訪問日:平成28年8月12日(金)
夏休みで4連休。「山の日」である昨日は、墓参りのため帰省したので、今日「妙見山」への2回目。「天台山コース」で頂上を目指す。このコースは、「妙見山」の東側に並ぶ2つの尾根のうち外側の尾根伝いに「青貝山」「天台山」「光明山」が並ぶ、ほぼ全コース上りの本格的な登山コースであり、最終の「妙見山」と合わせ「4座」を征服する。内側の尾根が前回歩いた「上杉尾根」だ。途中、特に名所や展望ポイントもなく、ひたすら山の中を歩く。また、このコースは、長い上りが続き、途中、シカやイノシシ、スズメバチ、ヘビ(もしかすればクマ)との「遭遇」も予想されるので、しっかりとした装備と心構えで山に入ろう。
その分「復路」は、「足湯」に浸かった後、リフトとケーブルを利用し、一気に下る。
午前10時、のせ電「妙見口駅」を出発。右に進む。駅を出発すると山頂までトイレはない。「長尾街道」と「花折街道」が合流した「西方寺」前を進み「国道477号線」を渡る。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。
保育所の前を過ぎれば、町営プール跡の隣に「灯籠」と「地蔵尊」が並ぶ。
灯籠は「東の石灯籠」と呼ばれ、以前、妙見口駅前を歩いたときに紹介した「西の石灯籠」と対を成すものだ。かつて大火に見舞われた「吉川」の住民が山中に勧請した「火伏せの神様」である「秋葉社・愛宕社」への参詣路の名残である。
すぐ横に自販機がある。最後の給水ポイントだ。
「初谷渓谷コース」との分岐を過ぎ、真っ直ぐ進む。
小さな集落を過ぎれば、左に崩れた「炭窯跡」。
「栗林」を抜ける。
「栗林」を抜ければ「林間道」に入る。
その前に、ちょっと振り返って見よう。棚田越しに「高代寺山」をバックにした素晴らしい「里山風景」が広がる。
「林間道」を歩く。
右にも「炭窯跡」。この炭窯は立派だな。
この道は、おそらく「妙見(長尾)街道」だろう。
「林間道」を抜けると、わが町「東ときわ台」住宅地。そう、私はわざわざ遠回りをして「妙見口駅」まで歩いたのだ。わが町の裏をハイキングコースが通る。
ハイキングコースの標識に従って左へ。
住宅地と杉林の間の「尾根道」を進む。
「東ときわ台・ときわ台・光風台・新光風台」の眺め。
前方に携帯電話基地局が見えれば「吉川峠」。
「水道タンク」の下に複雑な四つ辻。
「天台山コース」は、左端の「水道タンク」前を入るのだが、今日は「青貝山」に立ち寄るので、携帯電話基地局左の坂道を下って行く。
坂を下り切る前に「青貝山・とんぼ池」の分岐点が現れるので左へ。
「林道」を進む。
5分ほど歩くと更に「天台山」と「青貝山」への分岐点が現れるので「青貝山」の表示に従って右の細い道へ。
小さな「鉄の橋」を渡る。
小さな分岐。左右どちらでも「青貝山」へ行けるようだ。本道と思われる左へ進む。
急な坂を上る。
高圧鉄塔の下に出れば「青貝山」への分岐だ。右の上り道に入る。
倒木が多いな。とにかく上へ上へ。
坂を登り切ると小さな広場に出る。ここが「青貝山」の山頂だ。標高391.4m。午前11時10分着。
「三等三角点」がある。眺めは効かない。
下調べでは、おそらく山頂の標識に向かって右へ進めば「天台山」方向へ通り抜けることができるのだが、案内板が破損し、標識の下に放置されている。元の道に戻ることにする。
坂を下る。
しかし、道を間違い、結局、高圧鉄塔の下には出られず、先ほど「青貝山」への左右への分岐点に戻ってしまう。さらに道を間違い、何と「鉄の橋」まで戻ってしまった。仕方ない、振り出しに戻り「天台山」へのハイキングコースに戻る。案内標識は、あまり整備されていないな。
ハイキングコースを進む。
この辺りはクマの生息地ではないのだが、これまで何回かこの山系でクマの目撃例が報告されている。
随分と前になるが、クマがイノシシの罠に掛かり、逃走した後、京都の山中でハンターに射殺されたことがあった。
道の中央が雨でえぐられ歩きにくい。
