滋賀県は10月28日(土)、利用減で厳しい公共交通を今後どう維持するのかを考える「滋賀の公共交通 未来アイデア会議」県民フォーラムをイオンシネマ草津(イオンモール草津3階)で開催する。
滋賀県は、2040年代を見すえた公共交通のあり方を示す「滋賀地域交通ビジョン」の策定を今年度中に目指し、ビジョンに反映する意見・アイデアを聴取するため、滋賀県民との対話を実施しており、フォーラムはその一環。要事前申し込み。
滋賀県が実施している県民対話(アンケート)では約95%が「公共交通が必要」とする一方で、車社会のため電車・バスを普段乗っていないのが現実。フォーラムでは、公共交通の魅力、価値や役割、滋賀県の課題などを通じて、「どうする?公共交通」について考える。
ファシリテーターはソーシャルコンテンツプロデューサーの山名清隆氏(株式会社スコップ)。
パネリストと話題提供の内容は、
▽川勝健志氏(京都府立大学教授):「公共交通が発達した海外の都市と日本との違い」
▽土井勉氏(一般社団法人グローカル交流推進機構理事長):「公共交通の価値と役割」
▽滋賀県交通戦略課職員ら実行委員会メンバー:「自動車社会で公共交通が本当に要るのか、どんな公共交通なら使ってもらえるのかなどの悩みに基づきアイデアを募る」
▽三日月大造知事:なぜ滋賀県で『公共交通』を考えるのか」
話題提供に続いて、会場・オンライン参加者からの疑問、質問、アイデアなどをウェブシステムから投稿してもらい、パネリストとの対話や、参加者相互の意見交換を行う。
尚、滋賀県は今年3月、滋賀地域交通ビジョンの策定に向けて、「目指す姿」と実現するための負担分担の在り方を議論し、骨子を策定した。
それによると、目指す姿の達成に必要な1年あたりの費用は、2億5300万円~88億9500万円が試算された。
今後のスケジュール
▽11月: 滋賀地域交通ビジョン懇話会素案検討
▽12月~来年1月: 同ビジョン(素案)パブリックコメント
▽1月末: 同ビジョン懇話会で案検討
▽3月: 同ビジョン策定
<滋賀報知新聞より>