9日(土曜日) お天気は生憎の雨降りでしたが、sUnさんと二人で美術展と写真展のハシゴをしてきました。
初めに向かったのは、上野にある東京国立博物館・平成館で特別展示されていた「ボストン美術館 日本美術の至宝」展
テレビとかでも、関連番組を観ていて、絶対に行こう、行こうと思っているうちに会期日が残りわずかになってきてる~
私一人だといつでも行けるのですが、sUnさんは会社がお休みの時しか行けません。
という訳で、最終日の前日という本当にギリギリで行ってきました。
私たちのように、駆け込み観覧のような人が沢山いましたよ
ひっどい雨降りにも関わらず、上野駅では入場まで30分待ちの予想で、現地では20分待ち。でも、そんなに待たずに入場できたような気がします。
外が雨降りで寒かったせいか、中の熱気がムンムン その熱気が、あったか~い
と気持ち良くなるくらいでした。
私のお目当ては、この蕭白の龍と等伯の龍虎図、快慶作の弥勒菩薩像、そして狩野派の屏風、若沖の鸚鵡の絵などなど
人気の作品の所には、沢山の人が集まっているのですが、人波というかドッと人が集まって、スーッと人が引いて行く感じがあって、少しその場に立ち止まっていると、ちゃんと見ることができました
どれもこれも素晴らしい作品で、「どうしてこれが、ボストンにあるの?」って悔しくもなりました
でも、奈良時代のものでも、ちゃーんと保存されていて、ありがたいな~なんて思ったのであります。
教科書とか本でしか見たことがない物を、実際に自分の目で見ると、大きな発見があったり感動もまた格別です
迫力、精密さ、鮮やかさ、どれもこれも、「すっごーい」と薄っぺらな表現しかできなくて面映ゆいのですが。
sUnさんは、刀を真剣に見ていました。彼は大のナイフ好きです。
私は刀と同じ展示コーナーにあったお着物に目を奪われていました。
色々な時代の着物があったのですが、能に使われていた衣装は、本当に素晴らしくって
刺繍かと思えば織物で、織物かと思えば刺繍で!! デザインも絢爛豪華な物の中に、とっても大胆でモダンな物があったり。。。
うん百年前の物という時の長さを超越した美の世界が、そこにありました
大きな屏風絵も、大胆な構図と緻密な筆使い。余白から伝わる宇宙さえ感じる広がり
どれもこれも、スンバラスィーーーの一言です。
海を渡った日本の国宝、今回初めてお目見えした作品もありますし、これを逃した今度いつ見ることができるかわかりません。
東京の次は、名古屋・福岡・大阪で展示されますので、お近くの方は足を運んでみてはいかがですか?
見といて損はないですよ
記念に何か買って来ようと思ったのですが、二男・ジローは辰年なので、龍のポストカードとかね。
でもね、物販コーナーが凄い人で、人混みが苦手の私は簡単に退散しちゃいました
東京だから、人が沢山いるのは合点承知の介ですが、それにしても老若男女、すごい人でしたよ。
博物館が大混雑とか、美術展で行列とか、ちょっと私には想像がつかなかったのですが、でも私でさえ見てみた~いと思ったんですもの。同じように思った人が沢山いても、なんの不思議もないですね。
せっかく上野に来たのだから、何か買いたいと思って見つけたガチャガチャのスーパーボール
パンダが何とも言えずキャワユイでしょ パンダの形が数種類あったので、今度出かけたらまたガチャガチャやってみたいと思ってます。
次に向かったのは、銀座にあるキャノンギャラリー
美瑛の風景を撮影した中西敏貴さんというカメラマンの方の「中西敏貴写真展 光の彩」が開かれていました。
中西さんのお写真をどんなキッカケで見たのかは覚えていないのですが、もうかれこれ3年以上は中西さんのブログを通してお写真を見ていました。(←隠れファンですね)
お勤めを退職され、今年の春から美瑛に移住しカメラ1本で生きていく覚悟を決めた中西さん。
中西さんの写真を、PCの画面ではなくプリントされた作品として見てみたいと思っていたのですが、もちろん応援の気持ちもいっぱいで出掛けてきました。
何度も言うようですが、生憎の冷たい雨が降っているにも関わらず、ギャラリーにはお客さんの足が途絶えることがありません
写真は、どれも大判で、ふっとその景色の中に自分が溶け込んでいくような、そ~んな気がしました。
風景の写真なんて、美しい場所へ行ったら誰でも撮れるだろうなんて思いますがね、その一瞬を切り取った光と影の世界から、音や風、匂い、そして懐かしかったり切なかったりといった感情など、色々なものを呼び起こしてくれるのは、やっぱり素人の写真にはできない世界です。
私は、北海道に生まれて北海道で育ちました。そして美瑛にも何度か足を運んでいます。
でも、会場には一度も北海道に行ったことがない方もいらっしゃってて。
そんな方に、一度も目にしたことがないような光景を、切り取った瞬間から、感動を共有できるっていうのも素敵なことですね
写真集も購入してきました。なんとサイン付でーす
写真展で飾られていたお写真もありますし、飾られていないお写真も沢山、載っていました
中西さんの作品は、今度7/5~7/11 大阪・梅田にあるキャノンギャラリー(日・祝休み)で写真展が開かれる予定です。
暑い日が続いてるだろう大阪です。爽やかな美瑛の写真を見て涼んでみてはいかがですか
なんとマイナス30度以下にならないと現れない、ダイヤモンドダストやサンピラーの写真で冷え冷えになりますよ。
中西さんとは、今回初めてお話させていただいたのですが、とっても気さくで素敵な方でした。
ギャラリーに行くと、お写真の説明、風景の説明など色々教えてくださいますよ。
私たちも今年の夏は、美瑛に出掛けようと計画しています。
中西さんのアトリエにもちょっくら遊びに行って来ようと思ってますので、またその様子とか報告させてもらいますね。
音楽も心に旅をさせてくれますが、美術品や写真からもじゅうぶん心に旅をさせてくれます。
この日は、とってもとっても楽しい心の旅の日になりましたよ