変革会議は衆参両院の計15人が参加し、代表は無派閥の青山繁晴参院議員が務める。中谷元・元防衛相(無派閥)や務台俊介元副環境相(麻生派)らがメンバーで、この日の初会合にはこのうち13人が出席した。
議連の趣意書では「派閥権力の中身・実質を全廃し、法改正による裏打ちによって恒久化することを実現させる」と掲げる。政治資金規正法の改正に向けても、党や各国会議員の主催以外の政治資金パーティーの禁止▽外国人によるパーティー券購入の禁止▽罰則の強化と国会議員の連帯責任――などを求めるという。
党内では、既に無派閥の若手・中堅議員有志でつくる「無派閥情報交換会」が発足している。【川口峻】
選挙活動についても「本来、公示という制度があるから、そこからしか選挙活動をしてはいけないはず。今の政治家はそれを守っていない。つまり、政治家のカネがかかるという言い分は政治のためではなく自分の選挙活動のため。国民のためではない」と切り捨てた。
普段はYouTubeを使って政策を訴え、スポンサー収入もとっていないという。野党の国会議員でもなかなかいない清廉潔白の度合い。ただ、青山議員は「今の政治に疑問を感じている議員さんは多くて、私がつくるグループは94人いる」と、決して政治家も捨てたものではないと考えている。そのためにも今回の問題を機に、派閥は一掃されるべきというのが持論だ。「今の派閥は党の中に勝手に党を作っている。そこに親分子分がいて、親分に気に入られるとお金や地位が下りてくる。だから国民よりも、親分のために気に入られることが重要になる。こんなことは自明の理」
臨時国会が閉会となり、まもなく特捜部による本格捜査が始まる可能性が高い。青山議員は「国費をこんなに使って事務方までしかたどり着けなかったら、特捜部は終わり。必ず政治家にまでいかないといけない」と、成果を上げるのは検察の義務と考えていた。
自民党は15日、2022年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例代表)、2位は堀内詔子元五輪担当相(衆院山梨2区)で、21年と同じ順位を維持した。3位は高市早苗経済安全保障担当相(同奈良2区)だった。
青山氏は7月18日付のブログで、同僚議員から「所属する派閥の長から、旧統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ」と明かされたと紹介。青山氏自ら派閥の長に面会し、旧統一教会による支援が一般有権者に明らかにされていないのは問題だと指摘し、関係見直しを求めたが、「派閥の長は具体的に答えなかった」という。
青山氏は3日、「派閥の長」が誰を指すのかについては明らかにしなかった。「僕自身は、いかなる団体の支援も受けていない」とも語った。【李舜】