ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

【ライフシフトシリーズ】 シニア世代『プロフェッショナル顧問』への道

2019-11-22 10:19:47 | コラム

顧問斡旋会社がたいへんな勢いで成長しています。

私自身4社程お付き合いをしていますが、経験談に基づき雑感を綴ってみました。

「顧問」というと、組織社会を卒業(定年)したベテランの市場と思われています。(必ずしもそうではありませんが...)

その役割は、専門知識、経験識などなどをベースとした「アドバイザー」や「相談役」、「メンター」や「トレーナー」「カウンセラー」、そして「コンサルタント」や「参謀」などなど、立ち位置によりそのミッションは様々です。

知見や経験価値を買ってもらう営業を「顧問斡旋会社」は行っています。

一例ですが、「雇用すると年俸2000万円以上の優秀なシニア人材を30万円/月でご活用いただけます」といった具合。

企業側は『新卒採用した人材を育成し一人前にする期間コストを考えると、即戦力として30万円/月は高くない』と考えて案件が成立します。
顧問斡旋会社には多くのシニアが登録しており、そのデータベースからマッチングを行うビジネスモデルです。
シニア人材にとっても、定年後に社会繋がりを持てるのは良いことですし、これからどんどんと、このようなマッチングニーズは高まってくると思います。

ただ杞憂される現実もあります。
市場では、顧問=人脈紹介が顧問斡旋会社の主業務の一つとなっていること。
そのスキームは、斡旋会社の営業経費+紹介料が反映されて、顧問料配分割合は、概ね、顧問1 : 斡旋会社2 のようなケースもあります。

そして、『私は〇〇会社の社長を知っている』....が価値を生む「顧客紹介支援」が顧問業のように思われている現実。

1人の人脈が枯渇すると乗り換え!
こうした「人脈切売消費モデル」は、本来の顧問価値を活用することにはなりません。
 

顧問先の企業が持つサービス価値やプロダクトの価値を、紹介する企業等に「紹介」するだけでなく、価値創造の提案を行う事が本来の顧問価値です。
紹介先とのアポ取りだけを担う「顧問」と、価値創造提案までできる「プロフェッショナル顧問」

サラリーマン人生、最終コーナーに差し掛かる頃にはなると、ネット広告に出てくる「顧問登録」サービスに目がゆくものです。
私の経験では「登録」をしてから、具体的な話を受けるようになるには相応の時間がかかります。

その間、『プロフェッショナル顧問』への道をいかに作り上げて行けるのかを考え、学んでおくことも必要です。
例えば、「人脈」の価値認識と磨き方々を意識しておくこと。

「人脈」には以下のようなカテゴリー(私流ですが..) があります。

名刺脈
知人脈
友人脈
恩人脈
心愛脈

と言った段階です。
要は、

単に、どこかで『名刺交換した』レベル。
お互いに、顔も覚えていないケースも多々ありますよね。
でも「SANSAN」のCMにもあるように、きっかけ作りの価値はあります。

次の段階は、
『私はあの人を知っている』のレベルです。
昔の友達、遊び友達、飲み友達、等々、仕事繋がりだけではなく、人生時間の中で繋がっている人たちです。

そして、もう少し濃い関係による
『恩義を感じている繋がり』レベル。
師弟関係やお世話になった(した)人との繋がりです。

最後に、
『全幅の信頼とかけがえのない繋がり』
愛や情、そして心からの信頼関係による繋がり。相互尊敬の関係ともいえます。

私は、こうした「人脈」を適正にセルフマネジメントをして、新たな『社会価値創造』に転嫁してゆくことが『プロフェッショナル顧問』のミッション!と考えて行動しています。

HLD Labでは、私の経験談を交え『プロフェッショナル顧問』を目指されている方々への養成プログラムを用意して、シニア世代のライフシフトを応援しています。

ウェル・ビーング社会創造に必要なジェネラル・プロデューサーの役割とは!

