自民党の派閥の全廃を目指す有志議員らは22日、国会内で会合を開き、議員連盟「政治(まつりごと)変革会議」を設立した。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、人事を派閥単位で行うことをやめて、派閥パーティーを政治資金規正法で禁止することなどを求めていく考え。
変革会議は衆参両院の計15人が参加し、代表は無派閥の青山繁晴参院議員が務める。中谷元・元防衛相(無派閥)や務台俊介元副環境相(麻生派)らがメンバーで、この日の初会合にはこのうち13人が出席した。
議連の趣意書では「派閥権力の中身・実質を全廃し、法改正による裏打ちによって恒久化することを実現させる」と掲げる。政治資金規正法の改正に向けても、党や各国会議員の主催以外の政治資金パーティーの禁止▽外国人によるパーティー券購入の禁止▽罰則の強化と国会議員の連帯責任――などを求めるという。
党内では、既に無派閥の若手・中堅議員有志でつくる「無派閥情報交換会」が発足している。【川口峻】