訪問日:令和5年3月4日(土)
出 発:六甲ケーブル「六甲山上駅」
到 着:阪急バス「有馬温泉バス停」
今年の冬は寒かったですね。私は基本的に冬山や雪山には登りませんのでちょっと冬眠をしていました。
今日は終日晴天で小春日和の天候だそうです。さあ、最後の神戸歩紀です。前回の逆ルートで六甲ケーブル「六甲山上駅」まで行き、前回のゴール「記念碑台」から「六甲山頂」まで歩きます。その後、六甲全縦は西宮市を経て宝塚市まで抜けるのですが、神戸市を外れてしまうので魚屋道というハイキングコースで名湯「有馬温泉」へ向かいます。ドライブウェイ沿いのほぼ平坦なコースで、有馬温泉までは山道を一気に下ります。給水・トイレの心配はないでしょう。今日は六甲山上でも手袋がいらないくらいの暖かい日でした。
六甲ケーブル「六甲ケーブル下駅」から午前9時発のケーブルに乗車します。
昭和7年3月に開通した古いケーブルカーで、全長約1.7km、高低差約500mをおよそ10分で結びます(600円)。
前回のゴール。開業当初からあるレトロな「六甲山上駅」に到着しました。準備運動をして今日も元気に出発です。(午前9時15分)
前回下った道を上っていきます。
「記念碑台」に到着しました。歩数計はリセットしませんが午前9時35分再スタートです。ここは神戸市灘区。
今日歩くコースです(菊水山頂に設置された案内図を拡大したものです)。若干のアップダウンはありますが、大きな高低差はありません。
ドライブウェイに沿って進めばすぐ右に六甲全縦の案内表示が見えてくるので曲がります。
すぐに右側に「神戸市立六甲山小学校」が見えてきます。神戸市で最も高い所にある小学校で毎年「ストーブの火入れ式」などがニュース番組で放映されます。
途中二又に分かれますが案内表示に従って右に進み、ゴルフ場の間を通り抜けます。
結局ゴルフとは縁のない人生だったな。
クマザサの間を進みます。
途中車道と合流。車道はカーブしますが真っ直ぐ「みよし観音」方向に進みます。
すぐにみよし観音が右に。昭和39年2月、大阪空港で発生した航空機事故で乗客を助けるため二十歳で殉職したスチュワーデス(客室乗務員)の霊を慰めるため建立されたそうです。「合掌」(午前10時)
「石切道」との分岐をまっすぐ進みます。
駐車場の横で車道と交わりますので右に曲がります。
道なりに進めば現在休業中のロープウェイをくぐります。
お洒落なお店が見えてくれば「六甲ガーデンテラス」です。(午前10時8分)
レストハウスなどのほか展望デッキなどもあります。
また清潔なトイレもありますよ。
六甲ガーデンテラスを通り抜け、大きなアンテナの前から六甲全縦に入ります。
展望台でなくても景色は抜群です。ちょっと霞んでいますが。
あのアンテナ辺りが六甲山頂でしょうか。
途中左にドライブウェイが見えますが、気にせず山道を進めばすぐ先でドライブウェイと合流。そこには「極楽茶屋跡」。自販機があります。(午前10時23分)
極楽茶屋跡の横を真っ直ぐ進めば「紅葉谷道」というハイキングコースが有馬温泉まで続くのですが、六甲全縦は右に曲がりドライブウェイに沿って歩きます。
すぐに左に山道が見えてくるので入りましょう。なお、ここからドライブウェイを縫うように六甲全縦が進むのですが、六甲全縦大会ではドライブウェイとハイキングコースのどちらを歩いても良いそうです。
山道を進めばドライブウェイと合流するのですが、すぐに左のハイキングコースに入ります。
山道を進めば再度ドライブウェイと合流します。案内表示ではドライブウェイを左折するようになっているのですが、横断して山道に進みます。
ここは「灘区」と「北区」の区境のようです。(午前10時34分)
すぐに先ほどのドライブウェイと合流するのですが、ちょうどアベックのハイカーが出てきたところが六甲全縦への入口です。