最近では、平成26年6月、同じくイノシシの仕掛けに掛かり、今は「とよ」と名付けられ「高代寺」の境内で飼育されている雄のツキノワグマ(「熊と会いに『高代寺』へ」参照)。
「林間道」を歩く。道は、しっかりとしている。
今月(8月)に入っても既に3件の目撃例が。
前回の「上杉尾根コース」でも見られた尾根の中央が深くえぐられ「Vの字」になった道。足ひとつ分の幅しかないので、非常に歩き難い。
数日前の8月7日、9日、10日と3回にわたって、隣接する高槻市、茨木市、箕面市でクマが目撃されている。ウロウロしていることには間違いないのだろう。この辺りは、迷いクマの通り道なのかもしれない。
「青貝山」からの分岐点に出る。標識が整備されていれば、ここへ出られたのだろう。「青貝山」から35分で来るのか。だいぶロスしたな。
尾根道を進む。「ブヨ」だろうか顔にまとわりついてくる。手で払う度に「腕の振り」と「呼吸」が乱れてしまう。うっとうしいなぁ。
去年の今頃は「巡礼街道」を歩き、熱中症で死にそうになった。登山は、高度差があるため体力を消耗し汗もかくが、木陰と爽やかな風があり、何よりもアスファルトの照り返しがないので随分と楽だ。ただ、かなり水分補給をする。私は山頂までスポーツドリンク2リットル、ミネラルウォーター1リットルを準備したが、あと500mlプラスした方が良いと感じた。
豊能町消防署の「緊急通報ポイント」。現代風「町石」だ。ただ、段々と数字が大きくなるので先が読めないな。
「林間道」を進む。
「緊急通報ポイント16」。ここは、ヘリが迎えに来てくれるようだ。
そして、その前は大きな「林道」が横切り「広場」のようになっている。
その「林道」には進まず、真っ直ぐ上る。
すぐに大きな施設が現れる。大阪府の「行政防災無線」のアンテナのようだ。
特に案内板はないが「アンテナ」に向かって右側に山へ入る道があるので、そちらに進むと「天台山」の山頂。午後0時25分着。標高640m。「建設省」という表示に違和感を感じないのは、昭和生まれだからかな。
「三等三角点」があるが、眺めは効かない。「天台山」の山頂は、豊能町消防署の「緊急通報ポイント16」のすぐ上にあるので、道中、「緊急通報ポイント」の「16」を目指して歩けば「町石」として活用できるかもしれない。
「行政防災無線」の前を進む。標識がないので分かり難いが、木に巻かれたテープを頼りに山道へ入る。もう少し案内表示が欲しいなぁ。
すぐ先で先ほどの「林道」と合流するので、道が分からなければ「林道」に戻り、「林道」を歩けばよい。
一応、クマ除けの鈴を携行している。
「林道」を進む。
草が生い茂っているので「道を間違ったかな?」と思ったが、消防署の「緊急通報ポイント」の標識があったのでそのまま進む。
すぐにハイキングコースに出る。
やがてハイキングコースは、「林道」と合流し、そこで更に「府道」と合流するので、道が分からなければ「林道」を歩けば良い。
「府道」を歩く。
カーブの手前で、右の細い山道へ。標識は見難い。
熊笹が茂っている。こういう道は「ヘビ」が出そうで嫌だな。
左に「府道」を見ながら進む。
「林間道」を進む。似たような風景が続くなぁ。
途中、「妙見山」との分岐点に出るので右へ。「光明山」への標識もある。
急な坂が続く。
ハイカーが付けた標識やテープを頼りに進む。
一番高い所に着けば右に「光明山」の山頂が現れる。午後0時40分着。
「三角点」はないようだが、標識には標高639mとある。展望は効かない。
さらに「林間道」を進んでいく。
「妙見山」への標識に従い左へ。
さらに分岐を右へ。このあたりは案内表示がしっかりとしている。
左下には「府道」が。
いくつかの倒木を越える。
右に高圧鉄塔が見えれば案内板に従い左へ。「府道」と合流する。幸い「クマ」にも「ヘビ」にも遭遇しなかった。そして「ハイカー」ともすれ違わなかった。「山、独り占め」だ。
しばし「府道」を歩く。
「凍結注意」の標識が見えれば、左の山道へ。
右に「府道」を見下ろしながら、いくつかの倒木を越える。
5~6分ほどで、再度「府道」と合流する。
