くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

中島らも・著『今夜、すべてのバーで』

2007-07-12 12:41:42 | 読書


アルコール中毒になってしまった作者の実体験を
基に書かれた小説で、『砂の女』のときと違って
この作品はスラスラと読み終わってしまった。

厳しい現実世界にシラフで立ち向かえなくなるということ、
もしも自分がお酒にめっぽう強かったら有り得たかもしれない。

お酒の弱い私でも『飲まなきゃやってられねぇ~よぉ~』
などとぼやくことがあるのだから。

どうせ死ぬなら大好きな酒を飲むだけ飲んで死にたい。
それでいい。
何がいけない?

私も仕事や色々なことで疲れてくると弱音を吐いてしまう。
ボロボロになって、少しお酒を飲んだだけでクラクラになって、
あぁ、このまま眠って目を覚まさなかったら楽だろうなぁ、
なんてことを考えてしまったこともある。

『あたしは、自分とおんなじ人たち、
 生きようとしてても運悪く死んでしまう人たちの中で生きたいの。
 生きる意志を杖にして歩いていく人たちの流れの中にいて、
 そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたいの』

そんな主人公に対して身近な人が放った言葉。

人間はたくさんの人たちと関わりあって生きている。

もしかしたら自分の命は自分だけのものではないのかもしれない。

強いところなんてほとんどなくて、
もうそれこそ弱いところだらけかもしれないけれど、
それでも生きなきゃいけないんだ。

辛いことだらけでも、きっと良いこともある。

乾杯。

明日は金曜日。



新丸ビル

2007-07-10 19:14:25 | 日記
大切な買い物のついでに『新丸ビル』にも足を運んでみた。

すごい。

何がすごいって、ビルに入ったとたんにミセスやマダム
がたくさんいるのだ。

はとバスツアーだったのだろうか。

圧倒的に女性の比率が高い。

ビルの中はクラシカルな感じで統一されていて、
テナントもビルの一部のような、そんな一体感を感じた。

色々なところにソファやテーブルが設置されていて、
マダムが楽しそうにおしゃべりしていたり、
付き添いのお父さんらしき人は、すでに疲れて寝ていたりした。

『Afternoon Tea』で早めのランチを食べたのだが、
そこでまた驚いた。

お昼が近づくに連れて続々とお客さんが入ってくるのだが、
すべて女性なのだ。

周りを見回してみると本当に自分以外すべて女性。
唯一ウェイターさんが1人だけ男性。

結構な席数があったと思うのだが、
いやはや、なんとも奇妙な感覚だ。

女性専用車両に間違えて乗ってしまったような。

もしかしてこのフロア、いや、このビル自体女性専用
なのかもしれないと一瞬考えたほどだ。

休日なのに特にやることも、
行くところもないという私のようなメンズよ。

今週末はいい匂いのする新丸ビルがおすすめだ。

みらい

2007-07-10 18:38:45 | 日記
今日は午前中に少々高額な買い物(とはいっても10万円台だが)
をして、支払いはクレジットカードで行った。

商品が来るのを待っていると、私の携帯電話に知らない番号から
着信があった。

出ようかどうか迷った挙句、電話に出た。

するとそれはクレジットカード会社からの電話で、

「高額なお買い物がありましたので、確認のためお電話しました」

とのこと。

買い物をした場所と店名を告げられ、
本当に買い物をしたかどうか尋ねられた。

「あ、はい。大丸東京で今買い物をしました。
 わざわざすみません。ありがとうございました」

と答えた。

なんだかすごいなと思った。
クレジット会社の素早い反応と対応。

不正使用に対するチェックが物凄く厳しくなっているのだろうか。
普段10万円を越えるような買い物をクレジットカードでしないので、
すぐにカード会社のシステムが反応したのだろう。