少し進めば舗装道と合流するので左折。ドライブウェイの手前に六甲全縦の案内表示があります。
今度はドライブウェイを横断します。
再度横断します。このようにドライブウェイを縫いながら六甲全縦は走ります。
もう一度ドライブウェイを横断します。ここまで案内表示があるので間違うことはありません。ここは「北区」と「東灘区」との区境のようです。そしてここから六甲山頂まで500mと表示されています。(午前10時51分)
雪が霜柱の様に残っていました。
ドライブウェイと合流しますが左の山道に入ります。ドライブウェイを歩いているハイカーとはこの先で合流しましたので時間的には変わらないのでしょうね。
六甲山地の北側が見えてきました。
最後の階段です。
階段を登り切れば舗装道と合流するので左折します。
東屋と大きなアンテナが見えてきました。
そのアンテナの前をまっすぐ進めば六甲山頂なのですが、左に道が見えてきたので入りましょう。
すぐにちょっとした広場に出ます。その左側に標高931.13mの「旧六甲山頂」。実は六甲山には山頂が2つあるそうです。その1つがこの旧六甲山頂。戦前の六甲山頂には旧陸軍の高射砲陣地があり、戦後米軍に接収されたことから民間人の立ち入りが禁止されたためここに山頂を設けたそうです。後ろのアンテナも自衛隊の施設らしいですよ。
その後、平成に入り山頂が返還されたことからアンテナの横に今の山頂ができたそうです。平成の時代まで戦後は続いていたんですね。真っ直ぐ進めば神戸市の最高峰(931.3m)に登頂です。(午前11時)
標柱の右後ろに見える小さな石が一等三角点です。
そして、神戸市のてっぺんから「空が見えるぞ」
山頂で行動食のソーセージを食べたました。そして先ほどの東屋を過ぎ舗装道をまっすぐ下って行けばドライブウェイと合流します。その隣に「最高峰トイレ」。
空調設備が完備した清潔な公衆トイレです。
さて六甲全縦はこの先「近畿自然歩道」として西宮市を経て宝塚市まで続くのですが、神戸市から外れてしまいますのでここで六甲全縦とはお別れです。トイレの奥にある分岐点から「魚屋道」というハイキングコースに入ります。(午前11時17分)
台風の被害が結構ひどかったみたいですね。
仕方ありませんね。しかし、この先で魚屋道と合流するので大丈夫ですよ。この階段はたぶんお相撲さんは通れません。
下り坂では勢いがついた身体を支えるため娘たちから誕生日プレゼントでもらった2WAYグリップが大活躍です。
雪解け水でしょうかぬかるみや浮石、木の根がある下り坂なので足元に気を付けて歩きましょう。
私の地図の見方が間違っていなければ、あの山が「射場(いば)山」でしょう。もうすぐ分岐だな。
そして5分ほどで「筆屋道」との分岐に出ましたが、まっすぐ「魚屋道」を進みましょう。
その先には「トンネル跡」。良い時間だな。小さなベンチがあったので昼ごはんにします。
今日の昼ごはんはいつものようにコンビニで買ったおにぎりです。
食事を終えて午前11時58分出発。ここには今は埋まっていますが、明治7年にできたトンネルがあったそうです。
3分ほどで左に休憩所が。ここはかつての「峠の茶屋跡」。なんだここで昼食にすれば良かったな。でも地図に載ってなかったもんな。
休憩所の案内板によれば、この道は江戸時代、神戸から有馬まで魚を運ぶために使われたことから「魚屋(ととや)道」と呼ばれたそうです。
休憩所前の案内表示に従って「有馬温泉」方向に進みます。
射場山の稜線に沿って歩いていくと分岐に出るので「炭屋道」方向に左折します。(午後0時6分)
急な下り坂を進みます。足元注意。
何でもない物ですが絶縁テープ。これは重宝します。以前、町歩紀をしていたとき靴の先っちょが剥がれ「パカパカ状態」になったのですが、テープで補修すると帰宅するまで何ら支障なく歩くことができました。
川のせせらぎが聞こえてくれば右に炭焼窯跡。