再度「府道」を歩く。豊能町観光案内所のパンフでは「県道」となっているが、ここは「大阪府」。「府道4号茨木能勢線」を歩く。
しばらく歩けば道路標識が。「妙見山」方向に左折しよう。
標識の下辺りで、左から登山道と交わる。「初谷出合」。次回歩く「初谷渓谷コース」とここで交わるのだ。
突き当たりを左に折れ、さらに「府道」を進む。
途中で左斜めに山道が現れるので山に入る。
この道は「妙見山」への参道。ちょっと分かり難いが、左に「法界石塔」が立つ。
坂を上れば「府道」と合流する。ショートカットしたのだ。
「府道」を横断すれば、正面に階段があるが、今日は「府道」を左折する。
「府道」を進む。
山頂の「大駐車場」との分岐点に出るので右へ。
すぐに阪急バスの「妙見山上バス停」。向こうに「大鳥居」が見える。
「大鳥居」をくぐり午後1時40分、標高660.1mの「妙見山頂」へ到着。「妙見4座」を制覇した。この後は、「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」参照。
正面の「大鳥居」から「新滝道コース」との分岐を過ぎ、「妙見の森ケーブル」方向へ。
ここは観光地、案内表示は整備されている。
戦前、妙見詣りのためのケーブルが開通し、メインルートとして木製の鳥居が建てられたそうだが、昭和19年、ケーブルが撤去されたことから鳥居も撤去され、今は礎石が残るだけだ。
その向かいには「ブナ林」への入口。約100本のブナが群生し、大阪府の天然記念物に指定されている。
真っ直ぐ進めば突き当たりに「大黒堂」。
すぐ右側には、妙見の森リフト「妙見山駅」。リフトに乗ろう。
片道280円。季節によって頭上には「サクラ」や「紅葉」。足下には「菜の花」や「紫陽花(アジサイ)」が広がる。
「紫陽花」の見頃は終わったようだ。
木陰に入れば涼しい。今までずっと歩いてきただけに、足の裏が地面と接していないことが快感だ。
約12分で「ふれあい広場駅」に到着。ここは「妙見の森」と呼ばれる「のせ電」最大の観光地である。「のせ電」頑張ってるな。
「ふれあい広場」の片隅には「妙見の水」。
地下171mから汲み上げられる天然ミネラルウォーターだ。
広場には「森のカフェあじさい」。時間は、午後2時25分。今日は「ここで昼食にしよう」と思ったが閉まっている。土・日・祝日の午前11時から午後3時までの営業ということは知っていたが、夏休み中は開店しているかなと思っていた。「甘かった」な。
仕方がない。非常食として持ってきた「カロリーメイト」で昼食。山に入るので、この程度の準備はしている。けど、これなら「天台山」か「光明山」の山頂で、休憩がてら「昼食」にすれば良かったな。
「シグナス森林鉄道」。これは、能勢電鉄職員の手作りミニ鉄道。大人200円。「ベガ駅」「アルタイル駅」間を約10分かけて周回するが、今日は運休。
「手作り」と言っても本職(プロ)だからね。
続いて「エドヒガンの小径」へ。一周約25分の遊歩道だ。
「桜谷」。春は桜が美しい。また「もみじ谷」とも呼ばれ、秋は紅葉がきれいだ。
「エドヒガン」という野生種の桜が群生する。
階段を下って行く。ひときわ大きな「出会いの妙桜」。高さ約21m。
山桜の群生を見ながら進んでいく。結構、起伏がある。
途中、右に「バーベキュー場」が現れる。
「炭窯跡」も残る。
「炭窯跡」を過ぎれば左へ。「台場クヌギの小径」に入る。
「台場クヌギ」とは、炭を焼くためクヌギの根から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用して再利用するという先人の知恵。
この地方には「台場クヌギ」が多く残る。
さらに進めば「北極星入口駅」。線路の上を仲の良い「姉妹」が歩く。
妙見信仰とは「北極星(北辰)」に対する仏教上の信仰。
「北極星」に向かって線路が伸びるアート作品だ。「銀河鉄道999…」みたいだな。
「小径」の出口には「リフトの見える丘」。ここからは、「ふれあい広場」「妙見の森リフト」そして、妙見山頂の「星嶺」が一望できる。
