東京の田舎から

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青梅線から中央線への直通列車の減便

2021-01-15 17:41:12 | ぼやき

 表記のことについて、JR八王子支社から、令和2年12月18日に「2021年3月ダイヤ改正について」との表題で発表がされていた。筆者は昨日の夜に気が付いたのであるが、これを見て、「青梅の衰退が一段と進む」と考えた。

 過日、筆者は「東青梅駅の単線化」への「勿体ない改悪工事」について、このブログで書いているが、これに続いて、今回は、青梅線と中央線との直通の減便である。なお、この発表は、JR八王子支社のホームページにある。

 その内容を、この発表から、その一部を簡略化して引用(引用部分太字)すると、

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3 中央快速線・青梅線は平日の直通運転を一部見直します。

 中央快速線・青梅線は平日の夕通勤時間帯の直通運転を一部見直し、立川駅ホームの混雑緩和と、立川始発列車への着席サービス向上を図ります。

とあり、

【上り】は、青梅発17:51、19:08の東京行きが立川行きとなり、代わりに、立川発の東京行きと、豊田発の東京行きとなる。但し、青梅線からの乗り換え時間は2分であり、同じホームでも乗り換え可能かは判らない。

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 さて、この「一部見直し」とは、東京からの青梅行きが2本削減、また、青梅からの東京行きが2本削減であり、合計4本の直通が「減便されてしまう」ということである。

 ところで、この説明が何とも不可解である。すなわち、「立川駅ホームの混雑緩和」とは、不思議な説明である。すなわち、青梅線ホームとの乗り換えが発生するのであるから、逆に混雑が増える筈である。したがって、この説明は変である。

 そして「立川始発列車への着席サービス向上を図ります」との説明であるが、下り列車で見ると、青梅線への乗り換えは、乗り換え時間が「5分」のものと「マイナス1分」のものがあり、「次を待って乗れ」ということであり、立川からの「着席サービスの向上」には何らの寄与はない。

 そのように考えると、この説明は、中央線・立川駅または豊田駅の利用者に対してのものであろう。そして、勘ぐれば、2023年に「始まるとされているグリーン車」の運用時に、「青梅線の利用は少ない」と見られているのであろう。

 例えば、下り、東京からの青梅行きでは、東京からのグリーン車の乗車は、恐らくは、立川で大半が降りてしまう。そのため、グリーン車を連結した中央線列車を青梅線に直通させても、経費の無駄と考えられたのではないか? グリーン車の増結時に減便すれば印象が悪いので、今、その布石をしたのであろう。そうであれば、この「改正」もグリーン車増結による、青梅線の切り捨ての一環である。

 また、東京行きの上りであるが、この時間、やはり青梅線からの乗客ではグリーン車は満席にはならないであろう。しかし、普通車グリーン席は指定席ではない。そのため、途中駅で満席となれば、その後に乗車した場合、グリーン料金を支払っていても、座れない。乗る方にとっては、このような危険性がある。そして、立川から乗車する人にとっては、もし満席であっても料金を取られてしまう。したがつて、満席を警戒して乗車する人数が減少してしまう可能性もある。そこで、間違いなく乗客が多く見込める、立川または豊田始発を増やして「着席サービス」を向上させたいというのが目的であろう。

 そもそも、「グリーン料金」という「割り増し料金」を取るのであれば、「着席を保証する」のが当然であろうところ、システム構築の経費削減のためであろうか、その他の理由があるのかは判らないが、それをしていない。そして、「グリーン席券の発売枚数の制限はない」のであり、当然に「グリーン料金を支払っても座れない人」が生じてしまう。

 その商売上のリスクの軽減策に、「立川始発が必要になって」の「改正」ならぬ、青梅線利用者にとっては「改悪」をしたのではないか?と筆者は考えてしまう。

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 なお、筆者がこのブログ、2020-09-05「東青梅までの複線区間が単線にされてしまう」で書いた記事の後日談をついでに書いておく。

 筆者は、この単線化が青梅と青梅線のこれからに多大な悪影響が生じるであろうと危惧している。そこで、この記事を青梅市議会の「役職にある偉い議員さん」に、これを郵便で送ったところ、わざわざ、議員さんが私宅に説明に来てくれた。

しかし、その説明は・・・

議員「八王子支社に聞いてみたら(単線化は)本当らしい」

  「しかし、単線にしても現状の本数は維持するとのことであった」

  「そもそも、このコロナ蔓延で、2023年に実現できるか否かとのことであった」

とのこと。

 この回答からは、青梅市として取り上げて、何らかの対策をする気は無いようであった。

 青梅市と市議会は、将来の青梅市の「衰退の原因となりかねない」との認識をしないのであろうか。否、衰退しても仕方ないと諦めているのかも知れない。

 そして、東青梅駅の単線化に続いて、今度は、東京との直通列車の削減である。こうしてみると、青梅市は東京都の範疇に入っていないのかも知れない。そして、市民もそう思っているのかも知れない。

 さて、何とも締まりの無い結末であるが、何とも書きようが浮かんで来ない。

【了】

 

 



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