あのドラゴンランス戦記のアンソロジー外伝。若い頃ドラゴンランス戦記を読んだ頃、タッスルは強くもなくたいして役に立たず(役に立つとしたら偶然)、不要なキャラとしか思っていなかったが、こうしてひさしぶりにこのランスの仲間たちの話を読むと、とても好ましいキャラと思えてくる。まあ、ともかく懐かしさでいっぱいでした。表題作の「タッスルの魔法の笛」が一番良かったです。
愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。こんな感じで始まる短編集でしたが。。
ASMAという昆虫が体に寄生されて身体がめちゃめちゃにされてしまう智依子(ちえこ)を見守る僕。癌におかされて足を切断しても転移が見つかり、助からないことに絶望する柿緒(かきお)の近くに居続ける僕。夢の中のミスターシスター。神と戦いニオモという女の子に乗る僕。そう、愛とは祈りで、物語も祈りだ。そういう話でした。
今回も個性豊かなICPOの探偵卿たち。新登場のウァドエバーと助手のパイカル(もしくはパスカル)。もはや準主役と言ってもいい仙太郎とヴォルフや久々登場のマンダリンなど。皇帝(アンプルール)とヤウズもいつも通りの活躍だし、考古学者のパシフィストも愚痴を聞く役で登場。でも今回の主役はブラッククイーンです。エッグの力とは何か?フィニス・パクトゥンとは?そしてブラッククイーンの正体は?
プリンと次回予告のおまけもついてました。
いわゆる異世界に飛ばされちゃう話なんだけど、もう本当に辛いことだけ。陽子の前にケイキという謎の男が現れ、わけわからん魔物に襲われて、わけわからんうちに連れられて月の影に入り、気がついたら一人でわけわからん世界にいた。その後もとにかくひどい目に遭い続け、優しくされた人にも騙されて、誰も信じられなくなる。それでも、いつか元の世界に戻りたいと望むが、自分がいなくなった後の父、母、学校の先生、生徒たちの見たくない幻を見せつけられる。もう読むのが辛いのです。下巻でなんとかこの状況がよくなることを祈るばかりです。
もうすっかりはやみねかおる先生のファンになったので、全ての著作を読むつもりになっている。というわけで、魔術師と呼ばれる少年探偵の登場です。先日読んだ夢水シリーズに大人になった響子が登場していたが、この作品ではまだ小学6年生。本書の終わりに恭助も響子も卒業するが、恭助は海外に旅立つようです。でも、物語はまだまだ続きがあるようなので、きっと舞台はまた虹北商店街なんじゃないかと思ってます。まあ、舞台はどこでもいいですが、続きが楽しみです。
高校生になった亜衣たちと伊緒たちの共演なのだろうと思ったがそういうわけでもない。ただ、1つ事件の裏での出来事などが描かれていてなんだか盛り上がります。響子さんも登場したり、かのTRICKのペアも実は登場していたりしていたらしく、かなり賑やかです。これが現状出版されている中で最新刊の夢水清志郎シリーズなのだと思います。とにかく続きを楽しみにしつつ他のシリーズも楽しんでいきます。
やっと読み始めた十二国記。だが、これはファンタジーというよりもホラー。主人公は広瀬という大学生だが、舞台は大学ではなく、教育実習先の母校の高校。そこで出会った高里という生徒の周りで、とにかく人が死にまくる。容赦なく、救いもなく、意味もなく、悲惨な状況に陥っていくのです。まじ怖いです。次巻から十二国記の本編だと思うが、ずっとこんな感じなのだろうか。でも、超人気シリーズなので面白いことは間違いないはずです。
アーダムが長い眠りにつき千年の時が経った。夜の種族ズームルッドはアイユーブに語り続ける。2人目の主人公は欠色(アルビノ)の魔術師ファラー。3人目の主人公は王の血を引きつつ盗賊として育った霊剣を持つ戦士サフィアーン。そして、アーダムの阿房宮が地上に現れ、ファラーとサフィアーンは手を組んで魔王アーダムを滅ぼすために深い迷宮に入っていく。さてさて、その結末は…。ボナパルト率いるフランス軍とムラード・ベイ率いるエジプト軍の戦いも大詰めって感じで、次の最終巻が楽しみです。