Storia‐異人列伝

歴史に名を残す人物と時間・空間を超えて―すばらしき人たちの物語

「Google Earth」で古地図

2006-12-10 19:56:08 | テレビ・インターネット
先月からGoogleの衛星画像地図ソフト「Google Earth」で、古地図も表示できるようになったというので、遅ればせながらやってみた。「Google Earth」では、今の実映像に重ねて16種の古地図が見られる、という。
どんなものかいな?インターネット上での記事でみると、面白そう...

「米Googleは13日、3D衛星画像地図ソフト「Google Earth」に4つの特集コンテンツを追加したと発表した。これまでもディスカバリーチャンネルや国連環境計画などの特集コンテンツが提供されていたが、さらに多くの教育的情報が追加されることになる。
 追加されたコンテンツの1つは、古くは17世紀にまでさかのぼる古地図を集めた『David Rumsey』コレクション。David Rumsey氏は地図収集家として著名な人物だ。このコンテンツでは、1680年から1892年までに世界各地が描かれた16種類の歴史的地図をGoogle Earthの現在の状況と重ね合わせて見られる。カッシーニが1790年に描いた地球、1787年に描かれたアフリカの地図、1710年に描かれた日本と中国を含むアジア地域の地図も含まれている。この地図を見ることにより人々の地理的な認識が時間とともにどのように変化していったかを観察することができる。 」

(見るには?:[Google Earth]R-4β版は当然要りますね、上記機能は日本語では不可なので「英語」環境にする。Windowsでは、[Google Earth]メニューバーのツール→オプション→「全体」にて「言語設定」を「英語」に、そして「Google Earth」を2回起動すると、Layersパネルが現れFeatured Content→Rumsey Historical Mapsから古地図を選んでクリック...やってみよう!)

さて、実際に見てみると...まあ、古地図というのも面白いことは面白いが...日本ならば、どうせなら伊能さんの地図を重ねてみたいと思った。

1787年の南アメリカの地図ががほぼ正確なのは感心。それに比べ、1710年のアジアはなんとも形もなさない。都市の地図ではさすがに1843年・ロンドンは精密、1836年・ニューヨーク、1853年・サンフランシスコは一部地域の断片のみ、1680年の江戸の地図は伊能以前なので残念だが、同時代のヨーロッパの首都なみの精度と思われた。
1790年の全世界「World Globe」、このころにはわが人類はほとんど正確に5大陸の位置関係で地球を把握したことが分かる。

1800年代初期の時期に、一国の全図について「伊能地図」のような正確な地図財産を有した国はあったのだろうか。1年前、伊能忠敬研究会の渡辺一郎さんが掘り起こされた伊能忠敬の中図、大図と事跡の話を書いた。日本全図の最終的な完成図「大日本沿海輿地全図」の完成・幕府提出は、忠敬の死後3年余の1821年に成り、以降百数十年の命を有し日本の地図の基本になっていた。

さて、Google3D画像表示というのも...わが家付近は1軒分ずれている。なんでだろう?気楽に遊んでいるうちはいいが...なんでも本当の役に立つためには隠れた努力がいるのだなあ。

月初めまでしっかりしていた老母の言動も、先週急に時間と空間を飛び超えはじめ、こんなことをして遊んでいる状況ではなくなった。あしたも病院に...

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6 コメント

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お母さま、大丈夫でしょうか。 (乱読おばさん)
2006-12-12 10:39:05
こんにちわ。私にも93歳の義父と、82歳の実母がいますが、母は、生まれて初めて風邪引きで入院したというくらい元気な人でしすが、義父が、先月くらいから、ちょっと言動がワープです。
 目が見えないので、アタマにカレンダーと計算機が入っているような人だったのに、日にちが怪しくなってきました。年齢が年齢だから、まあ仕方ないかとも思うのですが、ラジオなど聞かなくなると、能の老化も早いようです。一気にきたら困るなと思う今日この頃です。色々大変だと思いますが、気楽にお付き合いしようと思っています。
 のり坊様もがんばって下さい(でも、気楽に・・)。
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老人介護 (アル)
2006-12-12 17:54:59
我が家でも、大腿骨頸部骨折(2回も!)した義母がリハビリを終えて、間もなく我が家に引き取ることになります。

