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論争を招くタイプの人よりも、論争を招かないタイプの人の方がやりやすい(2022/07/11)

2022-07-12 16:04:35 | ニッポン放送

青山繁晴「憲法改正を求める声が高まれば、9条へ向かう可能性はある」

青山繁晴「憲法改正を求める声が高まれば、9条へ向かう可能性はある」

自由民主党・参議院議員の青山繫晴が7月11日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。7月10に投開票が行われた今回の参議院選挙について語った。 自由民主党・青山...

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自身の票が減少

飯田)各紙1面の見出しは「自民大勝」「自民党が改選過半数」など、63議席に達したことを報じています。今回はどのような選挙戦だったのでしょうか?

青山)6月22日の公示になるまで事前運動は一切しないということを貫きましたので、前半は人の集まりが少ないときもありました。後半戦はとてもたくさんの人に集まっていただくようになり、伝わる人にはきちんと伝わったのですが、私自身で言うと、前回より大きく票を減らしています。「自由民主党をなかから変える」という訴えが十分に主権者、国民の方々にまだ浸透していないということを痛感しております。

比例代表において「拘束名簿式比例代表制」と勘違いしている有権者も

飯田)やはり全国の皆さんに声を届けるというのは、なかなか難しい部分がありますか?

青山)そうですね。1つは以前の全国区が「比例代表」というよくわからない名前に変わり、個人名でも政党名でもいいという奇妙な制度になっているので、これを変えずにいた私たちの責任が自らに降りかかっていると言えると思います。

飯田)比例代表ということで。

青山)後半の終わりの方は、前回よりも大きな反応でした。しかし、青山繁晴に入れたつもりで「自民党」と書いて、私は名簿の最初の方に出ていますから、昔の(名簿の上位から決まっていく)拘束名簿式と勘違いなさっている方がいまもいらっしゃるのです。

飯田)拘束名簿式の比例代表制と。

青山)途中、懸命に訴えたのですが、この問題点を指摘しているのが私1人で、一部の人にしか届いていないため、そういうこともあるかも知れません。

衆院選での比例代表選挙は拘束名簿式だが、今回の参院選の比例代表選挙は非拘束名簿式

飯田)いまだと衆議院の比例代表の場合は拘束名簿方式で、各党が名簿の順番を決め、その順番の1位から順に当選していくという方式です。しかし、参議院選挙の場合は、党の名前を書いた人と各候補者の名前を書いた人の合算で議席数が決まり、そこから先の当選順位は個人名の得票の高い順で決めていく。説明するにも、これだけ時間がかかるというわかりづらさですよね。

青山)それでも、いま飯田さんは見事に短時間で説明なさったと思います。2021年10月に衆議院選挙をやって、そのときの名簿と今回の参議院の名簿で意味が違うというのは、忙しい生活と仕事をなさっている主権者におわかりになっていただくのは難しいですよね。

飯田)青山さんがおっしゃった名簿の1位というのは、自由民主党の名簿のなかではあいうえお順で書くから、青山さんの名前がいちばん上にあるという。

青山)1位ではないですが。

飯田)1位ではないわけですが、いちばん最初の方にあるという。これをみると、自民党と書けば青山さんの票になるのだと、みんな思ってしまうというところですね。

青山)その問題は解決しきれなかったのですが、やはり根本的には、私の自由民主党をなかから変えるという主張が十分浸透していないのだと受け止めています。

憲法改正について ~改憲発議に必要な勢力を確保。やらないことはない

青山)憲法改正については岸田総理のもとで、改憲の可能性は以前よりあると思います。

飯田)そうですね。

青山)論争を招くタイプの人よりも、論争を招かないタイプの人の方がやりやすいところがあります。その上で大事なのは、やはり9条の問題です。私が当選10ヵ月のときに提案した案が通り、自衛の措置を取ることを付け加えることになりました。公明党などとの調整を経ながら、自衛の措置を取る自衛隊を明記するようになったのですが、このように、わかりにくくしていくのには私は反対です。ただ、現実にテーブルに乗ってくるのはほぼ間違いないと思います。改憲発議に必要な勢力をもう確保しましたから、やらないで済ますわけにはいきません。

憲法改正を求める声が高まれば、9条へ向かう可能性はある

青山)9条については、岸田総理は例によってしっかり検討なさり、まずは4項目のうち3分の2の発議に必要な数を集められるところから手を付けるのだと思います。ただ、私の案が通ってからも5年くらい経っていますから、その間、ある程度は公明党とすりあわせをしています。あとは岸田さんの決意と国民の声です。それから党内の私たちの声。憲法改正を求める側の声が高まれば、9条に向かう可能性はあると思います。

ウクライナ情勢で現実の姿を露呈した国連とアメリカ

青山)ウクライナ戦争で何が壊れたかと言うと、国連安保理の一角であるロシアが、あのような信じがたい蛮行を含む戦争を行っていることです。それから、頼みとしていたアメリカが、プーチン大統領が一言「核を使うかも知れない」と言っただけで、明らかに腰が後ろに引けてしまった。つまり国連とアメリカの2つを美化していた日本が、その現実の姿を見たわけです。

飯田)変わらなければいけない。



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