階段を下りれば、先ほどの「エドヒガンの小径」入口に戻るので右へ。少し歩けば左に「山上のブランコ」。
これもアート作品なので実際には乗れない。
その奥には、先ほど通り過ぎた「妙見の森バーベキューテラス」。入場料500円だが、「食材・食器・炭」がセットになったメニューを頼めば入場料込みで「手ぶらバーベキュー」が楽しめる。予約制で営業日も季節によって異なるので要確認。
これで「妙見の森」を一巡した。「妙見の水」の後ろから「いろは坂」という緩やかな坂を下っていく。かつて、幼かった娘の手を引いて、まだ元気だった亡父と老母とともに歩いた道だ。
突き当たりに、妙見の森ケーブル「山上駅」。
駅待合室の奥には「山上の足湯」。待ち時間の間、足湯に浸かろう(1回100円)。「オリジナルタオル(100円)」は別売。
「湯船」が二つ。
目の前には「高代寺山」。背後に続く「丹波」への山々を眺めながら、足を癒やす。
さあ、ケーブルに乗るぞ。「妙見の森ケーブル」。上りでは車内放送でケーブルの概要が案内されるのだが、下りではしていないようだ。代わって案内しよう。
このケーブルは、大正14年に開業した古いケーブルだが、途中、戦争をはさみ廃線。昭和35年に再開業した能勢電鉄直営のケーブルである。
標高差223mを最大勾配23度、600mで結ぶ。約20分おきに運行するが、冬期は運休するので要確認。能勢の冬は寒いのだ。
午後3時40分発のケーブルに乗り、約5分(片道280円)で「黒川駅」に到着。「黒川駅」を出たところが、以前歩いた「新滝道コース」の入口である。
国道477号線に出て左へ。前回越えた「府県境」を反対側から越えて逆コースを歩き、午後4時10分、のせ電「妙見口駅」に到着。本日の歩紀・・・。実は「万歩計」が壊れてしまったので、今日は持ってきていない。「天台山コース」は、パンフレットでは「約8km、3時間10分」のコース。私は「青貝山」を経由したので、若干、プラスαだろう。「高代寺山」に登れば「妙見5座」というコースもある。
夏休みで4連休。「山の日」である昨日は、墓参りのため帰省したので、今日「妙見山」への2回目。「天台山コース」で頂上を目指す。このコースは、「妙見山」の東側に並ぶ2つの尾根のうち外側の尾根伝いに「青貝山」「天台山」「光明山」が並ぶ、ほぼ全コース上りの本格的な登山コースであり、最終の「妙見山」と合わせ「4座」を征服する。内側の尾根が前回歩いた「上杉尾根」だ。途中、特に名所や展望ポイントもなく、ひたすら山の中を歩く。また、このコースは、長い上りが続き、途中、シカやイノシシ、スズメバチ、ヘビ(もしかすればクマ)との「遭遇」も予想されるので、しっかりとした装備と心構えで山に入ろう。
その分「復路」は、「足湯」に浸かった後、リフトとケーブルを利用し、一気に下る。
午前10時、のせ電「妙見口駅」を出発。右に進む。駅を出発すると山頂までトイレはない。「長尾街道」と「花折街道」が合流した「西方寺」前を進み「国道477号線」を渡る。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。
保育所の前を過ぎれば、町営プール跡の隣に「灯籠」と「地蔵尊」が並ぶ。
灯籠は「東の石灯籠」と呼ばれ、以前、妙見口駅前を歩いたときに紹介した「西の石灯籠」と対を成すものだ。かつて大火に見舞われた「吉川」の住民が山中に勧請した「火伏せの神様」である「秋葉社・愛宕社」への参詣路の名残である。
すぐ横に自販機がある。最後の給水ポイントだ。
「初谷渓谷コース」との分岐を過ぎ、真っ直ぐ進む。
小さな集落を過ぎれば、左に崩れた「炭窯跡」。
「栗林」を抜ける。
「栗林」を抜ければ「林間道」に入る。
その前に、ちょっと振り返って見よう。棚田越しに「高代寺山」をバックにした素晴らしい「里山風景」が広がる。
「林間道」を歩く。
右にも「炭窯跡」。この炭窯は立派だな。
この道は、おそらく「妙見(長尾)街道」だろう。
「林間道」を抜けると、わが町「東ときわ台」住宅地。そう、私はわざわざ遠回りをして「妙見口駅」まで歩いたのだ。わが町の裏をハイキングコースが通る。