安心とともになんだか怖いなとも思った。

いつでもどこでもネットワークを介した
オンライン上でリアルタイムにチェックされているのだ。

すごい時代だ。

昭和が始まってからまだ84年くらいだろうか。

あと60年経ったら何がどうなっているやら。

私が小学生になったときに買ってもらった勉強机、
その勉強机にはリニアモーターカーのイラストが飾ってあった。

自分が大人になったらきっと日本中の電車がリニアモーターカー
なんだろうと思っていた。

それがどうだろう。

どうでもいいけどがんばれリニアモーターカー。

あと60年は待つよ。

私もがんばるから。

個人事業主

2007-07-09 19:06:14 | 日記
会社の方針が変わり、
7月より私は個人事業主になった。

つまり会社に雇われているわけではなく、
フリーランス、自営業になったわけだ。

今まで勤めていた会社と契約を結び、
結果に対して報酬をもらう。

とは言っても今やっている仕事がガラリと変わるわけではなく、
形態が変わるだけの話だ。

それでも個人事業主となるわけだから、
確定申告を行わなければならない。

個人事業主になるメリットは恐らく節税対策だろう。
自宅が事務所兼ならば家賃、光熱費なども経費とみなせる。
経費として計上できるものが多ければ多いほど、
課税対象となる所得金額が少なくなるので、
納税額が少なくなる。

しかし、所得金額が少なくなるということは、
家を購入しようと思ってローンを組むときなどには
かなり不利というデメリット。

その際は家を購入する予定の3年前くらいから所得金額の
帳尻を合わせていかないといけないらしい。
(経費を削減して所得金額を上げるのかな)

今年はとりあえず白色申告から始めてみようと思っている。
青色申告と比べてメリット・デメリットが多々あり、
総合的に考えると青色申告のほうがメリットが多いのだが、
まぁ、とりあえず。

青色申告になると複式簿記で帳簿を作らなければならない。
白色申告は帳簿類は原則不要だけど、一応私は簡易簿記(ほぼ家計簿)
を付けてみようと思う。

来年からはがんばって青色申告。

なんだか公私共に身の回りがキュルキュルと音を立てて回り始めてきた。

良いほうに回っていることを祈る。

とりあえず屋号(店の名前みたいなもの)を決めないと。
(「個人事業の開廃業等届出書」に記載する)

クールにするか、

真面目にするか、

人懐っこい感じにするか、

ボケ倒すか。

悩む。

視線はいつも

2007-07-09 13:11:27 | 日記


何度も同じことを日記に書いているが、
相変わらず日曜日の夜は烈しく憂鬱で、
日本中一体どれくらいの数の人が同じ気持ちで
いるのだろうと布団の中で考えた。

何十万人?何百万人?何千万人?

幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人。

土日休みの人にとっては月曜日が待ち遠しい人など
いるのだろうか。

『休みなんて要らない!私は仕事がしたくてしたくて堪らないんだ!』

そう思ってみたいものだ。

歌でも唄われているように、
ある不満が解消してもまた次の不満を探している。

どうせなら小さな幸せでも良いから探せば良いのに、
どうしても負のものを探したがる。

桜井和寿が歌うように、小さな幸せは本当に身の回りに
たくさん落ちていて、欲張らずに拾っていけばいいのだけれど、
なぜかそんなものは当たり前だと、拾わずに蹴っ飛ばしてる。

その辺の感覚を変えていかないと、
いつまでたっても幸せは訪れないだろうな。

自分が考えて悩んでいることなど、
大抵ちっぽけで大したことがなくて、
いざ予想していた悪い事態に陥ったとしても、
意外と大したことがないのだ。

今までの経験からそう理解しているつもりでも、
やっぱり負のほうに視線が向く。

失敗、不安、心配、責任、プレッシャー。
(私の持つこれらも実際は大したもんじゃないんだ)

