Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

JCダートの展望-その3

2011-11-30 09:19:20 | G1
オッズバランス編。
寸評。

まずは去年の覇者トランセンド。
前走のJBCクラシックはスマートファルコンに負けたものの、力のあるところは見せている内容。
2000mの適正、大井(地方の馬場)の適正でスマートファルコンに分があった。
まだこの2頭の勝負付けは済んでいないと思える。
特に個人的にはJRAの舞台を中心に使うトランセンドを指示したい気持ちもある。
逆に言えば、JRAの馬でありながら、JRAのダート最高峰のレースに出てこない
スマートファルコン陣営の姿勢は個人的に好ましくない。
もちろん自分の得意な条件を使うのは当然でもある。
それでも、一応、名目は外国の馬を招待し、最高峰を争う舞台。
JRA所属のエース格という自覚があるならば、その辺を酌んでレースを選んでほしいもの。
それはさておき。
トランセンドは去年の勝ち馬。、今年もすべてG1に出走してパーフェクト連対。
現役トップレベルの馬を疑う余地はなく、JRAの舞台では現チャンピオンである。

みやこS組から。
勝ったエスポワールシチー。
一昨年のJCダートの勝ち馬であり、この当時ではダントツのチャンピオンであった。
去年のアメリカ遠征が惨敗に終わったあたりから不調となり、今春はかしわ記念でフリオーソの3着。
帝王賞では2着もスマートファルコンに9馬身差と惨敗という内容。
不振というだけでなく、力落ちすら感じさせる内容。
しかし、復活を賭けて望んだ秋初戦の南部杯はハイペースの逃げを決めて、最後止まり、
4着だったが、復活の兆しを感じさせる内容。
そして、前走のみやこSは完勝。
形の上では復活だろう。
あとは、復活したとしてトランセンドとの力関係だが、トランセンドの充実ぶりは相当のレベルにあると見る。
したがって、エスポワールシチーが全盛期に戻ったとしても、MAX値ではトランセンドの方が上のようにも思える。
特にトランセンドが1番人気は当然として、エスポワールシチーもかなり人気を集める2番人気が予想される。
エスポワールシチーがトランセンド以外だったら、実力は上と考えて良さそうだが、
トランセンドに勝つことを前提のレースをする立場。
2強対決が2強で決まりにくいパターンはこれで、どちらも勝ちに行くから、無理をしてどちらかが潰れる。
その危険性はある。
もちろん、エスポワールシチーの方が予想以上に強ければ、トランセンドが潰れる可能性もあるが。。。
どちらも妥協しつつのレースだと1,2着はこの2頭で決まる公算大。
それでも無理が生ずると紛れが生じる可能性はある。
ここが今回のポイントだろう。

2着のトウショウフリーク。
昇級戦でしかも逃げ馬がたくさん揃った1戦だけに厳しいかと思ったら、意外なほどすんなり先行。
単なるスローな逃げ残りではなく、1分49秒台で走っているから、ある程度の評価が出来る2着。
先行してマイペースに持ち込むと力を十分発揮できるタイプか。
ただ、今回はトランセンドが居るから、エスポワールシチーも今回は先行策濃厚。
楽な逃げは期待できそうにないから展開的に厳しいか。


3着ニホンピロアワーズ。
この馬も本来先行タイプだが、前走いつもより下げたレースでトウショウフリークとは0.1秒差。
溜めてレースが出来ての結果だから価値がある。

4着ワンダーアキュート。
5ヶ月の休み明け。叩き台の要素が大きかった。そんなレースぶり。
伸びそうで伸びずに4着どまりだったが、1度使った今回は上積みが期待できる馬。
みやこS組では上昇度が1番期待できる馬。

7着キングスエンブレム。
シリウスS1着、みやこS2着と好走で迎えた去年のJCダートでは3番人気に押されたが結果は9着惨敗。
今年もステップは同じ。
しかしシリウスS2着、みやこS7着と成績は落ちる。
ただ、ずっと好走するのは並みの馬では無理で、ある程度負けている馬こそ、馬券では考えなければいけない。
ヴァーミリアンの半弟。ダート活躍馬が居る血統背景。
休み明け3戦目で一発がありそうなタイプかもしれない。
オッズは惨敗が色濃く反映されそうで人気は確実になさそう。
考慮の余地あり。


その他。
別路線から。

ダノンカモン。
南部杯ではトランセンドにあわやの2着。
実力は相当なところまで来ている。
しかし、重賞初制覇の期待の掛かった前走の武蔵野Sは2着止まり。
未だ無冠。
相手なりに走るタイプというのが定着してきてしまった。
特に1600mではあと一押しできないのかもしれない。
成績どおり、基本は1400mベストと見るのが妥当。
それだけに1800mの今回は距離克服が最大の課題。
ただ個体能力はかなりのレベルにあるはず。こなせないとは言えない。
馬券的には人気になったら軽視、人気にならなかったら買い。

シリウスSを初ダートで快勝したヤマニンキングリー。
芝重賞路線で活躍してきた馬。
遡れば札幌記念ではブエナビスタにも勝っている。
芝とダートの適正の問題はあるが、極論を言えば、日本の場合は芝路線の馬の方が、
ダート路線の馬より個体能力が高い。あくまで極論。
要は芝で通用しない馬がダートに行く場合は多い。
ダート適正があっても、芝で通用する馬は芝路線を進む。
ヤマニンキングリーはまさにそういうタイプであろう。
芝路線で通用していたが、頭打ちになってダート路線に矛先変更してダート適正が開花した。
今回はG1。2強をはじめ前走よりは相手強化だから、どこまで通用するかは分からない。
しかし底を見せていない魅力はある。
ただ、仕方がないが、ある程度人気を集めそうだから、その点が微妙。

JBCレディスクラシックを勝ったミラクルレジェント。
充実期を迎えていそう。
レパードS、関越SとJRAのオープンクラスでも一応、勝ちはある。
今回は相手強化だが、好調でどこまで通用するか。

JBCレディスクラシック2着のラヴェリータはJRAの重賞クラスでは好走実績が乏しい。
地方の牝馬限定タイプのイメージが強く、さすがに今回は苦しいか。

あとはダイショウジェット。
8歳を迎えたが、この馬なりに力を発揮。
南部杯、武蔵野Sもそれなりに健闘している。
最後はそれなりに伸びてくる馬。
前潰れになればの期待はある。
基本的に常に人気にはならないタイプだし、3着候補ぐらいなら、とりあえず抑えておきたい馬。