今年は義父が4月に亡くなりましたが、その前数ヶ月は譫妄状態に陥ることもあり、また義母の骨折もありで、家内は三重県の実家との往復で大変でした。

ただ、ケアマネージャーさん、多くのヘルパーさんの助けを本当に沢山得ました。その有難さは身に染みております。

在宅介護を支援してくれる人々や、必要に応じて施設の助けもどんどん借りられて、家族だけで全部引き受けようとなさらないようにしてください。
のり坊さんご自身やご家族が健康にいらっしゃってこそ、お母様を助けることができるのですから。
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お言葉ありがとうございます (のり坊)
2006-12-13 21:20:51
暖かいお言葉いただきありがとうございます。
あまりに私的なことまで書いてしまってすみません。ありのままな日常とかけ離れたヴァーチャルMAPでは気持ちが済まなくて。
どなたもいろいろご事情抱えているはずなのに。
大量にいる我々皆、いずれこうなってゆくのでしょうから、次の世代もたいへんですなあ...
母は、幸い妹夫婦宅で状態落ち着いてきていますが、ここも夕食が真夜中近くの生活...

老母83歳、友達も多い街中で気丈に一人暮らし。
「市バスでどこかのおばあさんの植木鉢を持ってあげたら、ほんとに重いのよ。6日に整形いったけど、もう痛くて眠れない、食欲もなく...(本人談、意外と正確)」
(先週金曜朝、幻視・幻聴・娘が狙われていると口走り...隣の方が気づいて町内会長・民生委員のかたが病院に連れて行ってくれました。)
11月までは社交ダンスサ-クルで踊っていたはず!?お人よしもイイカゲンにしろと言っても、後の祭り。ただ、引き金に過ぎないようだ。
内科、整形、眼科、精神科、目も落ち窪み、もう限界。

乱読さま
おねえさまは長寿の系統ですね、ますますお元気にお描きくださいね!おじいさま、刺戟してあげないと。。。

アルさま
奥さまもアルさんも大変な年だったんですね、来年はいいことがありますように。
奥さまはボクが半世紀前ちょっとだけ在籍のミッションスクールの講師もされてたとか、お母様のご回復何よりです。

自分たちで、どうにも無理なこともあるのですね。
こちらは明日もまた会社休んで、病院2つと医師意見書打診・介護保険申請予定。
さて、次の手を打たなくちゃ。
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着々と... (アル)
2006-12-13 21:34:53
>病院2つと医師意見書打診・介護保険申請予定。
>さて、次の手を打たなくちゃ。

着々と手を打ってらっしゃって、安心致しました。
介護保険は、不思議な保険です。申請しなきゃ下りて来ないのは分かりますが、本人が申請出来なくなるからこそ、申請が必要になる保険です。
家族の付いていないお年寄りはどうなるんだろうと思いますが、ちゃんと家族が付いていて、しっかり申請すると、良く助けてくれる保険だと思います。
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お久しぶりです。 (へいたらう)
2006-12-19 16:37:43
面白い物を拝見しました。
やってみましたが、英語がわからない私にはイマイチ、理解不能でした。
日本語版が出たら、やってみたいと思います。
その頃には、伊能忠敬版日本地図が搭載してあったりして(笑)。
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サンタさんもいたよ~ (のり坊)
2006-12-20 00:52:39
たいへんご無沙汰しててすみませぬ。
へーたろーさんのブログも「ビルの屋上シリーズ」、「空撮写真」あり、収容所まであり?ですから、ぜひ、これマスターしてグルッグルッと遊んでくださいな。マスターするほどのことでもないかあ?

12月は、このGoogle Earthにサンタさんが現れたとですよ、お宝隠しよっと!?で、さっきまでハマッテ遊んでたとですよ。もう、ねむか~
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