そして少し進めば午前中「極楽茶屋跡」前で分かれた「紅葉谷道」と合流するので右(写真は振り返って撮影しているので左)に進みます。(午後0時17分)
左に「射場山堰堤」という砂防ダムを見ながら進んで行きます。
次の「鼓ケ滝堰堤」の上にはロープウェイ。先ほどくぐった休業中のロープウェイは六甲山頂から有馬温泉までは運行されているのです。
すぐにロープウェイ「有馬温泉駅」が左に現れます。(午後0時27分)
駅の手前に「滝」への入口があるので入って行きましょう。
3分ほどで茶屋があります。周辺は「鼓ケ滝公園」といい、きれいなトイレがあります。
その前に「鼓ケ滝」。高さ8mほどの小さな滝ですが、滝を見ていると癒やされますね。
先ほどのロープウェイ駅まで戻り、駅前の駐車場を左に見ながら進んで行きます。
右に何やら鳥居と祠が見えてきました。ここは温泉特有の有毒ガスと炭酸水が噴出していたことから地獄谷(虫地獄、鳥地獄、炭酸地獄)と呼ばれていたそうです。今は石碑が残るだけです。(午後0時50分)
温泉街を抜けて行きます。奥深い温泉地ですが、ここは神戸市北区です。
右に稲荷神社の赤い鳥居が見えてくれば、その向かいに「炭酸泉源公園」への分かれ道があるので左に曲がります。
坂を下れば「炭酸泉源公園」。ここにもきれいなトイレがあります。(午後0時55分)
屋根に覆われた井戸がありますが、今は使われていません。
その横に飲用できる蛇口がありました。ちょうどペットボトルが空になったので飲んでみました。炭酸特有のプクプク感もなく、錆びっぽい味で決して美味しいとはいえませんが、この水で日本初のサイダーが作られたそうです。
炭酸泉源にちなんで名付けられた「タンサン坂」を下って行きます。
案内表示に従って「銀の湯」方向に曲がります。かなり昔、有馬温泉を訪ねたときに入湯した日帰り湯ですが、ここは無色透明のラジウム(炭酸)泉です。(午後1時)
その先に「極楽泉源」。太閤秀吉が作らせた湯殿に引かれていたといわれ泉温は98.1度です。浴びると死にます。地中深くのマントル対流で熱せられた海水が数百万年かけて断層の亀裂を上昇して湧き出していることから、火山地帯でもない有馬に高温の温泉が湧いているそうです。
さらに進めば「極楽寺」の隣に「神戸市立太閤の湯殿館」。(午後1時4分)
有馬温泉は慶長年間の1600年頃、あまりにも高温で入れなかった湯を豊臣秀吉が整備したことから「太閤の湯」とも呼ばれています。ここは太閤も愛した有馬温泉の歴史を紹介する施設です。入館料200円ですが見学する価値はあると思いますよ。
秀吉が作らせたと伝わる安土桃山時代の「湯山御殿跡」が展示されています。これは平成7年1月に発生した阪神淡路大震災で倒壊した極楽寺の庫裏下から発見されたそうです。
蒸し風呂。今でいうサウナの遺構も再現されています。天下をとった秀吉は、ここでストレスを解消していたのでしょうね。
「湯殿館」の隣には「温泉寺」。神亀元(724)年、行基が建立したと伝わる古刹です。災害で荒廃していたところ秀吉の正室である北政所(ねね殿)が再建したそうです。
その隣には「温泉神社」。有馬温泉の氏神様で大己貴命(=大国主命)らを御祭神とします。
さらに進んで行くと「御所泉源」。昭和26年に採掘された比較的新しい泉源で、泉質は鉄分を含んだ褐色の温泉で泉温は97度もあるそうです。
その奥は有馬本街道(湯本坂)。有馬温泉のメインストリートです。行列のできる店や外国人観光客の姿もあり、徐々にコロナ前に戻ってきましたね。(午後1時25分)
レトロな温泉情緒溢れる通りです。
湯本坂の奥には「うわなり泉源」。泉温は100.6度。沸騰しているじゃないか。
湯本坂を下って行きます。
そこには「太閤の足湯」。無料の足湯で褐色の金泉が引かれています。多くの観光客が疲れを癒やしていました。
