訪問日:平成28年10月22日(土)
最終回は「初谷渓谷コース」から上り「大堂越(おおどうごえ)コース」で下ってくる。「初谷渓谷コース」は、その名のとおり「初谷川」に沿って上り「大阪みどりの百選」にも選ばれ、また、10数回の「沢渡り」を繰り返す自然豊かなコースだ。前回、前々回歩いた「上杉尾根」と「天台山」の尾根の間に流れるのが「初谷川」である。「復路」の「大堂越コース」は、「台場クヌギ」や「炭窯跡」が残り、日本一といわれる「里山」をめぐるコースである。
午前9時50分、のせ電「妙見口駅」を出発。「天台山コース」同様、右に進む。トイレは駅前で。この後に通る「東の石灯籠」横に自販機があるが、給水もここまでに済ませておこう。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。前回も通った「東の石灯籠」前を通過し、稲刈りが終わった緩やかな棚田越しに「高代寺山」を眺める。
前回歩いた「天台山コース」との分岐点で標識に従い、左へ入る。
付近には、日本の国蝶である「オオムラサキ」が生息するようだ。能勢地方は、大阪でも「昆虫の宝庫」と言われ、この他にも「オオクワガタ」や「ゲンゴロウ」「タガメ」などの昆虫が生息する。
このコースにも豊能町消防署の「緊急通報ポイント」がある。前回の「天台山コース」で合流した「初谷出合」は、「緊急通報ポイント21」だったので「町石」代わりにしよう。
昆虫の他、多くの野鳥も見られるようだ。
右に「大阪みどりの百選」碑。豊能町観光案内所のパンフレットでは、すぐ近くに「トーテムポール」があるらしいが、見る限り発見できなかった。
「初谷川」に沿って歩く。
左には「台場クヌギ」の台木。台場クヌギについては、後で記す。
右に「砂防ダム」。川が堰き止めら、小さな広場になっている。「飯盒炊さん」などもできそうだ。「飯盒炊さん」古い言葉だな。今では、普通「バーベキュー」と言うのかな。
広場の真ん中をせせらぎが流れる。
きれいな水が。地元の子ども達は、夏になれば、この水たまりで泳ぐそうだ。
さらに進めば左に小さな洞窟。「冒険心」をそそるな。
「初谷川」を右に見ながら進む。
付近には、野生種の桜「エドヒガン」や「里山」を形成する広葉樹林が広がる。
木で造られた砂防ダム。
ところどころ小さな崖崩れや落石があるので足下に注意して歩こう。
「砂防ダム」を見ながら、川沿いに緩やかな坂を登る。
左は杉林。
「初谷川」に沿って歩く。前には家族連れのハイカー。
家族連れのハイカーを追い抜く。この看板の辺りからやや上り坂となる。
この崖崩れ前から川岸に下りて見よう。
砂防ダム上の川原から流れは消え、伏流水となる。
ハイキングコースに戻る。道沿いには治山設備。自然を守るということは大変なんだな。
消防の「11ポイント」。ここから「沢渡り」が始まる。
最初の「沢渡り」。雨が降った次の日は、水かさが増していることもあるので、注意して渡ろう。
沢を渡ったので「初谷川」を左に見ながら進む。
再度、沢を渡る。
当然、「初谷川」は右に。
「砂防ダム」を見ながら進む。
ダムの上は、広場になっている。このポイントは「ヘリホイスト」のポイントのようだ。遭難すれば、吊り上げられるのだろう。
「倒木」もある。
「沢渡り」と「倒木」の「二重奏」。
「沢渡り」が続く。前方には女性3人連れのハイカー。
沢を渡れば、左に洞窟。
上に登れば、洞窟を見下ろすことができる。
「沢渡り」の繰り返し。ここで、3人連れのハイカーを抜く。
「沢渡り」の際、石の上でバランスをとるのに、娘たちから誕生日プレゼントでもらった「モンベル2wayグリップ」が大活躍。
