晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

「ドミノ」読みました。

2009年05月27日 11時55分48秒 | 趣味
恩田陸著。

まあ~登場人物が多いこと。
その誰もが主人公であり、脇役であり。
それぞれの偶然やら思惑やらで東京駅に吸い寄せられくる。

締め切り間近の入金トラブルの保険会社のOL。
ハリウッドの映画監督。
オーディション終わりの子役の女の子達。
他々・・・

テロリストの持っていた爆弾の紙袋が、句会友達に会うために上京してきた老人の紙袋と入れ替わってしまったために、それらの人々がそれぞれに巻き込まれ・・・


ずいぶんと賑やかな仕立てになっています。
パニックコメディと書いてあることからもわかるように、たしかに、それぞれがパニックに陥っていて、きゃんきゃんわーわーと・・・。

スピーディだし、展開も面白いんだけど、
なんか物足りない。
登場人物の多さゆえに、それぞれの描写が浅薄なせいか。
みんながただ騒いでいる印象。

なかでは子役の子達がしっかりと描かれていて面白かったかな。

それにしても、私は恩田陸さんの作品、まだ4作目(?多分、そんなもん)だけど、それぞれの内容の違いようには驚きます。
すごく引き出しをたくさん持っている方だなあ。
才能があるって素晴らしい!