「台風9号・10号による偏西風の蛇行」が原因か
ロサンゼルス9月6日曜日49・4度観測史上最高
サンフランシスコ山火事⇒煙害⇒オレンジ色:「火星のようだった」
備忘録:随分前!? 護摩壇山高野龍神スカイライン車⇒積雪で立ち往生⇒凍死事故!?何時だったか検索しても出ないトホホ!
◆24時間で「33℃から1℃に」夏から冬到来のアメリカ・デンバー
ものの本には、「一日の気温が5℃以上下がると脳卒中・心臓病、10℃以上下がると脳溢血を発症しやすい」と書かれてあります。では、それ以上下がるとどうでしょう。8日米コロラド州デンバーでは、体が悲鳴を上げるような気温の急降下が起こりました。
記録的高温
アメリカ西部では、今月に入っても記録的な高温が続いています。6日(日)ロサンゼルス郡では、郡の観測史上最高気温となる49.4℃が記録されました。その前日5日(土)コロラド州デンバーでは、9月の観測史上最高気温となる38.3℃が記録されています。これはこの時期の気温を10℃も上回る異常な高温です。この原因は西風で、風が山を吹き下ろす際にフェーン現象が起きたのです。
24時間で32℃低下
ところがその後、気温は急降下します。寒冷前線が通過し、強い北風が吹き下ろしたのです。7日(月)午後2時には33.3℃あった気温が、そのちょうど24時間後の8日(火)午後2時には32℃も下がって1.1℃になり、おまけに雪まで降ってしまいました。そして現時点(8日午後7時)で気温は氷点下1℃まで下がり、今夜はさらに寒くなると予想されています。
『高温→雪』の記録
一日の気温差を日較差といいますが、デンバーの7日(月)の日較差は約27℃に及びました。1872年の統計開始以来、デンバーの日較差の最高記録は38℃です。1872年1月25日、気温は9℃から氷点下29℃と急降下しています。
つまり今回は日較差の記録とはならなかったのですが、どうやら『高温→雪』の記録を塗り替えてしまったようです。
気象学者のブレッツシュナイダー博士によると、これまでアメリカ全土の主要な観測所において、気温38℃から雪が観測されるまでの史上最短の期間は5日だったのだそうです。これは、2000年サウスダコタ州ラピッドシティでの出来事でした。
今回デンバーでは5日(土)に38℃まで気温が上がり、3日後の8日(火)には雪が観測されましたから、この全米記録を更新したことになりそうです。凄まじい記録です。日較差のすごい記録
驚くことに、国内でも日較差が30℃以上になったことがあります。しかもそう昔のことではありません。
2017年5月3日、北海道釧路市の阿寒町中徹別(なかてしべつ)で、朝4時の気温が氷点下1.8℃であったものの、14時には28.4℃まで上がって、日較差が30.2℃に及びました。また2007年2月には長野県菅平で、24時間で31.5℃(11.2℃→氷点下20.3℃)も気温が下降しています。
ちなみに世界記録はどうでしょうか。それは1972年モンタナ州ロマで観測された★57.2℃です。フェーン現象が起きたために、★氷点下47.7℃から9.4℃まで一気に昇温したといいます。★上には上があるものです。