りんごっこ劇場

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貫井徳郎『空白の叫び』読後感想

2021年05月09日 |  小説 読書

令和3年5月9日(日)のち

 

降水確率60%の雨  

雨読です。

 

区の図書館からお借りしていました、

貫井徳郎『空白の叫び』上下巻 完読いたしました。

少年犯罪がテーマの小説でした。

第1部 胎動   

第2部 接触  

第3部 発動 の三部作で、

上下巻1100頁余りにも及びましたが完読です。

 

冒頭に、

この物語は二〇〇〇年の少年法改正以前を舞台にしています

とあるように、

主人公3人は事件当時14歳の中学生

普通の少年3人は

それぞれに殺人事件を起こすのですが・・

 

本文には、

心の闇ーー、便利な言葉だと久藤(くどう)も思う。

それですべてに説明がついた気になるではないか。

少年は心に闇を抱えていたのだ。

闇は社会が生み出した病巣だ。

闇を抱えているから犯罪に走る。

普通の人は闇など抱えていない。

だから安心だ。  

めでたし めでたし  とあるのだが、

 

 

百田尚樹『プリズム』の長編小説も完読

解離性同一性障害をテーマにした作品

一人の主婦が、

一人の多重人格者の男性の二人を好きになる話

 

 

最後まで感情移入がいかんともしがたい

重くのしかかる難儀な二編でした。

それでも完読したということは

まんまとやられたのかな。

 


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