10月3日(木)リオンホールで「防災講演会」があり、行って来ました。
災害伝承10年プロジェクト「3.11東日本大震災その時、地域は!」というタイ
トルです。講師は総務省の災害伝承語り部で仙台市青葉区連合町内会長協議
会会長の島田福男さんでした。さすが語り部というだけあってお話はとてもわか
りやすくお上手でした。
「平時にできないことは災害時にはできない。」
土地柄で車の利用者が多く、何回ルールを作っても皆さん車で避難する。
2011.3.11の前にそれまでの災害ですでに川平地区防災対策連絡協議会が
できていて行動計画もあり、実際に総合防災訓練もされていたので、東日本大震
災の時は比較的に冷静に対応できたそうです。指定避難所を自主的に開設して、
避難者カードを発行して、避難者カードに基づいて救援物資の配給をおこなうなど
なかなか訓練をしていなければできないことです。
発災時に大切なことは①照明用発電機、灯光器を用意すること(暗いと集団がパ
ニックになる)②避難者カードをつくること。の2つだそうです。
その後幸いにも14日には電気が復旧して、16日には指定避難所を解散できたそ
うです。避難所から帰宅しない人もいたそうですが、自主運営ということを話すと皆
さん帰宅されたそうです。このへんもなかなか言いにくいことかと思いました。
津波がなかったとはいえ、大きな混乱もなく災害を乗り切った大変模範的なケース
と言えるでしょう。避難所運営の困った例などが多く報道されるなか、こういったケ
ースの伝承も必要だと思いました。
次の予定があり、50分ほどしか聞けませんでしたが、大変有意義なお話でした。