さあ、私もひと風呂浴びて神戸歩紀の疲れを癒しましょう。すぐ隣の「金の湯」に入ります。含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉で鉄分が多いため空気に触れると酸化し、茶褐色になる湯です。入湯料は650円。「登別」「草津」「熱海」「白浜」「別府」など日本にはたくさんの温泉がありますが、有馬温泉は正史である日本書紀に「631年9月19日、舒明天皇が有馬温泉に行幸した」旨の記述があることから日本最古の温泉と言われています。(午後1時34分)
2WAYグリップは傘立てに。忘れないように。
「♪ ババン バ バンバン バ~ン ♨」(写真はありません。詳しくはホームページ等で)
ゆっくりと温まり、湯冷めしないようしっかりと休憩して午後3時5分出発。金の湯の横には「有馬町道路元標」。
金の湯から歩いて3~4分で「太閤橋」。有馬温泉の中心部で親水公園などがあります。
そしてそのすぐ先が今日のゴール阪急バス「有馬温泉バス停」。「北区編」のゴールでもあります。時間は午後3時12分。本日の歩紀「20605歩」(14.01km)。宝塚駅行(580円)のバスは15時に出てしまいましたので、15時15分発の三宮駅行(710円)バスで有馬温泉を後にします。近くの神戸電鉄「有馬温泉駅」からは神戸市営地下鉄、阪急電車を経由して大阪梅田駅まで約1時間(1090円)。便利な方でどうぞ。4回の六甲全山縦走で「西区」を除く8区、そして14の山頂を制覇しました。最後は温泉「あ~良い湯だった」。
途中「服部天神駅」で下車し、健脚祈願をした服部天神宮でお礼参りをしました。
「ありがとうございました。六甲全山縦走、無事終了しました」
服部天神宮のすぐ北側。国道176号線「服部天神駅前交差点」の角にある「赤春園」。さあ、今日はこの町中華で打ち上げです。
大阪で2番目に美味しいぎょうざとビールで「乾杯~」。
出 発:六甲ケーブル「六甲山上駅」
到 着:阪急バス「有馬温泉バス停」
今年の冬は寒かったですね。私は基本的に冬山や雪山には登りませんのでちょっと冬眠をしていました。
今日は終日晴天で小春日和の天候だそうです。さあ、最後の神戸歩紀です。前回の逆ルートで六甲ケーブル「六甲山上駅」まで行き、前回のゴール「記念碑台」から「六甲山頂」まで歩きます。その後、六甲全縦は西宮市を経て宝塚市まで抜けるのですが、神戸市を外れてしまうので魚屋道というハイキングコースで名湯「有馬温泉」へ向かいます。ドライブウェイ沿いのほぼ平坦なコースで、有馬温泉までは山道を一気に下ります。給水・トイレの心配はないでしょう。今日は六甲山上でも手袋がいらないくらいの暖かい日でした。
六甲ケーブル「六甲ケーブル下駅」から午前9時発のケーブルに乗車します。
昭和7年3月に開通した古いケーブルカーで、全長約1.7km、高低差約500mをおよそ10分で結びます(600円)。
前回のゴール。開業当初からあるレトロな「六甲山上駅」に到着しました。準備運動をして今日も元気に出発です。(午前9時15分)
前回下った道を上っていきます。
「記念碑台」に到着しました。歩数計はリセットしませんが午前9時35分再スタートです。ここは神戸市灘区。
今日歩くコースです(菊水山頂に設置された案内図を拡大したものです)。若干のアップダウンはありますが、大きな高低差はありません。
ドライブウェイに沿って進めばすぐ右に六甲全縦の案内表示が見えてくるので曲がります。
すぐに右側に「神戸市立六甲山小学校」が見えてきます。神戸市で最も高い所にある小学校で毎年「ストーブの火入れ式」などがニュース番組で放映されます。
途中二又に分かれますが案内表示に従って右に進み、ゴルフ場の間を通り抜けます。
結局ゴルフとは縁のない人生だったな。
クマザサの間を進みます。
途中車道と合流。車道はカーブしますが真っ直ぐ「みよし観音」方向に進みます。
