凛とした空気を感じる冬の朝、
今日は「幸福」を測る試みを紹介したいと思います。
「幸福」のレベルは様々です。
個々人の幸福
家庭の幸福
地域の幸福
組織社会の幸福
コミュニティの幸福
国の幸福
そして、地球の幸福!
また、「幸福」の定義も様々です。
人それぞれの「幸福」とは、自分自身の心の感受性です。
組織社会の「幸福」は、集団の経済性・社会性、安心・安全性 つまりWell beingです。
そして、地域や国の「幸福」は平和性であり、地球の「幸福」とは環境性。
総じて『幸福とは愛』と言い切る人もいます。
と考えてみると、今日紹介する様々な「幸福度指数」の意味が見えてきます。
先ずは、
地球幸福度指数(The Happy Planet Index)
イギリスの環境保護団体「Friends of the Earth」が提唱する、国民の満足度や環境への負荷などから「幸福度」を計る指標です。
この指標は、国の発展度合いを測る指標としてこれまで重要視されてきたGDP(国内総生産)や HDI(人間開発指数)が、あまりに経済的な発展度合いを測るだけの指標であることの反省に立って、統計学者のニック・マークス氏が、英国の民間シンクタンクNew Economics Foundation(NEF)内に、作ったCentre for Well-beingでの活動が軸となっています。
人間活動の持続可能性を組み込んだ国の幸福度を測る新たな指標として生まれたのが「地球幸福度指数」といえます。
次に紹介する指標は、
「世界幸福度報告」World Happiness Report!
国連が発行する、幸福度調査のレポートです。
・1人当たり国民総生産(GDP)で示される富の大きさ
・社会的支援の度合い・健康寿命
・人生の選択の自由
・寛大さ(寄付の広がり度合い)
・国への信頼度(汚職等に対する認識)
の6項目を、自分の幸福度が0から10のどの段階にあるかを答える「世論調査(ギャラップ社が実施)」によって得られた数値の平均値で、世界の声を集めた「主観的な値」です。
但し、報告においては、この幸福度を、GDPや健康、寿命を含む6つの説明変数を用いて回帰分析し、各説明変数の寄与を求めて分析しているので、客観性もあります。
2021年の結果は添付参照
(日本は56位!)
https://eleminist.com/article/1184
そして、もう一つが世界幸福地図(World map of happiness)です。
英国のレスター大学の社会心理学者エイドリアン・ホワイト氏によって作成された国別の幸福度を表したマップです。
幸福度は「健康」「富」、そして「教育」から求められています。
幸福指標には、人生満足指数、Satisfaction with Life Indexや、生活の質Quality of Life(QOL)といった指標もあります。
私は、いずれの指標も意味のある統計であり、「場」つくりのベンチマーキングに活用できると思いますが、改めて「幸福」の意味を考えてみると、「幸福」とは人間一人ひとりが実感できる「喜び」や「楽しさ」そして至福の「人間愛」を感じられ、また感じさせる時空間だと思います。
「幸福」を軸とした「場」つくり!
これからまだまだ挑戦が続きます。
-続く-
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます