数日前の夕方、野生のテンを捕まえました・・・
それが何と、うちの近所のもと田んぼの草むらの中で・・・
近所の人が教えてくれてカメラを持ってすぐに見に行った。
驚き! ですよ。
けど・・・
カメラを覗きながら動きを見ていると、どうもおかしい。
ピョン ピョン って跳ねては、コテッと倒れる感じ。
それを何度か繰り返す。
不思議に思って 静かに一歩一歩近づき
5メートルくらいまでの距離まで行ったがまったく逃げる様子もなかった。
そして、草丈と同じくらいまで背を低くして動かなくなったので、
「もしかして弱ってる?」と思って
何とかしたい思いで、さらに近づいてよく見てみました。
やっぱりおかしい。
頭を斜めに傾けていて なんとなく目が合ったような気がした。
で、道路から見ていた人には止められたが、捕まえようと思い、
直接手で触るのはまずいので、
着ていたカーデガンを脱いで上からかぶせて包むようにして捕まえた。
暴れたりもせずにおとなしかった。
家の猫用キャリーの大きいのに入れてしばらくは様子見・・・
額の黒っぽい部分、毛がなくて剥げてます ↓
首を上げるとふらふらしてまっすぐでいられない感じ。
まず、プラ容器に水を入れて飲みやすい場所に引っ掛けてやると
ガブガブとすごい勢いで飲んだ。
次に、何か食べ物?
と言っても、猫のフードしか思い当たらず、
メディファスのドライをパラパラと鼻先にばらまいたら…
何粒かだけどカリカリと音を立てて食べ始めた。
少しですが食べてくれてよかった。
そのあとは猫のように丸くなって寝てしまい、
時々位置は変わってましたが、けっこう長いこと寝ていました。
ちょっとだけど食べてくれたし、
水は飲んだし、
元気になるかもしれない…と期待が持てた。
次の日の朝、、、
キャリーから出たいのか、ガチガチとキャリーの入口の格子をかじってました。
元気になったように見えて嬉しかったですが、
しばらくすると入れてある猫のフードは散らかしたままでまた寝てる。
昼間でも倉庫の電気は消して静かにさせておきました。
時々減ってるので新しい水に交換、
エサも小さく切った魚肉ソーセージやら、猫用のささみとかやりましたが
最初だけホンの少しだけで多くは食べず。
実は、捕獲してすぐに知り合いの猟友会の人に相談したら
すぐにテンを見に来てくれて、
その時、
「 この様子じゃ明日まで持たないかもよ。」
とは言われてた。
でも、わたしは
「 外傷はないようだし、ただ食べ物がなくて衰弱してるのかも… 」と
安易に考えていたんです。
が、、、それはやはり違っていました。
3日目の朝、死んでしまいました。
前夜から呼吸が荒くなってきてる気がして
夜中にも起きて様子を見たりしましたが、
その時にもガチガチとキャリーの入り口をかじってた。
で、その後、たぶん、未明に亡くなりました。
たとえ弱っていると分かっても、
人間が野生動物にやたらと手を出してはいけないんだそう・・・
県や市に相談し、保護しても良い動物かどうかの確認などが必要で、
たいていはそのまま自然に返すのが一番いいと言われるそうです。
いろいろ理由はあるのかもしれませんが、
なんか割り切れない気持ち。
テンちゃん ( ← 息子がこう呼んでた )
結局 何もできなくて ゴメンね。
ただ 苦しい時間を長引かせただけかもしれなかった。。。
おそらく昨年生まれのまだ若い子だったようです。
では、また