2019-11-21 13:27:22 | コラム

昨日は、地元茅ヶ崎のチガラボでワーケーションネットワークの活動に参加しました。

今『ワーケーション』が花盛りです。

特に、自治体の熱気はうなぎ上りで、11/18(月)には300名以上の自治体と関係者が秋葉原に集まり、第二回ワーケーショ協議会が開催。私も参加しました。

地方創生の切り札として『ワーケーション』を社会に浸透させてゆこうもする動きは大賛成です。
地方には都市部には無い自然や、人情味ある地域コミュニティ、そして、何よりも「人間らしく暮らせる時間」を共有できる「気」が流れています。

それらは、私たち人間に与えられている『幸福社会共創資産』とも言えます。

でも、今の時点では、地方自治体、企業等の雇用側、従業員や職員等被雇用者側、そしてサービサーの四者が、其々の想いや思惑で『ワーケーション』がとらえられており、要は「同床異夢」状態の印象を拭いきれません。

同様の印象を持つのは私だけでは無いと思います。

7/18の決起集会、そして11/18のワーケーショフェスタに集まられた推進派の皆さんの熱意を、社会に届けてゆくのに必要な事があります。
『ワーケーション』のPRと並行して、日本社会に「働く」とは!の再定義と意識醸成をしてゆ事が重要です。
また、「ワーケーション」が適用可能と思われる職種は限定されます。
現場仕事をされている方々は、その場に居る事が必要であり、いまの時点ではテレワーク接客等は現実的ではありません。

仕事は色々!そして働き方も色々!

日本固有の労働法規に遵法しながら、「働く」とはを再定義し、合理的で『Happy LivingWork 』つまり、ライフ&ワークハーモナイゼーションの「働き方」をデザインできるジェネラル・プロデューサー(GP)が必要です。

GPの役割と機能は、関係者間の意識や思惑調整をしながら、『共通善』としての働き暮らす人たちの「人生幸福創造」と、「企業価値や社会価値創造」の両輪価値をバランスさせながら音頭を取ってゆくことが求められます。

HLD Lab はこの役割を担ってゆきたいと思っています。

『Talent 』と『Gift』 知的障害者の『Gift』を見出すSDGsプロモーション活動

2019-11-19 09:49:36 | コラム

人間が持つ「才能」や「能力」を表す英語に『Talent』と『Gift』という表現があります。

皆さんもよく耳にされる言葉だと思います。

ただ、一般的にイメージされる「タレント」は芸能人を連想し、「ギフト」は、贈り物をイメージするのではないでしょうか。

実は、『Talent』の意味は、生まれつきの秀でた特殊な「才能」の事。
ビジネス手腕やリーダーシップなど、上手なものなら何でも表します。

生まれながらに備わっていると言っても 『Gift』 程のものではなく、ある程度努力によって身につけてゆける才能とも言えます。

一方『Gift』とは、本来、『Gift from God』を意味し、神から与えられた「天賦の才」の事。

『Talent 』よりもさらに優れた才能とされ、芸術や学問の分野での飛び抜けた才能を持つ人の能力として使われたりします。

今、HLD Lab は、知的障害者の人の就労支援を行なっている方々と連携した活動を行なっています。

平塚にある「スタジオクーカ」は30年以上にわたり知的障害を持つ人たちのGift 発掘と就労支援をされています。

https://www.studiocooca.com/

関根社長は、私の小学校時代の同窓生でもあり、この活動を最近知ることになりました。

スタジオ見学をした時に、アート『Gift』を与えられたクリエイターが多くいる事に驚くとともに、ある想いが湧いてきました。

組織で総務人事の仕事をしている時に「障害者雇用」促進を進めたいたのですが、担当してもらう職種としては、主にルーティン作業やフィジカルワークを想定していました。

でも、彼等の作品をみていると、「アートクリエイター」として、オフィスや公共の空間「場」に「潤い」と「愛」の創作物を掲示・展示しゆく事により、「感性場」の演出アイテムとして貢献してもらえるのでは!とのアイデア。

要は、クリエイターとして「創作活動」に就労してもらい、創作された作品は、ワークプレイスに設置、掲示してゆくのです。

スタジオクーカには、既に創作品に相当の価値評価得ている「アーティスト」がいます。
作品が売れる事により、生活基盤も安定してきます。

『Gift』Finder としての社会活動を、SDGs理念の文脈に載せて社会に普及させてゆくソーシャル・プロデュース!
HLD Lab 「幸福社会場創造」の活動です。

