サガンはフランスの女性で、この作品は彼女の18歳のときに書いた処女作だそうです。主人公セシルは著者と同じくらいの少女。その父レエモンとの愉快な生活、父の愛人エルザ、セシルの恋人シリル、夏の避暑地、理知的で落ち着いた女性アンヌ。セシルは気楽な生活が壊されるのが嫌で、エルザとシリルと共謀していく。そんな話。文体は美しく、意味深く、微妙なニュアンスがあるという。その文体がどれほどよく訳されているのかは分からないが、とても読みやすく、それでいて心の内面が移ろいでいく様がなんか良かった。特に始まりと終わりが良い。
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