功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

香港、尖閣と消費減税の議員立法(2020-06-30 10:57:39)

2020-06-30 12:22:14 | On the Road

▼先ほど、中国の全人代常務委員会が、香港から自由を最終的に奪おうとする「香港国家安全維持法」を可決しました。
 いま午前10時59分、中国からの正式発表はまだなので、施行日などは不明です。
 事前の情報では、明日から即、施行する可能性が充分にあります。


▼中国はこの悪法を施行することによって、香港が実は中国にもたらしていた利益、香港が持っていた中国にとっての巨大なメリットを、実質的に喪うと考えています。
 浮かび上がるのは、独裁者の孤独な不安です。
 武漢熱をめぐる失政が引き起こした経済の崩壊によって足元の揺らぐ習近平国家主席は、香港の自由を許せず、香港の代替地を作ろうとしています。
 また西太平洋を支配したい野望のために、日本から尖閣諸島を奪って、その野望の拠点にしようとしています。
 いずれも無理が過ぎる動きです。

 しかし、独裁者の失敗政策に終わる可能性があるからといって、日本が安穏としているわけにいきません。


▼「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)は本日6月30日の午後に、閉会中の国会内にて、執行部会を開き、この香港の問題と、尖閣諸島を護るための新たな議員立法、それからずっと取り組んでいる消費減税の議員立法について協議します。







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「鬱勃たるパトス」(2020-06-29 05:46:11)

2020-06-29 18:42:04 | On the Road

▼きのう6月28日の日曜、現職閣僚のおひとりに電話し「現在の政治は、いつも『できない理由』を探すという誤りに陥っています」と申しあげました。
 交渉が継続している、交渉の真っ只中にあることですから、具体的な中身をこのブログにて明らかにできません。
 それを、主権者に対していつも申し訳なく思います。
 しかし、交渉は途中経過に意味があるのではなく、主権者にとって良い結果を生むことが本来の目的ですから、交渉経過を途中で晒 ( さら ) す愚をおかすことは致しません。

▼安倍政権と官僚機構がなかなかやろうとしない、幾つもの政策課題について、「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) と共に交渉を続けていて、このごろ、あらためて自戒していることがあります。
 それは直接交渉をしているときは、「良く分かった。前向きに考えましょう」と仰っている人にこそ、裏では「あれは駄目だよ」、「難しいね」と囁いている人が居るという事実です。

 これは、世に常にあることです。
 すなわち人間の本性のひとつとも言える、裸の現実です。
 それに落胆したり失望したりするようでは、そもそも国会議員という交渉と議論が職務の仕事に就く資格がありません。
 だから、まったく、がっかりしたりはしていません。
 同時に、「良く分かりました」と言われて思わず、安心したりする甘さがおのれに果たしてないかということには、徹底的に向き合っていかねばなりません。

▼そのうえで、相手と話しているときには良きことを言い、その相手が居ないときには悪しきことを言う、そのような人物、議員には、日本の指導者を務める資格がありません。
 ぼくは安倍晋三総理と、意見の違いが多くあります。
 しかし安倍総理には、こうした「直に仰ることと、他の人に仰ることが違う」ということがありません。
 少なくとも、不肖ぼくとの間でそれが起きたことが一度もありません。いつも考えをはっきり仰います。妙に含むところがあったり、裏切ったりされることがありません。
 その意味で、日本国総理たる資格をお持ちだと思います。意見が何度、食い違っても、そこは変わりません。


▼一方でなぜ、相手にはその都度、耳に良いことを仰り、あとで違うことを仰る人が出るのか。
 先ほど申しましたように、人間の性 ( さが ) でもあります。
 けれども、日本国民の運命を直接に左右する政 ( まつりごと ) においては、人間の性ですねと言って済む問題ではありませぬ。
 そのような挙に出る最大の理由のひとつは、喪うものがあるから、権力が欲しいからです。安倍さんのあとに総理になりたいからです。

 ぼく自身を顧みれば、4年前に国会議員となってから今日まで、議員としては喪うものがありません。地位とカネについて欲するところが無いからです。
 みなさんにとっては聞きたくないことかも知れませんが、命についても、もはや欲するところはありません。
 これは、ただのぼくの個人的生き方であると同時に、その姿勢で臨まないと、何も変わらないからです。

