マキアヴェッリの独創性は、この、長年つながったままで本来の性質まで変質してしまった感のあった政治と倫理を、明快に切り離したところにあった。そして、この切り離し方こそ、ルネサンスであったのである。(p.15)
メディチにより失職させられ、逮捕され、拷問まで受けたマキアヴェッリは、それでも祖国を愛し、自らの力を祖国のために使いたいと望み続けたようだ。
マキアヴェッリが優秀な外交官というだけで生涯を終えたなら、君主論をはじめとする現代にまで残る名著はこの世になかった。本人が望んでのことではないのだろうが。
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