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仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ファウンデーションの夢 第二部 ガイア 第1話 ピーター・フェルディナンド・ドラッカー

2022-06-19 09:59:30 | ミーターの大冒険
ファウンデーションの夢 

第二部 ガイア
第2話 

ピーター・フェルディナンド・ドラッカーPeter Ferdinand Drucker

 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。
 わたしYi Yinのサイエンス・フィクションはアイザック・アシモフの『ファウンデーション』シリーズをほぼ下敷きとして哲学者ノース・ホワイトヘッドの「移動と新しさ」の哲学に貫かれている。

あらすじ 

 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。
 ダニールは、以前にしたようにヒューミンと名前を変えてシンナックス大学に何食わぬ顔で入り込み、ガール・ドーニックを待ち構えていた。
 ガールは、どうしたわけか、彼が見いだしたことがらをとめどもなくヒューミンに話しはじめた。ダニールは、ガール・ドーニックの非凡な閃きを強く受けとめて、ロボットでありながら絶句する。
 ダニールのこの探索からファウンデーションの新たな叙事詩がはじまろうとしていた。ハリ・セルダンの故郷を目指したのは、ロボットにない人間の潜在能力に彼の第零法則を挑戦させたかったためであった。そこから何かが生まれそうな予感を抱いて!
 銀河の復興には歴史消滅から回復が必要であり、地球についての記憶を甦らすことが必定であり、その根幹には放射能の除染がその是非の鍵になっていた。
 ダニールの前途には避けられない大課題がよこたわっていて、明るい未来を塞いでいた。

7

「最初の沿岸の民、インマレイド系とその後の内陸ハンターであるモンゴロイド系の2種が特色」( Akira Nara fb.2019.4.9)

  廃墟になったカッシ市の上空でダニールの船は、いよいよ地球を離れようとしていた。
 超高度に仕上げられたレオナルドはすでに十分、会話の相手になっている。
ダニール 「レオナルド、ヘリコン人の地球時代の遺産は何かな?」

レオナルド 22世紀にいたジョン・ナックの『歴史思想書』に、「私の独断かもしれないが、20世紀ほど画期的な時代はなかった。それはその後の宇宙開発の時代を切り開いた偉大な3人を生んだからだ。そのなかでもドラッガーが優れていると言いたい。なぜなら、彼はニフ人の中に他の民族にはない光明を見いていた。かの民族は多くの脆弱さにもまして一つの秀でた能力を有していた。」
 そしてナックは、一つの神話を紹介しています。「神は偉大な頂きのふもとの、清らかな川の辺りに、ニフ人とヘリコン人の先祖を呼び寄せて、二つの苗木のどちらかを選ばせた。彼らはそれまでは同じ民であった。知恵の実のなる苗木を選んだグループは西に行き、命の実の苗木を選んだのが、東に移り住んだ。」ナックは巧妙に奈良氏の文章を引用して...

 私にも貴方にお訊きしたいことがあります。よろしいでしょうか?

Photo はドラッカーが在籍していたカリフォルニア、クレアモント大学。

ファウンデーションの夢 第一部 ダニールの地球探索 第5話 ガイア

2022-06-19 09:54:51 | ミーターの大冒険
ファウンデーションの夢 
第一部 ダニールの地球探索 
第5話 
ガイア

前史

銀河暦 12028年 
 ダニール・オリヴォー、宰相を辞任。ハリ・  セルダン、宰相になる。
銀河暦 12038年 
 ハリ・セルダン、宰相を辞任。
銀河暦 12040年 
 ウオンダ・セルダン生まれる。
銀河暦 12048年 
 ドース・ヴェナビリ、死去。ベリス・セルダン生まれる。
 ハリ・セルダンの盟友ユーゴ・アマリル没。
銀河暦 12067年 
 ハリ・セルダンに対する裁判の結果、公安委  員会は百科辞典財団をターミナスに放逐。ガール・ドーニックファウンデーションの51番目の委員になり、第1ファウンデーション全般を仕切る。ボー・アルーリン、ガールを補佐し、第2ファウンデーションとの繋がりを助ける。

あらすじ

 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。

 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。ダニールは、以前にしたように、ヒューミンと名前を変えてシンナックス大学に何食わぬ顔顔で入り込み、ガール・ドーニックを待ち構えていた。ガールは、どうしたわけか、彼が見いだしたことがらをとめどもなくヒューミンに話し出した。
 ダニールはガールの非凡な閃きを強く受けとめて絶句する。
 次にハリ・セルダンの故郷を目指したのは、ロボットにない人間の潜在能力に彼の第零法則を挑戦させたかったためであった。そこから何かが生まれそうな予感を抱いて!

 わたしYi Yinのサイエンス・フィクションはアイザック・アシモフの『ファウンデーション』シリーズをほぼ下敷きとして哲学者ノース・ホワイトヘッドの「移動と新しさ」の哲学に貫かれている。

5 
 ダニールは、ようやく完成した10万倍の容量のデータロボットに問うた。「レオナルド、ヘリコンの基本情報をたのむ。」
 次の目的地は、ハリの故郷ヘリコンだ、天才を生んだ星の理由を知りたい。そして避けられないであろう暗黒時代の次の世界のイメージがきっとみつかるかもしれない。それに、ハリにも、彼の家族にもすまないことをしてしまった。あのガールも、今ではトランター行きの定期便に乗っているはずだ。突然ガールが蒸発した学会は少しの騒ぎがあっただけであろう。多額のクレジットをバッグに入れてあげただけで。ガールの家族にはそれとなく言いくるめたけれど。
 「ヘリコンはその質量が1%だけ先ほどまでいました惑星シンナックスより少ないため、農業は主に水耕栽培が室内で行われ、特にタバコが際立っています。...移住者は地球時代の物理生物学者のラブロックが、地球は一個の生命体であるというガイア主義者が主で...」
 そういえば、ハリもタバコ水耕栽培の農家出身と言っていた。
 それにしても、ガイア!