みんな抱えてる。
自分だけじゃない。

しょっちゅう逃げ出したくなるけど、
何とか踏みとどまっている。

失敗だらけでもたまに成功したらそれでいいじゃんか。

人に迷惑かけっぱなしでもいいじゃんか。

生きてるだけでOKだ。

だけど。

'07 MotoGPをちょっとだけ振り返る

2007-07-06 12:20:16 | オートバイ


2007年度のMotoGPも気が付けば9戦を終えている。

開幕前の冬季テストの結果は、シーズンが始まってしまえば
余り関係のないものになる印象があったのだが、
今シーズンは排気量が990ccから800ccに縮小というレギュレーション変更
の影響からなのか、私の予想はことごとく外れた。

Ducati MarlboroのCasey Stoner#27が9戦中5勝。
21ポイント差でFiat Yamaha TeamのValentino Rossi#46を押さえている状態だ。

しかも内容が非常に伴っているから驚きだ。
幾度となくRossiとバトルを繰り広げているが決して動じない。
自分とオートバイに揺るがない自信が付いてきたのだろう。
走りを見ていてもそれはハッキリと感じる。
ヒヤリとする場面がなく、肝が据わっていて落ち着いている。
しかも21歳という、Repsol HondaのDani Pedrosa#26と同じく
MotoGPクラス最年少。
昨年の転倒の多さがまるで嘘のようだ。

若き天才が2人も存在していて、尚且つそれを生で見られるというのは
もしかしたらものすごく幸せなことなのではないだろうか。

しかし本当の天才というのは時として薄命なのでは・・・という考えが、
不安を含んだ雨雲みたいに私の心に浮かんでいる。

神様に目を付けられてあっさりと側に置かれてしまう。

いや、普段の人が80年くらいかけてなしえることとか、
感動を与えることとか、使命とか、そういったものが
凝縮されて20数年で全て出し切ってしまうのかなとも思う。

少し話はそれたが、今年はSuzuki、そしてブリジストンタイヤが
乗りに乗っている。

Hondaも8戦目まではかなり苦戦を強いられていて、実はまだ1勝も
出来ていないという緊急事態なのだが、
前戦でRepsol HondaのNicky Hayden#1も3位表彰台に立ち、
いよいよHondaファクトリーの反撃かと、楽しみな要素も多い。

Konica Minolta Hondaの中野真矢選手#56は今シーズン全く良いところがない。
KawasakiのファクトリーからHondaのサテライトに移籍して、
体制、マシン、タイヤ、全てが新しくなり、その中で自分の出来る最大限、
いや、それ以上のトライをし奮闘していることだろう。

実は中野選手は今シーズン一気に行くと予想していたのだけれど、
これも全く外れてしまった。
しかし中野選手が表彰台の真ん中に立つ姿が見たいのだ。

後半戦に向けてのRossiの反撃、Hondaの復調、まだまだ楽しくなる要素が
盛りだくさんだ。

そんなことを考えていたら猛烈にオートバイに乗りたくなってきた。

うぅ~。

朝は音楽

2007-07-05 12:19:02 | 日記


今日は思いがけず晴天。

ちょうどお洗濯の日だったので、外に干せて嬉しい。

朝起きたらテレビはつけないで、
音楽をかけるようにしている。

先日から『くるり』の最新アルバム、
『ワルツを踊れ Tanz Walzer』を聞いている。

夏の屋外イベントなんかで売っている、氷水に沈んだビールみたいに
まだその音楽に浸れていないから、なんだか自分の中でもハッキリとしない
ぬるさみたいなものを感じる。

寝ぼけたまま環境音楽のように聴いているのだから仕方がない。

それでも2曲目の『ブレーメン BREMEN』に心が反応する。
なんだかとても好きなメロディーだ。

早くどっぷりと氷水に沈み込みたい。

お刺身と日本酒

2007-07-04 17:51:27 | 日記


いよいよ梅雨も梅雨らしくなってきた。

前に無印良品で購入した折り畳み傘の骨も骨折してしまい、
せっかく梅雨なのだから買い換えようと思う。

昨日は無性にお刺身が食べたくなったので、
帰りがけにスーパーでお刺身の盛り合わせを買った。
22時を回っていたので大分安くなっていて、
\380で購入できた。
ついでに揚げナスのおひたし(だったかな)も買った。
こちらも安くなっていて\180なり。
というわけで昨日の夕飯は何の調理もせず、
お皿に盛っただけ。