さらに「沢渡り」が続く。
「18ポイント」を過ぎれば大きな砂利山。
「19ポイント」。あと「2ポイント」だな。
ハイキングコースの左右は、急峻な崖。
「20ポイント」を過ぎれば、大きな岩の上を滝のように落ちる沢を渡る。
このコースで一番の「沢渡り」だろうか。
この後、もう1回「沢渡り」をした後、支流の小さな「沢」が最後の「沢渡り」である。数えてはいないが12~3回「沢」を渡る。
杉木立を進む。
しばらくすれば上に白いガードレールと道路標識が見えてくる。
坂を登り切れば「府道」に。ここは「初谷出合」。前回歩いた「天台山コース」との合流地点である。ポイントは「21」。
「天台山コース」を歩いた4日前くらいから、大阪府高槻市から箕面市にかけてクマの目撃報告があった。高槻市、茨木市、箕面市、豊能町、能勢町を結ぶ「U字ライン」が大阪府北部での「クマ目撃情報」の定番だ。おそらくこのコースがクマにとっての「獣道」なのだろう。
私が「天台山コース」を歩いていた頃は、この周辺に潜んでいたと思われる。
前回の「天台山コース」と同じ道を進む。
「府道」の途中から「参道」に入る。
「参道」を進む。
右に石塔が見えれば「府道」と合流する。
前回は「府道」と再合流した後、「府道」を左折したが、今回は「府道」を横切って正面の階段に進もう。先ほど追い抜いた女性3人組が、近道をしたのだろうか階段下で休憩をしていた。
木の根でできた見事な階段を進む。
素晴らしい自然の造作物だ。
階段を上ると、ここにも大正時代に作られた立派な「鳥居」。裏には「大正5年」の文字。
このコースでは、唯一、裏から「妙見さん」を参拝することになる。しかし、こんなに立派な「鳥居」があるのだから、「国道」が通る前には、京・茨木方面からのれっきとした参拝口だったのだろう。
途中、左への分岐点があるが、そのまま真っ直ぐ(右へ)進む。
「祥雲閣」「妙見山簡易郵便局」前を通って「妙見さん」へ。「正午」ジャストに境内へ到着。この後は「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」を参照。
境内を抜け、信徒会館「星嶺」を過ぎる。以前、閉ざされていた「宝物館」が開いていた。
そうか、1年のうち10月22日から24日の3日間だけ公開されるんだった。「お風入」という名目で公開されるんだな。「ラッキー!」入場は無料。
この地を治めた「能勢一族」の所蔵品が公開される。
「能勢頼次」の鎧や。
「能勢頼直」の画像などが展示されている。
「宝物館」の脇から「妙見山」の頂上へ。3回目の山頂(660.1m)踏破。
今日の昼食は、前回、立ち寄った「奥山茶屋」で購入した「五目おこわ(500円)」。
「星嶺」前の展望台で「わが町」を見下ろしながら昼食とする。
午後12時50分、昼食を終え出発。正面の「大鳥居」をくぐり「新滝道コース」との分岐点を「妙見の森リフト」方向に。前回乗った「妙見の森リフト」を左に見ながら進んでいく。
「法華経寺」という寺を過ぎる。
「動物霊園」前を更に進む。
「妙見の森ふれあい広場」手前に「大堂越コース」との分岐点が現れる。
標識に従い右へ。「熊笹」の中を進む。
「熊笹」が繁るが、この時期、足下を隠すほどではない。
急な坂道を下る。
登りだと、かなり息が切れるだろうな。振り返って上を望む。
「くの字」「くの字」を繰り返しながら坂を下る。
「倒木」を越える。
さらに進めば、ここが「大堂越」。
標識に従い「ケーブル黒川駅」方向へ。
スギの木立を進む。
「イノシシ」か「シカ」の「ぬた場」だろう。「クマ」の足跡ではないようだ。
