星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

40年目のラブソング~奈良~その7

2014-05-07 13:02:47 | 細坪基佳

細坪基佳さんの4月28日 奈良・ビバリーヒルズでのライブを思い出しながら、ダラダラと綴っています

ここから中盤です

 

細坪:一番最初は、海援隊のいる事務所にいたんだ。

まだデビュー前、札幌のライブハウスで歌っていた時にね、いかにも女の子に連れられて来たみたいな人がいて、ライブが終わった後に、名刺を出して、何かあったら連絡ちょうだい、みたいな。

名刺を見たら、〈エレックレコード〉ってあってさ。当時〈エレックレコード〉といったら、俺らみたいなフォークをやっている者には憧れのレコード会社だったんだよね。でも、俺は別にプロになる気は全然なかったから、あーそうですかみたいな感じでね

その後、またその人が来て、「エレックを辞めて今度1から事務所を始めるんだけど、キミら(山木さん&細坪さん)も1からどう」なんて声を掛けてくれて。。。

その事務所が海援隊の事務所だったわけなんだけど、「1から」ってことに何となく気持ちが動いて、ちょっとやってみるかって大学を休学して上京したわけさ

『人生休学中』 (←やや滑って、会場に冷たい空気が みんな真剣に聞いていたから、聞き逃したり、どうリアクションしたらいいのいかわからないっていうか、タイミングって大事だね、つぼさん)

 

それでデビュー前に、海援隊の前座をさせて貰って、ステージの袖から勉強させて貰っていたんだけど。。。

「海援隊は、どうして喋ってばっかりで歌わないのなーんて思ってね。

やっぱり俺らは、音楽中心にやらなければ、ダメだろうってね

 

あっ、ここトイレタイムだから、用がある人は行ってね (坪さん、そうは仰いますが、狭い箱で、それもギューギュー詰めだから、トイレに立つと目立ってしまって、それはそれは勇気のいることですよ)

それではゲストをお呼びしましょう たけだてつやさんでーす (ご本人登場じゃないですよ たけだつぼてつやさん、つまり坪さんの演じる武田さん登場です)

 

先日、海援隊とのジョイントコンサートが四国であって、どうせならと鉄矢さん作詞/山木さん作曲/ヴォーカルが俺の曲があったので、それを歌おうと思ってね。もう春なんだなあ って曲なんだけど

俺のステージを袖から見ていてくれた鉄矢さんが、「いい歌だな~、後でタイトル聞いておいて」だって。自分で作った歌なのにね

スタッフさんから鉄矢さんの作った歌だと知らされて、思い出したんだって

金八先生のロケを土手でしている時に、思わずアドリブで「春なんだな~~」って出たんだって

 

鉄矢さんは、俺も歌おうと思ったけど、俺の声じゃ重すぎてイカン。やっぱりこの歌は、ノー天気で軽いお前の声じゃなきゃダメだって云われたそうなの。

6曲目として、もう春なんだなあ を歌ってくれた坪さんは、この歌は、やっぱり九州生まれのノー天気な人じゃなきゃ、作れないね北海道では、もう春なんだ~なんてそんなこと言わないだって、みんな春を待ちわびているからね。

 

と、ちょっとだけ鉄矢さんに一矢を報いた感じの坪さんでした

(北海道だと、どうなるのかしら?もう秋なんだな~とか、もう冬なんだな~になるのかしらね)

 

坪さんの声を、今までノー天気な声と思ったことはなかったのですが、そう言われてみると悲しい失恋ソングも湿っぽくなりすぎずカラリと聞こえたりするのは、そのせいかしら。

いや、でも、これでもかってくらいにミジメに往生際悪く女々しく歌っているのもあるんですけどね

 

鉄矢さんの声は重すぎて・・・なんておっしゃっていますが、鉄矢×山木コンビでは、海援隊の代表曲の一つでもある思えば遠くに来たもんだ がありますよね。いつの日か、鉄矢さんのもう春なんだなあ も聞いてみたいです

 

 

細坪さんが、どなたからか教えて貰った情報らしいのですが、夜のニュース番組(坪さんは、ニュース~~~って言ったのですが、関さんから速攻で報道~~~と訂正されていました)

細坪:そのニュース番組の天気予報のBGMとして、この曲がかかったらしんだよ。不思議だね~シングルカッとされた曲でもヒットした曲でもないのにね (ほんとうにね、ってかホントかしら

北窓をあけて

この日も、北海道での春の兆しというか、雪解けの頃になると雪解け水が坂道を流れて行って川みたいになるとかなんとか。。。説明してくれた坪さん

川みたいになるは、少し大げさの様な気もしますが、雪が解けだすチョロチョロという音は、私もなんとも心が躍る感じで嬉しく思っていました

この歌を聞いた頃は、別に何とも心に響かなかったのですが、遠く故郷を離れ、雪解けとは無縁の生活となったいまは、とっても懐かしく心に響く歌です

当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかった、季節が変わる瞬間を見事に切り取った素敵な歌だと思っています

そして、この歌だけではなく、北海道、故郷のことをいつまでも忘れずに大切に思っていて、みんなに話してくれる坪さんに、ありがとうの気持ちと、私も故郷を大切にしなければという気持ちでいっぱいになります

閉め切っていた窓を開けて風を通すように、閉めきっていた心の窓にも風を通してあげよう、心を軽くしてあげよう~~そんな気持ちにさせてくれる私にとっての元気ソングです