近所のブックオフで3/30に買った2本目はプレイステーションの「とんでもクライシス!」です。以前も本作を持っていてクリアしたのですが、引っ越しの際に手放したのでした。ですがまたプレイしたくて買ってしまったのです。
本作はとんでもないシチュエーションで馬鹿馬鹿しいミニゲームが26本も遊べるミニゲーム集です。それらミニゲームのタイトルは映画等のタイトルをもじったものになっています。多くのミニゲームが3Dで作られていて、その馬鹿馬鹿しい設定と照らしてみると、わざわざ無駄に作り込んでいることがわかります。ミニゲームの内容は単純なものから斬新なものまで色々あって楽しめます。ただ音ゲー的なものについては、操作するタイミングと音楽がシンクロしてない場合も多く、若干やりづらいです。以前に貼った動画の「タネオーダンスフィーバー」を見ると、海外バージョンでは修正されているようですが。
26種のミニゲームと書きましたが、実は確信犯的に同じゲームが3つあります。タイトルはそれぞれ「いまさらタイタニック」「続いまさらタイタニック」「最後のいまさらタイタニック」となっており、続編ビジネスを茶化しつつプレイヤーを脱力させ、さらにゲーム内のストーリー的な突っ込みどころも有するという贅沢(?)な作りになっております。
この動画は私が2番目に好きな「からおけ姫」です。もちろん「もののけ姫」のもじり。歌詞にちなんだキーを押すという一種の音ゲーで、素人臭い歌声がクセになります。2曲目での左の女の子の動きが頭から離れません。
全編ナンセンスな作りで飽きさせず、誰でも比較的短時間でクリアできます。一部にはちょっと難易度が高いミニゲームもありますが、多くは適当なプレイでも大丈夫。ただし、各ゲームのクリア評価が保存されなかったり、一部のゲームでは最高評価が事実上不可能であったり、やり込みには向かないゲームですね。もう一点惜しいのが、「とんでもクライシス!」というタイトルの通り「危機をくぐり抜ける」というコンセプトのため、「避ける」とか「逃げる」というミニゲームが多いことです。もっとブッ壊したり爆発させたりという「攻め」のミニゲームもあったら良かったんですけど…。
こういったミニゲーム集はセガのアーケードゲーム「タントアール」あたりが元祖でしょうか。私も当時のゲーセンではよくコインをつぎ込みました。それなりに人気があったようで、「イチダントアール」「二度あることはサンドアール」などの続編も出ていました。自分の好きな(あるいは得意な)ゲームを選んでプレイできるスタイルで、すぐゲームオーバーになったとしても別のミニゲームで遊んでみようという気になるので、売り上げは良かったのだろうと想像できます。ミニゲーム集とはアーケードでのプレイヤーの回転率とリピート率を考慮した見事な発明だったと言えるでしょう。