
いよいよ12月。数日前のオフィス近くの公園は落葉樹が最後の華やぎ。
きょう2006.12.1で、全国47都道府県で地上デジタル放送が視聴できるようになった。受信可能世帯数は全国4000万世帯、全体の84%をカバーできているとか。
十数年前できたわが新興団地は、テレビ視聴は「共同視聴・CATV施設」。住民1千世帯の管理組合で運営、ボクも長年役員をやっている。
TV放送の再送信のほかに町内の子供の行事やお年寄りの活動などの超ローカルな自主番組を自分たちでつくって3週間ごとのメニューで流す。
小高い山際など一部にテレビ難視聴区域あり、さらにアンテナ無しでの街並み美観確保のためだが、地上デジタル放送でも丘沿いの場所などで映らないところがあると判明した。対策案はいくつかあったが、最終的に地上デジタル波のUHF帯をスルーで各家庭まで再送信できるように770Mhz方式に改修しCATV施設と運営も継続することにした。
この春から本格的に準備開始、幹線ケーブルやアンプ取替の工事も先月10月末に完了、各家庭で普通の「地デジ対応」テレビさえつなげば映るようになった。理事メンバの調査勉強や組合員PR,コンセンサス形成など入れると数年がかりであった。
CATVは、衛星放送、多チャンネルペイテレビまでの取込みやインターネット用ライン共用などポテンシャルは大きいが、欲張らずに「地デジ」対応のミニマムサービスレベルの改修とし、付加的な機能は盛り込まないことにした。BSデジタルやペイテレビなどについては変換機器が要る方式になることやNHK再送信の先行きも不明で、組合員のニーズも整合が取れない。BSは個別アンテナで別のほうが、電源・ケーブル障害時など災害時のリスク分散になろうし。
さて、「地デジ」とはなんだろう?
(D-pa社団法人・地上デジタル放送推進協議会サイトによれば...)
「地上波のUHF帯を使用するデジタルテレビ放送。地上デジタル放送では、デジタルハイビジョンの高画質・高音質番組に加えて、双方向番組、高齢者や障害者にやさしい福祉番組、暮らしに役立つ最新情報番組などができる。
走行している電車やバス等に設置したテレビでも、チラツキがなくきれいに受信・視聴することが可能に。
放送局では自分のところの1チャンネルを分割して2~3番組の同時放送も可能、
携帯情報端末等では、簡易動画やデータ放送、音声放送を受信・視聴するサービスも開始されている。(通称:ワンセグ)
また、地域に密着した放送が行われるので、その地域にお住まいの視聴者のニーズに合った番組が提供される...」
いいことだらけにPR、推進団体だから、あたりまえか。地域に密着した放送?これは地デジとは直接関係ないなあ、まあ衛星放送よりはマシではあろうが、ローカル局ががんばれば!?
テレビ放送もアナログ放送開始からすでに50年、新しいサービスができる将来見据えた方式への移行は必須、ベースになるインフラ整備もきっちりやっておくことは大事だ。クルマでもケータイでもインターネットでも最初は反対や評論家的意見が多かった。ブレークして一気に変わったほうが安くつくのだ。
この街中の公園もボクが前いた会社が寄付して四十年、落ち着いた風情になった。
ボクらの時代には「デジタル」と公園ぐらいしか、後世に残す遺産がなかったのかも知れぬ。
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ボクにもわかる地上デジタル
地デジ、民放さんは中身を何とかしなくちゃ、
きょう、母のところに久し振りに行ったら、つけっぱなしのテレビ、
「アッコにおまかせ」はNHK紅白の出場歌手の話題!?
ギンギラギンのスタジオに普段着のタレントがヘラヘラ...手間もお金もかかってないような。
「東京マガジン」も同じようなもの。
どちらもハイビジョン映像ならとても耐えられないなあ。
一人暮らしの老母は「一日中誰ともしゃべんない日があるので、つけとくのよ」
テレビも受け身のメディア、あまりシリアスだと観られないか...
観もしないお笑い?番組をバックに、「誰それが亡くなったの、サークルのおばあさんがたのずうずうしさ、私の葬式は...」、
笑えないお話ばかりがつづくのでした。う~ん。