坂道を下っていくと右に「炭窯跡」。
「炭窯跡」を過ぎると、道はハイキングコースから「渓流」の中を歩くコースに変わる。足下に注意を。
5分ほど歩けば、ハイキングコースに戻る。
左には「台場クヌギ」。
小さな支流の「沢渡り」。
そして沢を渡れば左には「台場クヌギ」が群生する。「台場クヌギ」とは、炭焼きのためクヌギの地上から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用するもので、コブの様になった幹から何本も枝が伸びる。
この見事な「台場クヌギ林」は、「林業遺産」に指定されているようだ。本当に素晴らしい。
すぐに「沢渡り」。沢の向こうにも「炭窯跡」が。
コンクリートの橋を渡る。
右にも「台場クヌギ」。
左にいくつか「砂防ダム」を見ながら坂を下る。
ここで、再度「沢」を渡る。
そのまま下れば、妙見の森ケーブル「黒川駅」の横に出る。
右には、木造の「新瀧公民館」。その前は、観光客用の駐車場になっている。
細い道を右に入れば「水口家住宅」。今は「酒屋」さんのようだが、かつて「炭焼き」をしていた古民家である。
明治5年頃に造られた入母屋造りの「主屋」や切妻造りの「井戸」、瓦葺きの「蔵」などが国指定の登録文化財に指定されているそうだ。
すぐに「国道477号線」に出るので左へ。
ここは、以前歩いた「北摂里山街道」のスタート地点である。
そのまま真っ直ぐ進み「新滝道コース」の逆コースを歩いて、「上杉池」の下で兵庫・大阪の府県境を越える。「上杉尾根コース」との分岐点で「国道477号線」を渡り、午後2時ちょうど、のせ電「妙見口駅」到着。本日の歩紀「16587歩」。
今日は「おまけ」付き。「妙見口駅」から自宅まで歩いて約20分。いくつかコースがあるが、今日は「花折街道」を通ろう。「西方寺」前の三叉路は、池田から続く「妙見街道」と明治時代になって開かれた「花折街道」との交差点である。
「西方寺」の石垣前には、その案内板が。
右へ入る。
「高代寺山」を背景に、稲刈りが終わった「吉川」の棚田。山麓を「のせ電」の復刻塗装電車が走る。
「増見橋」という小さな橋で、今日歩いた「初谷川」を渡る。
すぐ左に「常夜灯」が。
その奥の窪みにはいくつかの祠が祀られている。街道の名残だろう。
「常夜灯」の前が分岐点になっているので左の上り坂に進む。
私が引っ越してきた平成2年当時、この道は砂利道だったが、今は舗装されている。
街道横は、妙見口駅前の「かめたに」という店が所有する「栗林」になっている。
「栗林」を過ぎて進む。
よく見ると、右の林の中に何やら石塔が。
「南無妙法蓮華経」と刻まれた法界石塔。
「妙見詣り」には、多くの「講」が作られた。これは、天王寺にあった「開運講」という「講」が建てたもののようだ。これも街道の名残だろう。
「旧街道」は、すぐに「国道477号線」と合流する。「西方寺」の分岐から時間にして7~8分程だ。なお、「国道477号線」は、現在「花折街道」と比定されているが、実際の「花折街道」は「国道477号線」ではなく、「ときわ台」「光風台」「大和団地」というニュータウンが造成される前の尾根沿いにあったといわれる。つまり、今、残っているのは、今日歩いた7~8分程度の道のりのみということだ。
「旧街道」の出口には「イノシシ」注意の看板。私も一度、この道で「イノシシ」を見たことがある。けど、この「イノシシ」の絵は、アフリカに住む「イボイノシシ」じゃない?いくら何でも、能勢に「イボイノシシ」はいないよ。
