10月4日(金)今日は東京2020大会感染症対策勉強会に参加しました。
渋谷区の鈴木けんぽう議員の呼びかけで地方議員向け勉強会です。
講師はサノフィ株式会社の村田さんとGRJapanの高畑さんと山村さんでした。
薬にもいろいろな種類があり、低分子医薬品、バイオ医薬品、分子標的薬、
抗体医薬品、漢方薬などがあり、その中の健康な人にうち人間が本来持って
いる免疫力を活用して感染症などの病気を防ぐ医薬品がワクチンです。
感染症対策では、感染源対策、感染経路対策、と免疫のない人に免疫をつける
感受性者対策として予防接種=ワクチンがあります。
日本での予防接種法では定期接種は年齢で区切られていて、任意接種は個人
の判断にまかされています。現在日本では定期接種18種=BCG,MR,麻疹、
風疹、水痘、B型肝炎、2種混合、3種混合、不活化ポリオ、4種混合2種類、
日本脳炎、インフルエンザ、肺炎球菌2種類、ヒブ、子宮頸がん2種類と
任意接種10種=おたふくかぜ、黄熱、ロタウィルスなどが接種できます。
東京2020大会でなぜ感染症が問題になるかというと一定期間、限定された
地域において同一目的で集合した多人数の集団=マスギャザリングで感染症の
リスクがあるからです。
日本にはない疾病が入り流行=アウトブレイクするかもしれないのです。ワクチン
で防げるものは事前にワクチンを打てば良いですが、ないものについては検疫を
強化するなど水際で防ぐ必要があります。
数年前に(2014年)日本で69年ぶりにデング熱の感染例が見つかり、蚊が媒体
することから公園の使用が禁止になったりしたのを覚えている方も多いかと思います。
特に日本感染症学会が注意をよびかけているのが髄膜炎菌ワクチンだそうです。
日本でも2015年にボーイスカウトジャンボリーで症例がでています。162か国
から33000人が集まったようです。
訪日外国人がふえると感染症のリスクが伴い、サーベイランス=注意観察の強化が
重要です。ワクチンがある感染症は事前にワクチンを接種することが必要です。
大会ボランティアも多いですし、大会関係者や医療関係者で協議会をつくっている
ようですが、十分に対応するようにしていただきたいです。
とりあえず情報発信と情報共有が大前提で、くれぐれもいたずらに不安をあおるよう
なことは避けていただきたいと思います。