ハイキングコースの標識に従って左へ。
住宅地と杉林の間の「尾根道」を進む。
「東ときわ台・ときわ台・光風台・新光風台」の眺め。
前方に携帯電話基地局が見えれば「吉川峠」。
「水道タンク」の下に複雑な四つ辻。
「天台山コース」は、左端の「水道タンク」前を入るのだが、今日は「青貝山」に立ち寄るので、携帯電話基地局左の坂道を下って行く。
坂を下り切る前に「青貝山・とんぼ池」の分岐点が現れるので左へ。
「林道」を進む。
5分ほど歩くと更に「天台山」と「青貝山」への分岐点が現れるので「青貝山」の表示に従って右の細い道へ。
小さな「鉄の橋」を渡る。
小さな分岐。左右どちらでも「青貝山」へ行けるようだ。本道と思われる左へ進む。
急な坂を上る。
高圧鉄塔の下に出れば「青貝山」への分岐だ。右の上り道に入る。
倒木が多いな。とにかく上へ上へ。
坂を登り切ると小さな広場に出る。ここが「青貝山」の山頂だ。標高391.4m。午前11時10分着。
「三等三角点」がある。眺めは効かない。
下調べでは、おそらく山頂の標識に向かって右へ進めば「天台山」方向へ通り抜けることができるのだが、案内板が破損し、標識の下に放置されている。元の道に戻ることにする。
坂を下る。
しかし、道を間違い、結局、高圧鉄塔の下には出られず、先ほど「青貝山」への左右への分岐点に戻ってしまう。さらに道を間違い、何と「鉄の橋」まで戻ってしまった。仕方ない、振り出しに戻り「天台山」へのハイキングコースに戻る。案内標識は、あまり整備されていないな。
ハイキングコースを進む。
この辺りはクマの生息地ではないのだが、これまで何回かこの山系でクマの目撃例が報告されている。
随分と前になるが、クマがイノシシの罠に掛かり、逃走した後、京都の山中でハンターに射殺されたことがあった。
道の中央が雨でえぐられ歩きにくい。
最近では、平成26年6月、同じくイノシシの仕掛けに掛かり、今は「とよ」と名付けられ「高代寺」の境内で飼育されている雄のツキノワグマ(「熊と会いに『高代寺』へ」参照)。
「林間道」を歩く。道は、しっかりとしている。
今月(8月)に入っても既に3件の目撃例が。
前回の「上杉尾根コース」でも見られた尾根の中央が深くえぐられ「Vの字」になった道。足ひとつ分の幅しかないので、非常に歩き難い。
数日前の8月7日、9日、10日と3回にわたって、隣接する高槻市、茨木市、箕面市でクマが目撃されている。ウロウロしていることには間違いないのだろう。この辺りは、迷いクマの通り道なのかもしれない。
「青貝山」からの分岐点に出る。標識が整備されていれば、ここへ出られたのだろう。「青貝山」から35分で来るのか。だいぶロスしたな。
尾根道を進む。「ブヨ」だろうか顔にまとわりついてくる。手で払う度に「腕の振り」と「呼吸」が乱れてしまう。うっとうしいなぁ。
去年の今頃は「巡礼街道」を歩き、熱中症で死にそうになった。登山は、高度差があるため体力を消耗し汗もかくが、木陰と爽やかな風があり、何よりもアスファルトの照り返しがないので随分と楽だ。ただ、かなり水分補給をする。私は山頂までスポーツドリンク2リットル、ミネラルウォーター1リットルを準備したが、あと500mlプラスした方が良いと感じた。
豊能町消防署の「緊急通報ポイント」。現代風「町石」だ。ただ、段々と数字が大きくなるので先が読めないな。
「林間道」を進む。
「緊急通報ポイント16」。ここは、ヘリが迎えに来てくれるようだ。
そして、その前は大きな「林道」が横切り「広場」のようになっている。
その「林道」には進まず、真っ直ぐ上る。
すぐに大きな施設が現れる。大阪府の「行政防災無線」のアンテナのようだ。
特に案内板はないが「アンテナ」に向かって右側に山へ入る道があるので、そちらに進むと「天台山」の山頂。午後0時25分着。標高640m。「建設省」という表示に違和感を感じないのは、昭和生まれだからかな。
「三等三角点」があるが、眺めは効かない。「天台山」の山頂は、豊能町消防署の「緊急通報ポイント16」のすぐ上にあるので、道中、「緊急通報ポイント」の「16」を目指して歩けば「町石」として活用できるかもしれない。
