく

「朝の時間帯は、広告主さんにも好まれるので
そこが調子良いと収入としても良いですね
朝に良い流れが出来ると
局として1日の流れが非常に良くなるのも心強い」んだとか…

確かに、休日の朝、テレビをつけて映った番組が面白いと
その番組が終わった後も特に見たいものがない限り
チャンネルを変えることがないような気が…(笑)

TBSは、今年度上期のゴールデンタイム視聴率が
テレ朝と同率2位になったそうだけど
「(番組を生む)産婆さんであり
(番組を終わらせる)葬儀屋でもある」編成部長としては

「ゴールデンの場合、視聴率10%が一応の合格基準」としつつ
「それ以下の数字であっても、今後に可能性があると見て
育てようとするのかどうか[正解]がないだけに
非常に厳しい判断を迫られます

これまでのところ、なかなか思うような数字は出ていないが
独自に調査している[視聴満足度]では高評価を得ている

同じジャンルの他番組に比べても
[見て楽しかった][演者が好き]などの項目でポイントが高い」そうですが

中でも「逃げ恥」は、初回放送分の無料見逃し配信の再生数が、117万回超!
全局を通じ、初回見逃し配信の最多を記録

視聴率も毎回上昇しているみたいで
「配信でリーチを広げたことが
リアル視聴者の獲得にも結びつくという理想的なパターン」らしい

ちなみに「TVer」では
動画再生時に必ずCMが流れ、スキップが出来ないことや
若い視聴者が多いとされることからも
「広告主には凄い人気の枠となっている」んだとか…

その若い視聴者がメインターゲットだったフジテレビは
「メディアが多様化し、若い視聴者を取り合う形になってしまったこと」や

「[楽しくなければテレビじゃない]というエンタメ主義は
娯楽だけではなく、何か役に立つプラスアルファを求める
今の視聴者層には合わなくなっていること」が苦戦の原因だと分析

「それでも、単に世帯視聴率を取るためだけに
ボリュームゾーンである年配層にターゲットを絞った番組
エンタメ性を薄めた番組に走ることは避けたい」らしい

「月9」ドラマや「スカッとジャパン」みたいなドラマ性の高いバラエティなど
作り込んだ番組は、実は録画率が高く
ファンに受け入れられているという

例えば、月9の「好きな人がいること」は
「ネット配信システムでは再生回数が過去最高を記録していて

世帯視聴率だけを見ると低く出てるけど
配信再生や録画視聴などのタイムシフト視聴も含めて見て
総合的に判断し、新しいコンテンツを作らないと
視聴者のニーズを掴み切れない」と考えているようです

余談ですが…「AbemaTV」によると
今年のプロ野球日本シリーズは、地上波で17%
AbemaTVも最高の数字を上げたらしく

「地上波は中高年、Abemaは若者と、見ている属性は対照的
テレビではフォロー出来ていない層が見ており
良い補完関係が出来ています

テレビの視聴率は、みんながあの指標を運用したことにより
競争を高め、番組の質を高めて来たことが素晴らしい

その一方で、とても良い番組を作っても
なかなか視聴率が上がらないという息苦しさがあり
もっと希望のある指標を掲げないと
作り手たちが疲弊するのではないか」と考えているそうです

AbemaTVは、今のところ、黒字化や収益を全く考えず
ウィークリーアクティブユーザーが、1千万人になり

高収益を得られるようになるまでは
「小さい売り上げを立てても意味がない」と
「腰を据えて赤字を出して行く」方針みたいだけど

民放各局にとって、やはり「スポンサー問題」が最重要…というか
スポンサーがつかないと成り立たないのが民放なんですよねぇ…(苦笑)
コメント
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