『モチベーション』と『エンゲージメント』

2019-11-19 09:48:42 | コラム

何となく知っているつもりの言葉ですが、本意はどういう意味なのでしょうか。

【ビジネス心理学サイトより】

モチベーションとは、私たちが行動をするときの心理的な理由を言います。「やる気」や「意欲」と同じような意味で使うことも多く見られます。日本語では、「動機」のことです。その動機を与えたり、引き出したりすることを、「動機づけ」と呼びます。

【日本の人事部より】

「エンゲージメント」とは、従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」をあらわすものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。

モチベーションは「動機」、エンゲージメントは「愛着心」⁉︎

「動機」言い換えれば「やる気」とも言えますが、「やる気」を沸き起こす原動力は何なのでしょうか。

以下は「部下のやる気を2倍にする方法」ダイヤモンド社より抜粋したものです。

-Quote-

【モチベーションマネジメントに必要な3つの法則と9つの原理 26の技術】

法則1
希望の法則

(1)がんばればうまくいく
1明確なフィードバックを繰り返す
2フィードバックのTPOを考える

(2)十分にやれそうだ
3達成可能な到達目標を設定する
4下位目標の設定を工夫する
5気を楽に持てるよう原因を解釈する

(3)何をどうすればよいかわかる
6手本を目に見える形で示す
7自分が使っている方略を自覚させる

法則2
充実の法則
(4)おもしろい、確実に成長している
8面白みを発見させる
9成長が実感できるような目標を設定させる
10「being目標」と「become目標」の両方を持たせる

(5)自分で決めたことだから頑張る
11意志決定に参画させる
12積極的になっている部下を下手に揉めない
12思い込みでも、元気のよい時はそのままに

(6)期待されている
14人より優れていると思わせる
15ピグマリオン効果を期待する
16「期待されているからからこそ」と思えるように叱る
17貢献の場、責任を与える

法則3
関係の法則
(7)安心できる
18意思決定の拠り所をはっきりと示す
19この人と仕事をすれば大丈夫だと思わせる
20不合理な不安を解消させる

(8)関心を持たれている
21自分は評価されていると思わせる
22メンバーに「人」として強い関心を寄せる

(9)一体感がある
23アイデンティティを感じさせる
24そこにいてもいい仲間と思わせる
25メンバーをきちっと褒める
26集団心理にメンバーを巻き込む

-Unquote-

どれも頷けますよね。

別な視点で見ると
「心理的安全性」の高い「場」
幸福因子(慶應大学の前野教授が提唱される幸福学)に溢れた「場」
ともいえます。詳しくは、別の機会に!

そしてエンゲージメントに関しては、

「ここに居て良かった」!

「ずっとこの組織で働きたい」!

「この雰囲気と場の空気が大好き」!

的な気持ちを継続的に感じ続けられること!が「愛着心」の原動力です。
では、どのようにすれば、組織等への「愛着心」を感じられるようになるのでしょう。

以前このブログでも紹介したエッセンスを再掲します。

題して

「場」のエンゲージメントパワーを向上させる「妙薬」と秘訣!

エンゲージメントパワーの高い組織の「場」つくりの「妙薬」の一つは、「褒める」風土つくりにあります。

組織社会で良好な人間関係を築いたり、チームビルディングを円滑に進め、部下のモティベーションを向上させるには、正しく「褒める」事が大切です。

部下を持つマネジャーのみならず、社会生活を送っている全ての人たちにとって「厳しく鍛える」際の 有益な「褒め方」とは!

会社組織や官公庁、病院、学校、諸団体...等で働く全ての社会人は、様々な人間関係を抱えながら社会生活を送っていますが、自分の行動や行為が他の人から認められれば喜びや満足感を感じます。

人間誰しも「よくやった」と認めれればテンションも上がりますし、やる気スイッチも入ります。
組織の中でチームビルドする場合や、プロジェクトメンバーの活力を上げる場合に、貢献寄与したメンバー皆を「褒める」ことでチームモチベーションを上げる事ができます。

