約50日に1度、美容院に髪を染めに行くようにしている。
50日以内を予約しておくと料金が1000円、割引になるから。
美容院では大抵週刊誌を読む。
今日は女性週刊誌に掲載されていた「七日間」という詩に感動し
泣きそうになってしまった。
この詩、今までどこかで出合ったことがある気がするが、
詳しく知るのは今日が初めて。
昨年1月19日に癌で亡くなられた神奈川県川崎市の
宮本容子さん(享年70歳)が死の床に残した一編の詩。
「七日間」
神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください
一日目には台所に立って料理をいっぱい作りたい
あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ
二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー
ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りが無いほどいっぱい作る
三日目にはお片付け 私の好きな古布や紅絹
どれも思いが詰まったものだけど どなたか貰って下さいね
四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう
少し寒いけど箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く
五日目には子供や孫の一年分の誕生会
ケーキもちゃんと11個買ってプレゼントも用意しておく
六日目には友達集まって憧れの女子会しましょ
お酒も少し飲みましょか そしてカラオケで十八番を歌うの
七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ
大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話ししましょう
神様お願い 七日間が終わったら 私はあなたに手を執られながら
静かに静かに時の来るのを待つわ 静かに静かに時の来るのを待つわ
いかに容子さんが充実した豊かな人生を送られていたかという事が
この詩から伝わってくる。
それと共に無念の気持ちが胸を打つ。
最期の覚悟がひしひし伝わってくる。
もっともっと最愛のご主人宮本英司さんと共に過ごしたかったことだろう。
ほぼ同世代なので共感することが多い。
ネットで調べたらご主人の宮本英司さんが
妻が願った最期の「七日間」という本を出版されているとの事。
愛に包まれた幸せな逝き方かもしれない。
容子さんのご冥福をお祈りいたします。