「行政防災無線」の前を進む。標識がないので分かり難いが、木に巻かれたテープを頼りに山道へ入る。もう少し案内表示が欲しいなぁ。
すぐ先で先ほどの「林道」と合流するので、道が分からなければ「林道」に戻り、「林道」を歩けばよい。
一応、クマ除けの鈴を携行している。
「林道」を進む。
草が生い茂っているので「道を間違ったかな?」と思ったが、消防署の「緊急通報ポイント」の標識があったのでそのまま進む。
すぐにハイキングコースに出る。
やがてハイキングコースは、「林道」と合流し、そこで更に「府道」と合流するので、道が分からなければ「林道」を歩けば良い。
「府道」を歩く。
カーブの手前で、右の細い山道へ。標識は見難い。
熊笹が茂っている。こういう道は「ヘビ」が出そうで嫌だな。
左に「府道」を見ながら進む。
「林間道」を進む。似たような風景が続くなぁ。
途中、「妙見山」との分岐点に出るので右へ。「光明山」への標識もある。
急な坂が続く。
ハイカーが付けた標識やテープを頼りに進む。
一番高い所に着けば右に「光明山」の山頂が現れる。午後0時40分着。
「三角点」はないようだが、標識には標高639mとある。展望は効かない。
さらに「林間道」を進んでいく。
「妙見山」への標識に従い左へ。
さらに分岐を右へ。このあたりは案内表示がしっかりとしている。
左下には「府道」が。
いくつかの倒木を越える。
右に高圧鉄塔が見えれば案内板に従い左へ。「府道」と合流する。幸い「クマ」にも「ヘビ」にも遭遇しなかった。そして「ハイカー」ともすれ違わなかった。「山、独り占め」だ。
しばし「府道」を歩く。
「凍結注意」の標識が見えれば、左の山道へ。
右に「府道」を見下ろしながら、いくつかの倒木を越える。
5~6分ほどで、再度「府道」と合流する。
再度「府道」を歩く。豊能町観光案内所のパンフでは「県道」となっているが、ここは「大阪府」。「府道4号茨木能勢線」を歩く。
しばらく歩けば道路標識が。「妙見山」方向に左折しよう。
標識の下辺りで、左から登山道と交わる。「初谷出合」。次回歩く「初谷渓谷コース」とここで交わるのだ。
突き当たりを左に折れ、さらに「府道」を進む。
途中で左斜めに山道が現れるので山に入る。
この道は「妙見山」への参道。ちょっと分かり難いが、左に「法界石塔」が立つ。
坂を上れば「府道」と合流する。ショートカットしたのだ。
「府道」を横断すれば、正面に階段があるが、今日は「府道」を左折する。
「府道」を進む。
山頂の「大駐車場」との分岐点に出るので右へ。
すぐに阪急バスの「妙見山上バス停」。向こうに「大鳥居」が見える。
「大鳥居」をくぐり午後1時40分、標高660.1mの「妙見山頂」へ到着。「妙見4座」を制覇した。この後は、「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」参照。
正面の「大鳥居」から「新滝道コース」との分岐を過ぎ、「妙見の森ケーブル」方向へ。
ここは観光地、案内表示は整備されている。
戦前、妙見詣りのためのケーブルが開通し、メインルートとして木製の鳥居が建てられたそうだが、昭和19年、ケーブルが撤去されたことから鳥居も撤去され、今は礎石が残るだけだ。
その向かいには「ブナ林」への入口。約100本のブナが群生し、大阪府の天然記念物に指定されている。
真っ直ぐ進めば突き当たりに「大黒堂」。
すぐ右側には、妙見の森リフト「妙見山駅」。リフトに乗ろう。
片道280円。季節によって頭上には「サクラ」や「紅葉」。足下には「菜の花」や「紫陽花(アジサイ)」が広がる。
「紫陽花」の見頃は終わったようだ。
木陰に入れば涼しい。今までずっと歩いてきただけに、足の裏が地面と接していないことが快感だ。
約12分で「ふれあい広場駅」に到着。ここは「妙見の森」と呼ばれる「のせ電」最大の観光地である。「のせ電」頑張ってるな。
「ふれあい広場」の片隅には「妙見の水」。