 歴史の永い日本国に降り積もった既得権益、特に敗戦からのたった75年で凝り固まった「資源のない敗戦国でいることを利権にしている構造」は、とてつもなく分厚く堅い。
 事実は、世界第6位という広大な海に資源はあり、敗戦は西暦1952年4月28日の主権回復を持って終わっています。
 それにもかかわらず資源の無い敗戦国なんだと国民を欺 ( あざむ ) くことから利権を得ている、たとえば「戦勝国アメリカに仲介していただいて高い資源を中東の独裁者から買っていればいい。これまでそれでやって来たんだから」と旧来の経済構造を続けるよう仕向けて、国民に資源の輸入代金を背負わせ、日本を真の独立国ではなく従属の国にとどめています。
 その中心に居るのが自由民主党であり、残念ながら野党はそれを裏から補完していると、暗黒国会の現場に立って言わざるを得ません。
 この仕組みの巨大な壁に、たとえちいさな穴でも穿 ( うが ) つには、すべてを捨てて掛かるしかない、その迫力だけがわずかにでも事を動かす可能性を持つのです。

 そして穴は、内部から開ける穴がいちばん効く。外からガリガリやっていても、それはやっている振りに終わりかねません。

▼少年時代に愛読した日本の書のひとつに、「鬱勃たるパトス」という言葉がありました。
 蛇足を申せば、「うつぼつたる」とは、空に湧く雲や繁る木と草のごとく胸の裡 ( うち ) に心意気が満ち満ちて今にも溢れ出ようとすることですね。
 パトスというギリシャ語は、エートスの対義語で、わっと湧き出て物事を変える力のある感情のことです。
 パトスは、かつて旧制高校で青春を生きるときに使われることがあったと、その書に記されていました。

 国会議員になって鬱屈が日々、深まります。
 夜半の苦しみは、なかなかのものです。
 しかし思うのです。
 鬱屈のなかの一字は、この鬱勃たるパトスにも含まれています。
 それなのに憂鬱の意味はない。その影はない。
 そうです、鬱屈こそ、前へじりじり進む力に変えねばなりません。

 月曜の朝に、いつも思うことです。
 一緒に歩けるひとだけで良いから、これからも一緒に歩き、必要なときにはじりじりと匍匐 ( ほふく ) 前進を試みましょう。
 ね ?





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「もう30分も延長しているので・・・そろそろ」(2020-06-28 08:32:44)

2020-06-28 12:37:00 | On the Road

▼頭で分かっていることも、現場で直面すると、何事も意味が大きく変わります。
 きのう6月27日土曜に、ニッポン放送のネットイベントに参加して、それをあらためて痛感しました。



▼ほんとうに打ち合わせなくやりましたから、ぼくは映像があるとは思っていませんでした。
 ラジオ局ですから、音声だけのネット番組かと思っていました。
 局に着いて、控え室へ入って、飯田アナウンサーや桐畑プロデューサーと顔を合わせても、まだ気づかない。
 ニッポン放送初の女性社長、檜原 ( ひわら ) さんが顔を見に来てくださっても、まだ気づかない。
 オンエアの直前になって、桐ちゃんから「カメラ合わせをちょっとだけ、お願いできますか」と言われてスタジオを覗いて初めて、どうも映像込みらしいと分かりました。



▼ところが、使う設備の小さいこと、従事するスタッフの数の少ないこと。
 テレビ局のそれらとは、比べものにならない。
 すなわち、合理的なコストしか掛からないようにみえます。

 ぼくは以前から、テレビ局の設備とスタッフの重さは四輪のレースに似ていて、ラジオ局のそれは二輪のレースに似ていると思っていました。
 四輪、二輪、ともに超高速でレーサーが命をかけて競うわけですが、ささえるコックピットの布陣が、大きく違う。
 二輪の方が遙かにコンパクトです。

 ラジオ局がネットを使って映像込み、つまりテレビと似た番組をやるとき、コストがずっと小さくて済む。

▼それだけではなくて、2時間半にわたるオンエアが一切、CMで途切れない。
 きのうのようラジオ局が有償での実行に踏み切れば、スポンサーなしでやれる。

 しかも、ぼくは時間を何も意識していませんでしたが、飯田こうちゃんが「もう30分も延長しているので・・・そろそろ」と仰って初めて、予定の2時間を超えて2時間半になっていることに気づきました。
 つまり、話が盛り上がったりすれば、かなり予定時間を超えて続けたり、テレビには絶対にない自由がある。

