紅白の話を自分から振っておいて、グッスンになってしまった坪さん
この流れは、台本通りだったのかどうかはわかりませんが、次の曲は涙のらぶれたあ でした
普段の全国を回るライブが元ふきのとう/細坪基佳なら、このネイチャーは、元ふきのとうが取れた「細坪基佳コンサート」
そのせいか、ネイチャーでは、坪さんのオリジナル曲を中心に構成されることが多い印象を、私は受けます
なので、山木さん作の涙のらぶれたあ は、貴重な選曲
この曲は、失恋の曲で メロディーがやや平坦な感じですが、意外と好きな曲でした。
冒頭の 「霧雨けむる交差点であなたによく似た人をみかけた 思わず足を止めた まだ肌寒い春の街で」(←歌詞を少しアレンジしています)
このワンフレーズで、短編映画の1本が出来そうなくらい、妄想を誘引する詞だと思いませんか
私が持っている音源は、エレキギターがキュルンキュルン哭いているのですが、この日のアレンジはAG+カホン+ベース+アコーディオン+ピアノ
そして、途中から入ってきたサックスが良い味出していました
原曲よりやや低いキーに聞こえて、低音の凄みというか怨念がおんねん
最後のラララ ラララーは圧巻の迫力でした
細坪:79年にソロアルバムを出したんだけど(『木精』)、瀬尾さんとか石川さんとか凄い人にアレンジを手伝ってもらってね
当時、ふきのとうとは別に友達というか音楽仲間がいて、渋谷にあったライブハウスで「屋根裏」という所で演奏していたんだけど、その「屋根裏」で演っていた音がカッコよくってサ それで、そのミュージシャンたちと一緒に何か作れないかと思って、アルバムの最後の方の曲を一緒に作りました。
ほとんどライブでは演っていない曲だけど、1曲が長くて、ゆうすげ ~だと20分もかかってしまいます なので、今日は2曲だけ
当時は、ファンタジーのつもりで作っていた様な気がするけど、いま、詞を改めて読み返してみると「砂漠」というのは東京のことで、俺って寂しかったんだな~なんて思ったりしてね
それでは、木精 つづけて子守唄 をきいて下さい
木精 リコーダーの印象的なイントロの部分をツルさんと藤田さんのツインリコーダーで
前半はアコースティックな雰囲気で、バイオリンやフルート、パーカッションにピアノ、AGで、4分過ぎのアウトロもメッチャ素敵でした
4分過ぎからは、この曲の第2楽章みたいな感じで、この曲の本当のアウトロというかクライマックスは、キーボードやエレキGでの幻想的なアレンジの再現に新たにサックスが加わって、ファンタジーというより幽玄な世界へ引き込まれました
華やかな音が乱れ飛ぶ中で、ずっと坪さんの歌声にお供してるみたいなベースも、とっても素敵でした
この曲のアウトロ部分が、「屋根裏」ぽい音だったんでしょうか?
ふきのとうの音作りとは、ちょっと離れた挑戦的な音なのに、坪さんのファンタジーの歌声に混ざると、かけ離れた音に聞こえないのが、坪さんマジックというか、不思議です
子守唄
ごめんなさい 木精のアウトロが耳に残って、あまり覚えていません。
ただ、私のメモ書きを見ると、V+G+B+P+PA+F+G とあるので、オヤジバンド総動員の、とってもゴージャスな子守唄で、こんな子守唄じゃ眠たくても寝るかいって感じだったんじゃないかしら
せっかくレアな曲を演奏して下さったのに、ちゃんとレポできなくて、ごめんなさい
坪さん自身も、昔の楽曲とじっくり対面することによって、新たな発見があるように、私たちも聞き流すのではなく、ブックレットを広げて
小さな字を追うのは少々辛いですが、当時の自分や、今これらの曲を聞いてどう思うか、その対比も面白いかもしれませんね
渋谷での坪さんとお仲間たちの青春時代のお話は、時々聞かせて貰いますが、そうやって色々なところで、時間に人と出会って別れて、また出会ってを繰り返してきたんでしょうね
クロスロード
もう何度も聞いてきた曲ですが、この日の久保田さんのコーラスがバッチリでした
力強くてね、コーラスというよりツインヴォーカルみたいな感じ
編成はアコースティックだったのですが、サックスが良いアクセントになって、カッチョイイ~~大人の雰囲気でした
大人の・・・と表現していますが、エロクないです。ここでは、セクシーではないけど、地図が広がるというか奥行きが出るというか、老若男女入りみだれて・・・って感じ
時間も朝もあれば昼もあり、夜もある感じです
伝わるかな~?伝わんないだろうな~伝わるといいな~