滋賀県が開発した近江米の新品種、「きらみずき」の一般向けの販売が今月(10月)から始まったことを受けて、三日月知事は、将来的に首都圏や海外などへの販路拡大を目指す考えを示した。
「きらみずき」は、滋賀県が開発した10年ぶりの近江米の新品種で、夏の暑さに強く、風にも倒れにくい上に甘みがあり味が濃いのが特徴。
今年は、55ヘクタールの水田で行われた試験栽培で凡そ300トンが収穫され、初めてとなる一般向けの販売が今月から滋賀県内のJAの直売所で始まり、来月には滋賀県内のスーパーでも販売される予定。
10月10日の会見で三日月知事は、「きらみずきでは環境に配慮した栽培方法に取り組む。将来的には首都圏や海外へも売り出していきたい」と述べ販路拡大を目指していく考えを示した。
「きらみずき」の袋のデザインは2種類あり、
▼化学肥料と除草剤を使わずに栽培した「オーガニック米」の袋は、全体が金色でびわ湖の絵の周りにたくさんの小さな花が描かれていて、
▼化学肥料を使わずに栽培した「環境こだわり米」の袋は、金色の部分が漢字の「米」を表している。
滋賀県は、来年からおよそ500ヘクタールの水田で本格的な栽培を始めることにしていて、3年後の2026年には1000ヘクタールを目指すという。
<中日新聞より>