そしてお刺身といえば日本酒。

本当にうまい。

一体何なのだこの組み合わせは。

もう神の領域だ。

生きていて良かったとさえ思った。

なんだか昨日は格別に美味しかったな。
ご飯もお酒も。

なんでだろう。

まぁいいや。

それにしても最近夕飯ブログになりつつある。

まぁいいや。

ロボットか

2007-07-03 20:29:24 | 日記
昨日、帰宅途中にヨドバシカメラで買い物をした。

「ヨドバシカメラのポイントカードはお持ちですか?」

いつものようにレジでそう尋ねられたので、
ポイントカードを差し出した。

しかしまた、

「ヨドバシカメラのポイントカードはお持ちですか?」

へ?いや、だから出してるじゃん・・・
そう思いながらもよくよくカードを見てみると
『ビックカメラ』のポイントカードだった。

苦笑いで「すいません」とか言いながらヨドバシの
ポイントカードを差し出す私。

直後に無性に腹が立ってきた。

ポカミス犯す自分にも、
ロボットのように同じ科白しか吐かないマニュアル店員にも。

「お客様、こちらはビックカメラ様のぉ~・・・」

とか言ってくれれば、

「あ、いっけねぇ~、うっかり、うっかり、すんませんねぇ
 なんか、あははは」

「あははは」

みたいに笑顔で素敵な瞬間になるんじゃないのかと。

その後の「ありがとうございました」もなんだか。
(ここはすでに私の感情フィルターが作動していて、それ越しの可能性アリ)

やっぱり世の中なんだかおかしい。

例えば自分で経営しているお店なんかにお客様が来て、
何か商品を買ってくれたらそれはもう心の底から
「ありがとうございました」という気持ちになり、
それが自然と言葉に出るだろうし、
相手にも伝わると思う。

しかし現代のような小売の大企業に雇われた多くの人々、
その一人一人が上記のような感謝の気持ちを
持つなんて不可能なのだろうな。

もちろんそうじゃない人がいるのも知っている。

でもそれは自分にも言えることなんだ。

少なくてもお客様と直接向き合ってコミニュケーションを
とるサービス業の人にはそういう気持ちを持ってもらいたい。

そういう余裕もなくなるほど働いていたり、
何かにギスギスしていたり、
疲れていたり、ストレスまみれだったり、
実は体調が悪かっただけなのか、
はたまた昨日彼女と別れたばかりだったとか、
色々あるだろうけどさ。

本当の「ありがとう」は結構難しい。

眠っているときに見る夢

2007-07-02 18:21:34 | 日記


体調が優れないときや、
なんだか分からないけど調子が悪いときは
決まってみる夢がある。

夢の中で私は自分のオートバイに乗っているのだけれど、
(以前乗っていたものや現在乗っているもの)
アクセルをどんなに開けてもスピードが出ないのだ。
おばちゃんが乗っているボロボロのスクーターくらいしか
スピードが出ない。
いや、それ以上に遅い感じがする。
人が走っているくらいのスピード。
トラクションもかかっていないようで、
クラッチを切ったときのように惰性だけで走っている。
交通の流れに乗れず、すごくフラストレーションが溜まる。

その後は小学校だか中学校の教室で、
昔の先生や同級生が出てきて、何かの授業を受けている。

これの繰り返しだ。

野菜炒めで酷い目にあったときもこの夢を見た。

変な夢や印象深い夢には何かしら意味があるものなのだろうか。
意味をつけようと思えば付けられるし、
無意味だと思えば無意味だし。

当たるも八卦、当たらぬも八卦。

夢占い辞典サイト。
何度かドキッとさせられることがあったのも確か。

『眠り男の夢占い』
http://www.ifnet.or.jp/~kaji/index1.html
左上の「眠り男の夢占い事典」参照