最終回は「初谷渓谷コース」から上り「大堂越(おおどうごえ)コース」で下ってくる。「初谷渓谷コース」は、その名のとおり「初谷川」に沿って上り「大阪みどりの百選」にも選ばれ、また、10数回の「沢渡り」を繰り返す自然豊かなコースだ。前回、前々回歩いた「上杉尾根」と「天台山」の尾根の間に流れるのが「初谷川」である。「復路」の「大堂越コース」は、「台場クヌギ」や「炭窯跡」が残り、日本一といわれる「里山」をめぐるコースである。
午前9時50分、のせ電「妙見口駅」を出発。「天台山コース」同様、右に進む。トイレは駅前で。この後に通る「東の石灯籠」横に自販機があるが、給水もここまでに済ませておこう。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。前回も通った「東の石灯籠」前を通過し、稲刈りが終わった緩やかな棚田越しに「高代寺山」を眺める。
前回歩いた「天台山コース」との分岐点で標識に従い、左へ入る。
付近には、日本の国蝶である「オオムラサキ」が生息するようだ。能勢地方は、大阪でも「昆虫の宝庫」と言われ、この他にも「オオクワガタ」や「ゲンゴロウ」「タガメ」などの昆虫が生息する。
このコースにも豊能町消防署の「緊急通報ポイント」がある。前回の「天台山コース」で合流した「初谷出合」は、「緊急通報ポイント21」だったので「町石」代わりにしよう。
昆虫の他、多くの野鳥も見られるようだ。
右に「大阪みどりの百選」碑。豊能町観光案内所のパンフレットでは、すぐ近くに「トーテムポール」があるらしいが、見る限り発見できなかった。
「初谷川」に沿って歩く。
左には「台場クヌギ」の台木。台場クヌギについては、後で記す。
右に「砂防ダム」。川が堰き止めら、小さな広場になっている。「飯盒炊さん」などもできそうだ。「飯盒炊さん」古い言葉だな。今では、普通「バーベキュー」と言うのかな。
広場の真ん中をせせらぎが流れる。
きれいな水が。地元の子ども達は、夏になれば、この水たまりで泳ぐそうだ。
さらに進めば左に小さな洞窟。「冒険心」をそそるな。
「初谷川」を右に見ながら進む。
付近には、野生種の桜「エドヒガン」や「里山」を形成する広葉樹林が広がる。
木で造られた砂防ダム。
ところどころ小さな崖崩れや落石があるので足下に注意して歩こう。
「砂防ダム」を見ながら、川沿いに緩やかな坂を登る。
左は杉林。
「初谷川」に沿って歩く。前には家族連れのハイカー。
家族連れのハイカーを追い抜く。この看板の辺りからやや上り坂となる。
この崖崩れ前から川岸に下りて見よう。
砂防ダム上の川原から流れは消え、伏流水となる。
ハイキングコースに戻る。道沿いには治山設備。自然を守るということは大変なんだな。
消防の「11ポイント」。ここから「沢渡り」が始まる。
最初の「沢渡り」。雨が降った次の日は、水かさが増していることもあるので、注意して渡ろう。
沢を渡ったので「初谷川」を左に見ながら進む。
再度、沢を渡る。
当然、「初谷川」は右に。
「砂防ダム」を見ながら進む。
ダムの上は、広場になっている。このポイントは「ヘリホイスト」のポイントのようだ。遭難すれば、吊り上げられるのだろう。
「倒木」もある。
「沢渡り」と「倒木」の「二重奏」。
「沢渡り」が続く。前方には女性3人連れのハイカー。
沢を渡れば、左に洞窟。
上に登れば、洞窟を見下ろすことができる。
「沢渡り」の繰り返し。ここで、3人連れのハイカーを抜く。
「沢渡り」の際、石の上でバランスをとるのに、娘たちから誕生日プレゼントでもらった「モンベル2wayグリップ」が大活躍。
さらに「沢渡り」が続く。
「18ポイント」を過ぎれば大きな砂利山。
「19ポイント」。あと「2ポイント」だな。