気をつけておかねばならないことは、モチベーション向上を企図した「褒める」とは、相手を「称える」事であり、相手を「おだてる」事ではない、ということです。

時々「褒めて育てる」意味を「おだてて育てる」と誤解している人がいます。
「称える」ことと「おだてる」ことは、本質が異なります。

何らかの価値を創造し、組織貢献を果たした場合には「称える」褒め方になります。
一方、成果を出させようと動機付けさせる段階で、チヤホヤして気持ちを有頂天にさせてしまうのは「おだてる」褒め方であり、何ら「価値創造」の成果に対するものではありません。

「おだてる」事の弊害は、自惚れに繋がり、組織力を低下させる事もあります。

組織社会に於ける良好な人間関係を維持したいと思う人たちや、部下を持つマネージャーは、正しい「褒め方」を知る事で、円滑な対人関係維持やチームのモチベーション向上を果たしてゆく事が出来てエンゲージメントパワーは上がります!

ただし、いくつかの留意事項もありますから気を付けましょう。
それは、称える褒め方もタイミングと頻度を考けなければ「おだてる」と同じ事になります。
また、誰から褒めらるかが重要です。
信頼関係の無い間柄で褒めても、それは嫌味にしか聞こえません。人間関係の土台をしっかり作っておく事が大切です。

最後に褒め達のマジックワード!
褒める「秘訣」の言葉! それは

「さすがだね!」

「すごいなぁ!」

「素晴らしい!」「素敵」

そうすれば「信頼関係」が築かれてゆき、こころの愛着が醸成されてゆくことになります。

何気なく使っている「モチベーション」や「エンゲージメント」とは、人間心理学を踏まえた奥深いものです。
組織を元気でワクワクする「場」に作り上げてゆくには、全ての仕事人一人ひとりが心に刻んでおくべき普遍的な法則や原理技術、そして心の機微を知る努力が大切です。

『2025の壁』を乗り切る組織体制の提言!

2019-11-12 19:34:08 | コラム

経済産業省が2018年に発表した『DXレポート』

以降、多くの企業の高い関心を集めています。

その内容は、現在のレガシーシステムの課題を解消できなければ、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できないだけでなく、2025年以降、年間最大12兆円(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性がある!とされています。
これが「2025年の崖」と呼ばれている課題です。

詳細なレポート内容は添付を参照下さい。

https://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907010/20180907010-1.pdf

レポートが発表されて1年が経過し、多くの企業では、対策投資の大きさと人材不足の現実が見えるにつれて、戸惑いと困惑が広がり始めています。

現代はネットワーク社会。インターネットで繋がったWebソサエティでは、当たり前の利便性に対する維持コストが、どれほどのものなのかを多くの人々は知りません。

『システム』は社会インフラになり、組織経済活動の基盤となっています。
AIやビッグデータが話題となり、間もなく5Gが社会実装される2020年!
残された時間は5年しかありません。

どうすれば良いのでしょうか。

11/14の日経新聞に、識者からのコメントが掲載されています。(p40 記事広告面)

記事では、専門家の立場から的確な指摘をされていると感じますが、私自身、インハウス総務で、「購買・資産管理」の責任者を経験してきた視点で見ると、今まで蓋をしたまま蓄積されてきた組織経営意識の問題が根底にあるように感じます。

システムは「コスト」という意識です。

基幹システム等を構築することは「CAPEC投資」と認識されますが、それを維持するのは「OPEXコスト」とみなされるのが普通。

総務部門の問題と同じように、当たり前を維持するのはコスト!との認識です。
情報システムや総務サービス等は、「売上・利益」を生まない『コスト』として、なるべくお金をかけない事を「評価」する経営意識。
もちろん無駄は排除しなくてはなりませんが、『システム構築』にあたり、中長期視点を考慮したグランドデザインを描き、戦略的にDXロードマップを敷いてゆけるCIOがまだまだ不足しているのが現実です。

私は、CIOはIT経験者でなくとも良いと思っています。「場」のアーキテクト&デザインのセンスと、経営視点でのシステム知識や、システム&デザイン思考力を持ち合わせている『CKO →Chief Knowledge Officer』的な『組織プロデューサー』を配置する事もひとつの考え方です。

(CKO に関しては以下参照)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Chief_knowledge_officer

CKO?何それ!
誰がやれるの? との疑問符ありますね。

誰もやらない仕事は「総務」の領域です。
「戦略企画総務部長=CKO 」と考えてみるのはどうでしようか。