 さらに内容についても、テレビ放送のように縛りを掛けられる気配がない。

▼これらのことは、視聴者、ネットユーザーにとって大きなメリットがあります。
 踏み込んだ情報に触れる機会が広がりますね。


 ぼくはきのう、水面下情報は実は話していません。
 ネット番組である以上、有償であっても1500円を負担すれば誰でも広く見られる発信ですから、たとえば外国勢力や、外国勢力に協力している一部の人に教えるわけにいかない情報は、頭のなかで徹底的にカットして話していました。
 それでも、たとえばかつて参加していた「TVタックル」のようなことは決して起きません。
 TVタックルは、収録のあとで編集によって議論が大きく改変され、時には、「青山さんはなぜ、笑っているだけで発言しなかったのですか」という真面目な問いを頂き、その収録では明らかにぼくがいちばん多く発言していたので、ほかの参加者に聞いてみると「そうなんですよ。私も放送を見て驚いた。最も発言の多かった青山さんが何も発言しなかったみたいになっていましたね」と話す国会議員 ( ぼく自身は当時、民間人 ) もいらっしゃったりしました。
 こういうことが起きませんから、きのうは、水面下情報は話さないけど、ギリギリまで踏み込んで飯田アナの問いかけに応えました。

 話が面白くないと思ったり、予定があれば、もちろんいつでも視聴をやめていいし、しかも後でフルに見直すことが楽にできる。
 CMもたいせつな情報ではあるけれど、CMに番組の流れを中断されるストレスはない。
 番組が尻切れトンボになる恐れが小さい。

 1500円の参加料は確かに負担です。
 同時に、このブログに「ネットは無償という時代はすでに終わった。有償で質の良いネット番組を選んで視る時代です」とコメントされたかたがいらっしゃいました。
 そして、きのうのネットイベント参加を終えてから、たまたまネット事情にプロフェッショナルと言えるほど詳しい人に話を聴くと、「まさしく有償によって質を上げる時代です」という意見でもありました。

▼当然、さまざまな考え方、多様なネット活用方法があります。あくまでも「ネットは無料で」という人もいらっしゃるでしょう。

 しかしラジオ局という小回りのきく組織がチャレンジした、ネット番組に実際に参加してみて、テレビという幾つかの時代を画した巨大メディアが終焉を迎えつつある現場のひとつを見たことにもなる、そう考えるのです。
 ボールはテレビ局だけにあって、視聴者の側は、自由な選択があるのみです。
 テレビ人にも良心派は居る。
 さて、どうするのですかと、問わないでは居られない。






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ニッポン放送から「DUEL」(2020-06-27 13:38:03)

2020-06-27 22:14:23 | On the Road


 それにてしても、です。
 海外の同胞への一律10万円給付をめぐって、いちばん分かったのは、国会議員のなかでも、総理をはじめ政府に入っている人、行政官の中でも局長とか偉くなった官僚、根性が足りない!
 気迫が足りない!
 批判を怖れて、わが日本のまつりごと ( 政 ) ができるか!



自由民主党内の手続きがまだ、続きます。
そこが無事にすべて終われば、政府に、海外同胞への一律10万円給付の具体案が届きます。


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いよいよ明日「DUEL」!(2020-06-26 11:32:10)

2020-06-26 18:41:54 | On the Road

 明日、ニッポン放送のネットイベントで、われらが飯田浩司アナウンサーと対論をやるのですが、その申込がまだできるそうです。
 さすがネットイベント!
 よろしければ、どうぞ。
 飯田こうちゃんは、素晴らしい能力があります。
 それは人から内緒の話を聞き出すことです。
 ぼくからは・・・それは、参加されてのお楽しみです。わはは。



「飯田浩司そこまで言うか!THE DUEL」

中止になったイベント「飯田浩司 そこまで言うか!THE LIVE3」の代替企画について、
現時点で可能な方法を検討した結果、スタッフ等の関係者を限定するなどの対策を講じたうえで、
企画&タイトルも変更し、オンライン配信限定での開催となりました。

■公演日時:6月27日(土)14:00配信開始予定
※「イープラスStreaming+」でのオンライン配信限定

■出演:飯田浩司、(ゲスト)青山繁晴

■料金:視聴券 1,500円(税込)

■視聴券の発売期間:6月8日(月)6:00~6月27日(土)15:00
 ここです。

※視聴方法、視聴端末、ネット環境等を必ず確認いただいたうえで、
視聴券の購入をお願いいたします。

■公式ページ:ここです。





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