「中国がわが国の度重なる抗議に耳を貸さず、ブイの撤去に応じないのであれば、政府は(中略)『海洋ゴミ』として、粛々とブイの撤去を実行すべきである」
青山氏は7人の議員とともに首相官邸で森屋宏官房副長官と面会し、ブイの即時撤去を求める緊急申し入れを「護る会のメンバー93人の総意」として手渡した。青山氏は「『総理の覚悟の問題』であると伝えてほしい」と述べ、別の議員も「(来週にも開催で調整中の)日中首脳会談を意義あるものにするためにもブイを撤去すべきだ」と首相への伝言を頼んだという。
中国が設置したブイについて、日本政府は国連海洋法条約に「撤去」に関する規定が明文化されていないことを理由に、抗議と撤去要請にとどめている。青山氏は「総理が政治責任を背負って決断すべき場面で、それがなされていない」と嘆いた。
青山氏によると、2日の党外交部会で、政府側から「ブイの外見は気象観測用に見えるが、データが送信されたり回収された形跡が見られず、使っているとは思えない。設置の目的は日本がどう反応するかを見ているものと思われる」と説明があったといい、青山氏は「日本は中国に瀬踏み、値踏みをされている」と話す。
青山氏は10日朝に出演したインターネット番組「帰ってきた虎ノ門ニュース」で、「岸田政権になってから自由民主党内の部会などの議論が官邸に軽く扱われている。議院内閣制の破壊にも繫がる。総裁を選び直さなければいけない」という趣旨を述べ、次期総裁選には「出ます」と明言した。
この発言について青山氏に問うと、「野望ではなく、やむにやまれずという思い」と答えた。出馬に必要な20人の推薦人確保は未定だという。
岸田首相が年内の衆院解散見送る方針を固めたことについて青山氏は、「党内の雰囲気がガラッと変わった。特に振り回された若手議員たちからは憤懣(ふんまん)が出ている。岸田政権は(総裁の任期満了の)来年9月までもたないのではないかという声も党内では聞かれ始めた」と明かした。
青山氏は6月にはLGBT法案の反対を明言して採決を退席した。
動画によると、警察庁側は、安倍氏について銃弾が身体を貫かず、体内にとどまっている傷「盲管銃創」が確認されたと説明した。
青山氏は注目の動画で、「(警察側に銃弾については)丸薬のような小さな丸いもの(と確認した)」「警察が噓を言っているとは思わない」「警察側も(銃弾が見つからずに)頭を抱えているのではないか」「(死亡後の)司法解剖で見落とされることはあり得ないので、それ以前の段階で紛失したのではないか」「陰謀論とは別にしても事件には未解明な部分がある」などと見解を示している。