夫、衣服に頓着ない。・・・というより、もしや頓着あり過ぎ???
着古した服が好きで破れたり擦り切れたりした服ばかり着ている。
普段、外出時に着ているズボン(2枚)は、在職中に買ったものだから
もう20年は経っているかもしれない。
一枚はよく見ればお尻に小さい穴があいている。
もう1枚は色あせてポケットの所など擦り切れていておまけに
最近ファスナーが壊れてしまったようだ。
ファスナーを付け替えて欲しいというので「新しいのを買った方が良いよ」と
言ったら、「修理屋さんで直してもらう」と言って持って行こうとする。
色あせたこんなぼろズボンのファスナーを付け替えるのは修理屋さんも嫌だろう。
断固説得。
こういう夫に新しい服を買い与えるのはとてもエネルギーが要る。
買っても決して喜ばない。むしろ嫌がる。それを夫が着るように導くのは一苦労。
「マルショクに行ってズボンを買おう。修理屋さんでファスナーを
付け替えてもらうくらいの値段で買えるから」と一昨日誘った。
案の定「そんなものは要らない。買う必要はない」と夫、拒否。
そこで私が啖呵!「今日こそ引き下がらない。殺されても死んでも買うの!
もう決心したんだから。お願いだから一緒に来て!」
夫、私の訳の分からない剣幕に「もう子どもみたいなやつだ」と苦笑。
私の覚悟のほどを感じたのか渋々お店に同行。
安物のズボンを「これは高い」と言って拒否。やっと半額セールのものを一つ購入。
夫のサイズが分かったので、後でこっそり私がもう一枚買いに行った。
しかし、それを着せるようにするのがまた大変。
買っても古いものばかり着て新しいのを着ない。
今日はポケットの中の物を新しいズボンに移し替えて、ベルトも付け替え
古いズボンを隠した。
それに夫が気付き、「今までのズボンはどこに行った?」と言う。
「もうゴミに出した」と私。
夫、「なんで人のものを勝手に捨てるのか」とえらい剣幕。
「もう捨ててしまったんだから今更言われてもどうにもならない」と私。
夫「俺がお前のものを勝手に捨てたら、お前はどうする」
開き直った妻は言い放つ。「新しく買い替える」←(覚悟を決めた妻はしたたか) 本当はまだ捨てずに隠しているのだが夫の怒りの様子加減見。 諦めて新しいズボンを使いそうなので、このまま後日古いズボンは捨てよう。 下着でも何でも肌に馴染んだものが肌触りが良いらしくこだわりがあり 新しいものを着せるのに一苦労。 これと同様なのが病院へ行かせること。 こういう時、妻は緋牡丹お竜のごとく覚悟を持って夫に挑むのである。 たわいない夫婦喧嘩の話。