すぐにみよし観音が右に。昭和39年2月、大阪空港で発生した航空機事故で乗客を助けるため二十歳で殉職したスチュワーデス(客室乗務員)の霊を慰めるため建立されたそうです。「合掌」(午前10時)
「石切道」との分岐をまっすぐ進みます。
駐車場の横で車道と交わりますので右に曲がります。
道なりに進めば現在休業中のロープウェイをくぐります。
お洒落なお店が見えてくれば「六甲ガーデンテラス」です。(午前10時8分)
レストハウスなどのほか展望デッキなどもあります。
また清潔なトイレもありますよ。
六甲ガーデンテラスを通り抜け、大きなアンテナの前から六甲全縦に入ります。
展望台でなくても景色は抜群です。ちょっと霞んでいますが。
あのアンテナ辺りが六甲山頂でしょうか。
途中左にドライブウェイが見えますが、気にせず山道を進めばすぐ先でドライブウェイと合流。そこには「極楽茶屋跡」。自販機があります。(午前10時23分)
極楽茶屋跡の横を真っ直ぐ進めば「紅葉谷道」というハイキングコースが有馬温泉まで続くのですが、六甲全縦は右に曲がりドライブウェイに沿って歩きます。
すぐに左に山道が見えてくるので入りましょう。なお、ここからドライブウェイを縫うように六甲全縦が進むのですが、六甲全縦大会ではドライブウェイとハイキングコースのどちらを歩いても良いそうです。
山道を進めばドライブウェイと合流するのですが、すぐに左のハイキングコースに入ります。
山道を進めば再度ドライブウェイと合流します。案内表示ではドライブウェイを左折するようになっているのですが、横断して山道に進みます。
ここは「灘区」と「北区」の区境のようです。(午前10時34分)
すぐに先ほどのドライブウェイと合流するのですが、ちょうどアベックのハイカーが出てきたところが六甲全縦への入口です。
少し進めば舗装道と合流するので左折。ドライブウェイの手前に六甲全縦の案内表示があります。
今度はドライブウェイを横断します。
再度横断します。このようにドライブウェイを縫いながら六甲全縦は走ります。
もう一度ドライブウェイを横断します。ここまで案内表示があるので間違うことはありません。ここは「北区」と「東灘区」との区境のようです。そしてここから六甲山頂まで500mと表示されています。(午前10時51分)
雪が霜柱の様に残っていました。
ドライブウェイと合流しますが左の山道に入ります。ドライブウェイを歩いているハイカーとはこの先で合流しましたので時間的には変わらないのでしょうね。
六甲山地の北側が見えてきました。
最後の階段です。
階段を登り切れば舗装道と合流するので左折します。
東屋と大きなアンテナが見えてきました。
そのアンテナの前をまっすぐ進めば六甲山頂なのですが、左に道が見えてきたので入りましょう。
すぐにちょっとした広場に出ます。その左側に標高931.13mの「旧六甲山頂」。実は六甲山には山頂が2つあるそうです。その1つがこの旧六甲山頂。戦前の六甲山頂には旧陸軍の高射砲陣地があり、戦後米軍に接収されたことから民間人の立ち入りが禁止されたためここに山頂を設けたそうです。後ろのアンテナも自衛隊の施設らしいですよ。
その後、平成に入り山頂が返還されたことからアンテナの横に今の山頂ができたそうです。平成の時代まで戦後は続いていたんですね。真っ直ぐ進めば神戸市の最高峰(931.3m)に登頂です。(午前11時)
標柱の右後ろに見える小さな石が一等三角点です。
そして、神戸市のてっぺんから「空が見えるぞ」
山頂で行動食のソーセージを食べたました。そして先ほどの東屋を過ぎ舗装道をまっすぐ下って行けばドライブウェイと合流します。その隣に「最高峰トイレ」。
空調設備が完備した清潔な公衆トイレです。
さて六甲全縦はこの先「近畿自然歩道」として西宮市を経て宝塚市まで続くのですが、神戸市から外れてしまいますのでここで六甲全縦とはお別れです。トイレの奥にある分岐点から「魚屋道」というハイキングコースに入ります。(午前11時17分)
