「患者の“怖い”を取りのぞけ!」
大阪大学大学院歯学 天野敦雄教授 【歯周病Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス⇒★二郎<2型>ひどい侵襲⇒病原性!】 ⇔「一郎<1型>健常者!」
:歯科医:「常在菌だから安心・大丈夫は・・・トホホ!(判んねだろうな!)
河北歯科医院: <住所:神奈川県茅ヶ崎市浜見平10−3−1 電話:0467-83-1088 診療科目:一般歯科> http://www14.plala.or.jp/kawakita-t/
歯周病カンジダ説、う蝕カンジダ説を初めとして独特の咬合論を発表し、歯科イノベーション( 治療革命) の重要性を発表。
【虫歯は、カンジダの感染によって歯の組織が破壊される現象です。】 歯垢検知液を使ったあと、「色が落ちるまで磨いてください」と言われると思いますが、歯ブラシでは、いくら磨いても完全に色を落とすことは不可能です。カンジダは歯ブラシによるブラッシングだけでは除去できないのです。除去するには、ファンギゾンシロップという専用の薬剤を用いる必要があります。
たとえば、お風呂場の黒カビを思い出してください。たとえ洗剤をつけて擦っても、ちょっとやそっとでは落ちませんよね。落とすには専用の洗剤を使うと思います。
口の中のカンジダも同様で、専用の薬剤をつけてブラッシングすることで、やっと落とすことができるのです。逆にいえば、専用の薬剤を使わなければ、何十分擦ってもきれいに落とすことはできません。
【歯周病】 歯周病というのは、歯肉に炎症がおきて膿が出たり、口臭がひどくなったりする病気です。ひどい場合には、歯がグラグラして抜け落ちてしまうこともあります。
歯周組織は歯肉や歯槽骨などからできていますが、歯肉部分におきる初期の炎症を歯肉炎、歯槽骨まで及ぶものを歯周炎と呼びます。(歯周炎は、以前は歯槽膿漏と呼ばれていました)
これまで歯周病は、Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)という細菌によってひきおこされると考えられていました。この細菌は嫌気性で、酸素濃度が低いところで繁殖します。歯と歯肉の間の隙間(これを歯肉溝といいます。いわゆる歯周病ポケットと呼ばれるものです)は酸素濃度が低く、この細菌はここに多く住んでいます。この細菌が多くいるということは、歯肉溝がその生存に適しているからに他なりません。
しかしなぜPorphyromonas gingivalis( ポルフィロモナス・ジンジバリス) が好む環境の歯肉溝が形成されるのでしょうか?
実はカンジダがそもそもの原因なのです。
歯垢中のPorphyromonas gingivalis( ポルフィロモナス・ジンジバリス) の生存率は、1% 以下です。残りの99% の常在細菌が歯肉や口腔粘膜の表面に膜状に附着しているので、数の少ないPorphyromonas gingivalis( ポルフィロモナス・ジンジバリス) は、粘膜に附着することが出来ません。この事を「微生物学的バリヤー」と言います。
Porphyromonas gingivalis( ポルフィロモナス・ジンジバリス) 単独では、歯肉に侵入していく事は不可能です。カンジダが一次的に歯肉に侵入して、歯肉が病的な状態にならなければ、二次的な細菌感染は起こりません。
カンジダが歯根の第1セメント質と、第2セメント質の間に侵入すると、第2セメント質がカンジダによって破壊され、剥離してしまいます。その結果、歯と歯肉の隙間が広がり、歯肉溝が深くなってしまうのです。溝が深いということは、酸素が入り込みにくいということであり、これはPorphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)が生育しやすい環境といえます。
Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)の除去はもちろん大切ですが、そもそもの原因であるカンジダを除去しなければ、意味がありません。
カンジダを除去し、第2セメント質が正常な状態になれば、歯肉溝も浅くなります。歯肉溝がなくなれば、Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)もいなくなります。
歯周病は、カンジダが歯肉に侵入することによって引きおこされますが、場合によってはカンジダだけではなく、放線菌というものが感染している場合があります。放線菌もカンジダ同様、ちょっとやそっとでは除去できないやっかいな菌です。
この場合は、カンジダを除去するだけでは治りません。放線菌も駆除する必要があります。
歯肉にいるカンジダ、放線菌を駆除するには、歯肉の表面を高温で滅菌することにって除去します。これによって歯肉の炎.....