ハイキングコースの左右は、急峻な崖。
「20ポイント」を過ぎれば、大きな岩の上を滝のように落ちる沢を渡る。
このコースで一番の「沢渡り」だろうか。
この後、もう1回「沢渡り」をした後、支流の小さな「沢」が最後の「沢渡り」である。数えてはいないが12~3回「沢」を渡る。
杉木立を進む。
しばらくすれば上に白いガードレールと道路標識が見えてくる。
坂を登り切れば「府道」に。ここは「初谷出合」。前回歩いた「天台山コース」との合流地点である。ポイントは「21」。
「天台山コース」を歩いた4日前くらいから、大阪府高槻市から箕面市にかけてクマの目撃報告があった。高槻市、茨木市、箕面市、豊能町、能勢町を結ぶ「U字ライン」が大阪府北部での「クマ目撃情報」の定番だ。おそらくこのコースがクマにとっての「獣道」なのだろう。
私が「天台山コース」を歩いていた頃は、この周辺に潜んでいたと思われる。
前回の「天台山コース」と同じ道を進む。
「府道」の途中から「参道」に入る。
「参道」を進む。
右に石塔が見えれば「府道」と合流する。
前回は「府道」と再合流した後、「府道」を左折したが、今回は「府道」を横切って正面の階段に進もう。先ほど追い抜いた女性3人組が、近道をしたのだろうか階段下で休憩をしていた。
木の根でできた見事な階段を進む。
素晴らしい自然の造作物だ。
階段を上ると、ここにも大正時代に作られた立派な「鳥居」。裏には「大正5年」の文字。
このコースでは、唯一、裏から「妙見さん」を参拝することになる。しかし、こんなに立派な「鳥居」があるのだから、「国道」が通る前には、京・茨木方面からのれっきとした参拝口だったのだろう。
途中、左への分岐点があるが、そのまま真っ直ぐ(右へ)進む。
「祥雲閣」「妙見山簡易郵便局」前を通って「妙見さん」へ。「正午」ジャストに境内へ到着。この後は「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」を参照。
境内を抜け、信徒会館「星嶺」を過ぎる。以前、閉ざされていた「宝物館」が開いていた。
そうか、1年のうち10月22日から24日の3日間だけ公開されるんだった。「お風入」という名目で公開されるんだな。「ラッキー!」入場は無料。
この地を治めた「能勢一族」の所蔵品が公開される。
「能勢頼次」の鎧や。
「能勢頼直」の画像などが展示されている。
「宝物館」の脇から「妙見山」の頂上へ。3回目の山頂(660.1m)踏破。
今日の昼食は、前回、立ち寄った「奥山茶屋」で購入した「五目おこわ(500円)」。
「星嶺」前の展望台で「わが町」を見下ろしながら昼食とする。
午後12時50分、昼食を終え出発。正面の「大鳥居」をくぐり「新滝道コース」との分岐点を「妙見の森リフト」方向に。前回乗った「妙見の森リフト」を左に見ながら進んでいく。
「法華経寺」という寺を過ぎる。
「動物霊園」前を更に進む。
「妙見の森ふれあい広場」手前に「大堂越コース」との分岐点が現れる。
標識に従い右へ。「熊笹」の中を進む。
「熊笹」が繁るが、この時期、足下を隠すほどではない。
急な坂道を下る。
登りだと、かなり息が切れるだろうな。振り返って上を望む。
「くの字」「くの字」を繰り返しながら坂を下る。
「倒木」を越える。
さらに進めば、ここが「大堂越」。
標識に従い「ケーブル黒川駅」方向へ。
スギの木立を進む。
「イノシシ」か「シカ」の「ぬた場」だろう。「クマ」の足跡ではないようだ。
坂道を下っていくと右に「炭窯跡」。
「炭窯跡」を過ぎると、道はハイキングコースから「渓流」の中を歩くコースに変わる。足下に注意を。