台風の被害が結構ひどかったみたいですね。
仕方ありませんね。しかし、この先で魚屋道と合流するので大丈夫ですよ。この階段はたぶんお相撲さんは通れません。
下り坂では勢いがついた身体を支えるため娘たちから誕生日プレゼントでもらった2WAYグリップが大活躍です。
雪解け水でしょうかぬかるみや浮石、木の根がある下り坂なので足元に気を付けて歩きましょう。
私の地図の見方が間違っていなければ、あの山が「射場(いば)山」でしょう。もうすぐ分岐だな。
そして5分ほどで「筆屋道」との分岐に出ましたが、まっすぐ「魚屋道」を進みましょう。
その先には「トンネル跡」。良い時間だな。小さなベンチがあったので昼ごはんにします。
今日の昼ごはんはいつものようにコンビニで買ったおにぎりです。
食事を終えて午前11時58分出発。ここには今は埋まっていますが、明治7年にできたトンネルがあったそうです。
3分ほどで左に休憩所が。ここはかつての「峠の茶屋跡」。なんだここで昼食にすれば良かったな。でも地図に載ってなかったもんな。
休憩所の案内板によれば、この道は江戸時代、神戸から有馬まで魚を運ぶために使われたことから「魚屋(ととや)道」と呼ばれたそうです。
休憩所前の案内表示に従って「有馬温泉」方向に進みます。
射場山の稜線に沿って歩いていくと分岐に出るので「炭屋道」方向に左折します。(午後0時6分)
急な下り坂を進みます。足元注意。
何でもない物ですが絶縁テープ。これは重宝します。以前、町歩紀をしていたとき靴の先っちょが剥がれ「パカパカ状態」になったのですが、テープで補修すると帰宅するまで何ら支障なく歩くことができました。
川のせせらぎが聞こえてくれば右に炭焼窯跡。
そして少し進めば午前中「極楽茶屋跡」前で分かれた「紅葉谷道」と合流するので右(写真は振り返って撮影しているので左)に進みます。(午後0時17分)
左に「射場山堰堤」という砂防ダムを見ながら進んで行きます。
次の「鼓ケ滝堰堤」の上にはロープウェイ。先ほどくぐった休業中のロープウェイは六甲山頂から有馬温泉までは運行されているのです。
すぐにロープウェイ「有馬温泉駅」が左に現れます。(午後0時27分)
駅の手前に「滝」への入口があるので入って行きましょう。
3分ほどで茶屋があります。周辺は「鼓ケ滝公園」といい、きれいなトイレがあります。
その前に「鼓ケ滝」。高さ8mほどの小さな滝ですが、滝を見ていると癒やされますね。
先ほどのロープウェイ駅まで戻り、駅前の駐車場を左に見ながら進んで行きます。
右に何やら鳥居と祠が見えてきました。ここは温泉特有の有毒ガスと炭酸水が噴出していたことから地獄谷(虫地獄、鳥地獄、炭酸地獄)と呼ばれていたそうです。今は石碑が残るだけです。(午後0時50分)
温泉街を抜けて行きます。奥深い温泉地ですが、ここは神戸市北区です。
右に稲荷神社の赤い鳥居が見えてくれば、その向かいに「炭酸泉源公園」への分かれ道があるので左に曲がります。
坂を下れば「炭酸泉源公園」。ここにもきれいなトイレがあります。(午後0時55分)
屋根に覆われた井戸がありますが、今は使われていません。
その横に飲用できる蛇口がありました。ちょうどペットボトルが空になったので飲んでみました。炭酸特有のプクプク感もなく、錆びっぽい味で決して美味しいとはいえませんが、この水で日本初のサイダーが作られたそうです。
炭酸泉源にちなんで名付けられた「タンサン坂」を下って行きます。
案内表示に従って「銀の湯」方向に曲がります。かなり昔、有馬温泉を訪ねたときに入湯した日帰り湯ですが、ここは無色透明のラジウム(炭酸)泉です。(午後1時)
