及川妙子の元気日記

年4回の市議会だよりを中心にお送りします。
また、政策課題や考えることなどについては随時掲載させていただきます。

「姿見の池」を復活させた人のお話です(5/16)

2021-05-19 10:58:14 | 日記

5月16日(日)「緑と自然を育てる会」の総会に出席しました。

その時に「姿見の池」を復活させた国分寺市役所の石島修二さんの記事のコピーを

いただきました。

姿見の池は鎌倉時代までさかのぼり当時の遊女たちがその姿を映して見ていたという

ことから「姿見の池」という名前になったそうです。

残念ながらその後高度成長期に埋め立てられてしまいましたが、現在は見事に復活し

ています。その復活に尽力したのが石島さんでした。

1995,年から姿見の池周辺整備を担当した石島さんは東京都の飯田さんと相談しながら

まず市に用地買収を働きかけ、目途が立ちました。

事業費については一般的な法定補助事業=道路・公園・緑地などの整備に該当しない

ため、環境庁と東京都に何度もアポなしで押しかけて環境庁指定の名水百選の保全を

突破口として補助要綱の確約をとりつけたそうです。

そして、1997年環境庁の「井戸・湧水復活復活再生事業」を98年には東京都の「水循

環再生事業」を制定しこれを活用して事業が動き始めました。

が、新たな問題は「池の水がない」ことでした(-_-;)

水源に悩んでいた石島さんは地下湧水に目をつけました。

1973年に開通した武蔵野貨物線では何度か西恋ヶ窪地区で地面から水が湧き出る被害

が発生していたため、国鉄はトンネル内に水抜きの横井戸を設置して地下水を下水道

に流していました。これを姿見の池に流し込むようにJRにお願いしましたが、協力を

得られませんでした。

その後民営化したJRは下水道料金が負担になり始め、ついに石島さんと飯田さんの

働きかけが実り、2000年JR、東京都、国分寺市で湧水利用に関する協定が締結され、

JRが横井戸からの湧水を地上に送るポンプ設備を全額負担して整備し、国分寺市は

下水道法の特別免除措置を認めたそうです。

こうしてトンネルの湧水が姿見の池に流れ込むことになったそうです。

私はこの話はうすうす断片的に聞いたことはありましたが、今回はじめて全体の経緯

を知り、大変驚きました。

国分寺市の職員でこんなに素晴らしい人がいたこと、また一人の職員の努力が実を結

んで「姿見の池」が復活したことは大変すばらしく、後世に伝えていく必要性を痛感

しました。

国鉄の民営化などさまざまな要因があったと思いますが、復活にかける情熱に心から

拍手を贈りたいです👏



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