地下171mから汲み上げられる天然ミネラルウォーターだ。
広場には「森のカフェあじさい」。時間は、午後2時25分。今日は「ここで昼食にしよう」と思ったが閉まっている。土・日・祝日の午前11時から午後3時までの営業ということは知っていたが、夏休み中は開店しているかなと思っていた。「甘かった」な。
仕方がない。非常食として持ってきた「カロリーメイト」で昼食。山に入るので、この程度の準備はしている。けど、これなら「天台山」か「光明山」の山頂で、休憩がてら「昼食」にすれば良かったな。
「シグナス森林鉄道」。これは、能勢電鉄職員の手作りミニ鉄道。大人200円。「ベガ駅」「アルタイル駅」間を約10分かけて周回するが、今日は運休。
「手作り」と言っても本職(プロ)だからね。
続いて「エドヒガンの小径」へ。一周約25分の遊歩道だ。
「桜谷」。春は桜が美しい。また「もみじ谷」とも呼ばれ、秋は紅葉がきれいだ。
「エドヒガン」という野生種の桜が群生する。
階段を下って行く。ひときわ大きな「出会いの妙桜」。高さ約21m。
山桜の群生を見ながら進んでいく。結構、起伏がある。
途中、右に「バーベキュー場」が現れる。
「炭窯跡」も残る。
「炭窯跡」を過ぎれば左へ。「台場クヌギの小径」に入る。
「台場クヌギ」とは、炭を焼くためクヌギの根から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用して再利用するという先人の知恵。
この地方には「台場クヌギ」が多く残る。
さらに進めば「北極星入口駅」。線路の上を仲の良い「姉妹」が歩く。
妙見信仰とは「北極星(北辰)」に対する仏教上の信仰。
「北極星」に向かって線路が伸びるアート作品だ。「銀河鉄道999…」みたいだな。
「小径」の出口には「リフトの見える丘」。ここからは、「ふれあい広場」「妙見の森リフト」そして、妙見山頂の「星嶺」が一望できる。
階段を下りれば、先ほどの「エドヒガンの小径」入口に戻るので右へ。少し歩けば左に「山上のブランコ」。
これもアート作品なので実際には乗れない。
その奥には、先ほど通り過ぎた「妙見の森バーベキューテラス」。入場料500円だが、「食材・食器・炭」がセットになったメニューを頼めば入場料込みで「手ぶらバーベキュー」が楽しめる。予約制で営業日も季節によって異なるので要確認。
これで「妙見の森」を一巡した。「妙見の水」の後ろから「いろは坂」という緩やかな坂を下っていく。かつて、幼かった娘の手を引いて、まだ元気だった亡父と老母とともに歩いた道だ。
突き当たりに、妙見の森ケーブル「山上駅」。
駅待合室の奥には「山上の足湯」。待ち時間の間、足湯に浸かろう(1回100円)。「オリジナルタオル(100円)」は別売。
「湯船」が二つ。
目の前には「高代寺山」。背後に続く「丹波」への山々を眺めながら、足を癒やす。
さあ、ケーブルに乗るぞ。「妙見の森ケーブル」。上りでは車内放送でケーブルの概要が案内されるのだが、下りではしていないようだ。代わって案内しよう。
このケーブルは、大正14年に開業した古いケーブルだが、途中、戦争をはさみ廃線。昭和35年に再開業した能勢電鉄直営のケーブルである。
標高差223mを最大勾配23度、600mで結ぶ。約20分おきに運行するが、冬期は運休するので要確認。能勢の冬は寒いのだ。
午後3時40分発のケーブルに乗り、約5分(片道280円)で「黒川駅」に到着。「黒川駅」を出たところが、以前歩いた「新滝道コース」の入口である。
国道477号線に出て左へ。前回越えた「府県境」を反対側から越えて逆コースを歩き、午後4時10分、のせ電「妙見口駅」に到着。本日の歩紀・・・。実は「万歩計」が壊れてしまったので、今日は持ってきていない。「天台山コース」は、パンフレットでは「約8km、3時間10分」のコース。私は「青貝山」を経由したので、若干、プラスαだろう。「高代寺山」に登れば「妙見5座」というコースもある。
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