その先に「極楽泉源」。太閤秀吉が作らせた湯殿に引かれていたといわれ泉温は98.1度です。浴びると死にます。地中深くのマントル対流で熱せられた海水が数百万年かけて断層の亀裂を上昇して湧き出していることから、火山地帯でもない有馬に高温の温泉が湧いているそうです。
さらに進めば「極楽寺」の隣に「神戸市立太閤の湯殿館」。(午後1時4分)
有馬温泉は慶長年間の1600年頃、あまりにも高温で入れなかった湯を豊臣秀吉が整備したことから「太閤の湯」とも呼ばれています。ここは太閤も愛した有馬温泉の歴史を紹介する施設です。入館料200円ですが見学する価値はあると思いますよ。
秀吉が作らせたと伝わる安土桃山時代の「湯山御殿跡」が展示されています。これは平成7年1月に発生した阪神淡路大震災で倒壊した極楽寺の庫裏下から発見されたそうです。
蒸し風呂。今でいうサウナの遺構も再現されています。天下をとった秀吉は、ここでストレスを解消していたのでしょうね。
「湯殿館」の隣には「温泉寺」。神亀元(724)年、行基が建立したと伝わる古刹です。災害で荒廃していたところ秀吉の正室である北政所(ねね殿)が再建したそうです。
その隣には「温泉神社」。有馬温泉の氏神様で大己貴命(=大国主命)らを御祭神とします。
さらに進んで行くと「御所泉源」。昭和26年に採掘された比較的新しい泉源で、泉質は鉄分を含んだ褐色の温泉で泉温は97度もあるそうです。
その奥は有馬本街道(湯本坂)。有馬温泉のメインストリートです。行列のできる店や外国人観光客の姿もあり、徐々にコロナ前に戻ってきましたね。(午後1時25分)
レトロな温泉情緒溢れる通りです。
湯本坂の奥には「うわなり泉源」。泉温は100.6度。沸騰しているじゃないか。
湯本坂を下って行きます。
そこには「太閤の足湯」。無料の足湯で褐色の金泉が引かれています。多くの観光客が疲れを癒やしていました。
さあ、私もひと風呂浴びて神戸歩紀の疲れを癒しましょう。すぐ隣の「金の湯」に入ります。含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉で鉄分が多いため空気に触れると酸化し、茶褐色になる湯です。入湯料は650円。「登別」「草津」「熱海」「白浜」「別府」など日本にはたくさんの温泉がありますが、有馬温泉は正史である日本書紀に「631年9月19日、舒明天皇が有馬温泉に行幸した」旨の記述があることから日本最古の温泉と言われています。(午後1時34分)
2WAYグリップは傘立てに。忘れないように。
「♪ ババン バ バンバン バ~ン ♨」(写真はありません。詳しくはホームページ等で)
ゆっくりと温まり、湯冷めしないようしっかりと休憩して午後3時5分出発。金の湯の横には「有馬町道路元標」。
金の湯から歩いて3~4分で「太閤橋」。有馬温泉の中心部で親水公園などがあります。
そしてそのすぐ先が今日のゴール阪急バス「有馬温泉バス停」。「北区編」のゴールでもあります。時間は午後3時12分。本日の歩紀「20605歩」(14.01km)。宝塚駅行(580円)のバスは15時に出てしまいましたので、15時15分発の三宮駅行(710円)バスで有馬温泉を後にします。近くの神戸電鉄「有馬温泉駅」からは神戸市営地下鉄、阪急電車を経由して大阪梅田駅まで約1時間(1090円)。便利な方でどうぞ。4回の六甲全山縦走で「西区」を除く8区、そして14の山頂を制覇しました。最後は温泉「あ~良い湯だった」。
途中「服部天神駅」で下車し、健脚祈願をした服部天神宮でお礼参りをしました。
「ありがとうございました。六甲全山縦走、無事終了しました」
服部天神宮のすぐ北側。国道176号線「服部天神駅前交差点」の角にある「赤春園」。さあ、今日はこの町中華で打ち上げです。
大阪で2番目に美味しいぎょうざとビールで「乾杯~」。
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