謹賀新年
このところ、古代のギリシアの人たちに感心することしきりなので、そちらをさまよっていたが、ペルシア戦争のあった紀元前6世紀初頭などというと、これは紀元前590年あたりであって、何ともわかりづらい。あのころの人にとって自分たちの時代が後代にマイナス表示でいわれるなんて、考えもしなかったし失礼ではないか。それに紀元0年がないのだから、通しで今から何年前かを計算すればたぶん間違うはずだ。絶対0年というもの作っておかないと数千年ののちにはまたまた混乱するであろう、などと戯言ばかりでは、いかん。
こちらはオリエントの人種、新年にして、しかも自分の時が区切りなので急に干支というものが気になった。昭和25年生まれでこの5日でちょうど一回り、ひとごとと思っていた還暦ということになるそうだ、人生あっという間だ。60年前は、九星の五黄土星と干支の寅年が重なる「五黄の寅」、五黄土星は本命星の中で一番強烈な星、トラも十二支の中でもっとも強い干支だから、ご宣託通りにいけば本来強烈な人間・高邁な人格者になるはずであった。
であるのだが振り返りツラツラ思うに、強者トラならぬダル猫みたいな半生、カイシャもまた一区切りという本年、難題ばかりで先が見えぬ。さあ、あとひと回り先に、また「五黄の寅」が巡って来るはずなので、そのときまでひと勝負であろう、と。繰り返しを伴う循環というものには、天文学的にもその中で生かされているわけで、何らか自らの運気に確かに良き影響があるのだと思いたい。これでも、無事生まれてきたときは、周りはタイヘンな喜びようだったのだ。トラ、トラ、トラ...
写真は、お隣の港町・塩釜の駅前に飾られている塩釜神社の大絵馬。
大絵馬:虎親子、お目見え--JR本塩釜、塩釜駅前 /宮城 より。
『塩釜市のJR仙石線本塩釜駅と東北本線塩釜駅の駅前に(12月)2日、来年のえとの「庚寅(かのえとら)」にちなんだ塩釜神社の大絵馬が飾られた。東北地方で最多となる約50万の初詣で客らを迎えるためで、「奥州一之宮」の塩釜神社の玄関口は、いち早く華やいだ正月気分に包まれた。
大絵馬は高さ2・5メートル、幅3・8メートル、重さ300キロで、本塩釜駅前では今年の牛の絵馬を外した後、丁寧に“バトンタッチ”。虎の親子が、国の天然記念物・塩釜桜と盛り塩の前で仲良く遊んでいる絵柄で、「不景気を虎の勢いと勇ましさで吹き飛ばしてほしい、との願いを込めた」と同神社の村上恵一権祢宜(ごんねぎ)(61)。
本塩釜駅の絵馬は、駅側の要望で通年飾られ、塩釜駅では1月14日の「どんと祭」まで飾り、神社に返納される。』
中高年のアイドル・綾小路きみまろ氏は、芸能生活40年、”潜伏期間が30年”とか!、今年”アラ還”のきみまろさんから年頭のごあいさつ。
「全国の中高年の皆さま、新年あけましておめでとうございます。長年生きてこられて今年も生きていかれるわけですね、その顔で。謹んでお喜び申し上げます。...まさか自分が還暦を迎えるなんて…。不安とか何だとか、よくわかりませんよ。初体験だもん、年取るの。...人生いいこと半分悪いこと半分、ならせば同じ。あせらず体に気をつけて、きみまろと同じ時代を生きていきましょうよ。」
「『愛してる?』言ってたでしょ、言ってたんです奥さん、その顔で。愛があったんですよ、ご主人との間で確かな愛が。だって、そばにいるだけでドキドキしたんだもん。今、そばにいるだけで不整脈。」(河北新報2010.1.1:「綾小路きみまろ 還暦トーク」より)
BS2、2010/1/2 13:00-「きみまろフルコース ごきげん歌謡笑劇団」にて、3連発の再放送。
平成22年(2010)・庚寅 元旦 トラ