5分ほど歩けば、ハイキングコースに戻る。
左には「台場クヌギ」。
小さな支流の「沢渡り」。
そして沢を渡れば左には「台場クヌギ」が群生する。「台場クヌギ」とは、炭焼きのためクヌギの地上から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用するもので、コブの様になった幹から何本も枝が伸びる。
この見事な「台場クヌギ林」は、「林業遺産」に指定されているようだ。本当に素晴らしい。
すぐに「沢渡り」。沢の向こうにも「炭窯跡」が。
コンクリートの橋を渡る。
右にも「台場クヌギ」。
左にいくつか「砂防ダム」を見ながら坂を下る。
ここで、再度「沢」を渡る。
そのまま下れば、妙見の森ケーブル「黒川駅」の横に出る。
右には、木造の「新瀧公民館」。その前は、観光客用の駐車場になっている。
細い道を右に入れば「水口家住宅」。今は「酒屋」さんのようだが、かつて「炭焼き」をしていた古民家である。
明治5年頃に造られた入母屋造りの「主屋」や切妻造りの「井戸」、瓦葺きの「蔵」などが国指定の登録文化財に指定されているそうだ。
すぐに「国道477号線」に出るので左へ。
ここは、以前歩いた「北摂里山街道」のスタート地点である。
そのまま真っ直ぐ進み「新滝道コース」の逆コースを歩いて、「上杉池」の下で兵庫・大阪の府県境を越える。「上杉尾根コース」との分岐点で「国道477号線」を渡り、午後2時ちょうど、のせ電「妙見口駅」到着。本日の歩紀「16587歩」。
今日は「おまけ」付き。「妙見口駅」から自宅まで歩いて約20分。いくつかコースがあるが、今日は「花折街道」を通ろう。「西方寺」前の三叉路は、池田から続く「妙見街道」と明治時代になって開かれた「花折街道」との交差点である。
「西方寺」の石垣前には、その案内板が。
右へ入る。
「高代寺山」を背景に、稲刈りが終わった「吉川」の棚田。山麓を「のせ電」の復刻塗装電車が走る。
「増見橋」という小さな橋で、今日歩いた「初谷川」を渡る。
すぐ左に「常夜灯」が。
その奥の窪みにはいくつかの祠が祀られている。街道の名残だろう。
「常夜灯」の前が分岐点になっているので左の上り坂に進む。
私が引っ越してきた平成2年当時、この道は砂利道だったが、今は舗装されている。
街道横は、妙見口駅前の「かめたに」という店が所有する「栗林」になっている。
「栗林」を過ぎて進む。
よく見ると、右の林の中に何やら石塔が。
「南無妙法蓮華経」と刻まれた法界石塔。
「妙見詣り」には、多くの「講」が作られた。これは、天王寺にあった「開運講」という「講」が建てたもののようだ。これも街道の名残だろう。
「旧街道」は、すぐに「国道477号線」と合流する。「西方寺」の分岐から時間にして7~8分程だ。なお、「国道477号線」は、現在「花折街道」と比定されているが、実際の「花折街道」は「国道477号線」ではなく、「ときわ台」「光風台」「大和団地」というニュータウンが造成される前の尾根沿いにあったといわれる。つまり、今、残っているのは、今日歩いた7~8分程度の道のりのみということだ。
「旧街道」の出口には「イノシシ」注意の看板。私も一度、この道で「イノシシ」を見たことがある。けど、この「イノシシ」の絵は、アフリカに住む「イボイノシシ」じゃない?いくら何でも、能勢に「イボイノシシ」はいないよ。
コメントありがとうございます。
妙見山は、大阪からも近く、良いところですね。これからは、紅葉もキレイになります。
ただ、最近は、クマの出没情報もあり、こわいですね。けど、これからも歩き続けます。
野里町歩紀