イスラーム化したエジプトにナポレオン艦隊が迫ってくる。これは、マムルーク(支配階級奴隷)のアイユーブと書家ズームルッドが歴史をひっくり返すと言われる「災厄の書」を書き写す話であり、忌まわしい妖術師アーダムの話でもある。なんだかよく分からないが、1年半の間眠らずにいたアーダムが永遠の眠りにつくところでこの第1部は終わる。さて、続いて第2部を読もうと思う。
なんだこれは…。百年シリーズ第3弾にて最終作。だが、ミチルもロイディもデボウも出てこない(と思う)。ロイディは名前がちょっと出てきたが、犬の名前のようだった。よく分からないが、いろいろな人間の意識が混線し、たびたび視点が変わっていく。いろんな物語を部分的に読まされているようなストーリー。もしかしたら、小説を同時にいろいろ読んでいくような読者を象徴しているのか。とにかく難しい話でした。最後の章題はこのシリーズとかの天才博士の関係を仄めかされているように感じた。私だけ?