「憑神」を観て来ました。

浅田次郎原作。
彦四郎は文武両道に秀で将来を嘱望されていたが、不運にも婿養子に入った家に離縁され、兄の家に居候する身である。
福を呼ぶと言う「三囲稲荷」にお参りするとよいと言われ、酔って転げ落ちた所に見つけた寂れた「三巡稲荷」に手を合わせてしまう。
ところがそのせいで、三つの災いの神、「貧乏神」「疫病神」「死神」に憑かれてしまう。

彦四郎・・・妻夫木聡　　貧乏神・・・西田敏行　　疫病神・・・赤井英和　　死神・・・森迫永依

男前で、真面目な武士に次々ととりつく災いの神。
最初の西田敏行はさすがに良くて、佐藤隆太の悪霊退治の呪文に苦しむところなど楽しかったです。
でも、次の赤井さんは滑舌が悪く、関西弁や声のトーンがどうも浮いていました。
お世辞にも演技も上手いと言えないし。
森迫永依ちゃんは、可愛いし上手いですね。子供の死神という設定がいい。

全体としては散漫とした感じ。盛り上がりにも欠ける。
最後の死んでゆく意味もあんまりよく分からなかった。

兄役の佐々木蔵之介さん、最高に良かったです。
いい加減さ具合がたまらない！　暗い役も真面目な役もキチンとこなすオールマイティな役者さんですね。
疫病神が「一番苦手なノー天気な男」だから死ぬのさえ免れてしまうのですよ。(笑)
夏木マリさんもほとんどスッピンで女優魂を見ましたわ。
蕎麦やの香川照之さんも良かったです。彼は最近よく出てますね～。(「キサラギ」観たかったけど遠くの映画館でしかやってない。残念！)

面白さ、「そこそこ」・・・いや、「そこそ」、くらいかな。
ただ無性にお蕎麦が食べたくなり、遅めの昼食は「鴨南蛮」を食べました。