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『2025の壁』を乗り切る組織体制の提言!

2019-11-12 19:34:08 | コラム

経済産業省が2018年に発表した『DXレポート』

以降、多くの企業の高い関心を集めています。

その内容は、現在のレガシーシステムの課題を解消できなければ、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できないだけでなく、2025年以降、年間最大12兆円(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性がある!とされています。
これが「2025年の崖」と呼ばれている課題です。

詳細なレポート内容は添付を参照下さい。

https://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907010/20180907010-1.pdf

レポートが発表されて1年が経過し、多くの企業では、対策投資の大きさと人材不足の現実が見えるにつれて、戸惑いと困惑が広がり始めています。

現代はネットワーク社会。インターネットで繋がったWebソサエティでは、当たり前の利便性に対する維持コストが、どれほどのものなのかを多くの人々は知りません。

『システム』は社会インフラになり、組織経済活動の基盤となっています。
AIやビッグデータが話題となり、間もなく5Gが社会実装される2020年!
残された時間は5年しかありません。

どうすれば良いのでしょうか。

11/14の日経新聞に、識者からのコメントが掲載されています。(p40 記事広告面)

記事では、専門家の立場から的確な指摘をされていると感じますが、私自身、インハウス総務で、「購買・資産管理」の責任者を経験してきた視点で見ると、今まで蓋をしたまま蓄積されてきた組織経営意識の問題が根底にあるように感じます。

システムは「コスト」という意識です。

基幹システム等を構築することは「CAPEC投資」と認識されますが、それを維持するのは「OPEXコスト」とみなされるのが普通。

総務部門の問題と同じように、当たり前を維持するのはコスト!との認識です。
情報システムや総務サービス等は、「売上・利益」を生まない『コスト』として、なるべくお金をかけない事を「評価」する経営意識。
もちろん無駄は排除しなくてはなりませんが、『システム構築』にあたり、中長期視点を考慮したグランドデザインを描き、戦略的にDXロードマップを敷いてゆけるCIOがまだまだ不足しているのが現実です。

私は、CIOはIT経験者でなくとも良いと思っています。「場」のアーキテクト&デザインのセンスと、経営視点でのシステム知識や、システム&デザイン思考力を持ち合わせている『CKO →Chief Knowledge Officer』的な『組織プロデューサー』を配置する事もひとつの考え方です。

(CKO に関しては以下参照)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Chief_knowledge_officer

CKO?何それ!
誰がやれるの? との疑問符ありますね。

誰もやらない仕事は「総務」の領域です。
「戦略企画総務部長=CKO 」と考えてみるのはどうでしようか。